「子供欲しいね」 結婚してから倅が産まれるまで十年掛かりました。
友達夫婦の中にも、結婚して何年も経つのに、子供が出来ない。
そんな家庭も、何軒かあったので、夫婦としては、そんなに焦ってはいなかったのですが、
カミサンの親友が出産したのを切っ掛けに、無性に子供が欲しくなりました。
病室(産婦人科の場合病室っていうのかしらん?)
のベッドの脇で、ワゴンに乗せられた、友人の子供を見ていると、
子供が欲しくて、ならなくなったものです。
子供が出来ない原因を究明すべく、夫婦揃って、
江東区木場にある、
〔木場公園クリニック〕
という、不妊治療で評判の良い病院に検査に行きました。
この病院。
相当評判が良いらしく、茨城や静岡辺りから通ってくるご夫婦も居るくらいです。
さて、検査ですが、当然ながら夫婦別々の検査を受けます。
男の場合、先ず精子の量や、精子そのものに異常が無いかを調べたり、
睾丸の異常を調べたりします。
この時。
まあ、ありがちなお話なんですが、
うら若き、女性看護士さんから、ネジ式の蓋の付いた、プラスチックケースを手渡され、
「この容器の中に、抜いてきて下さい」
と言われました。
やっぱり、ついつい言っちゃいますよね。
「抜く」
って…(^^ゞ
で、案内された部屋が、リクライニングチェアのある、ビジネスホテルの一室の様な部屋でした。
何本かエロビデオが置いてあるのですが、どれも非売品で不妊治療用に作成されたモノです。
不妊治療の一貫として、
大真面目に作られたモノなんですが、
内容の方はめっきり…
「うーん、私の秘蔵ビデオを幾つか提供しましょうか?」
という位の駄作。
(では、傑作とは? と聞かれると困るけど)
ボカシも多いし、興奮を覚えさせるのが大変でしたね。(*^_^*)
続いて、男性医師による睾丸の触診。
まあ、年を取ると、ちょっとやそっとの事では、恥ずかしいなんて思わなくなるので、
検査そのものはどうってことありません。
ただ、怖かったのは
「奥さんの方は、問題ないんですが…旦那さんの方…ちょっと」
と言われる事でした。
不妊症の原因は主に女性にあると言われたのは、昔の事で、
今では、男女とも同じくらいの割合で、原因があるそうです。
しかし、お医者さんの話によると、やや、女性の方に原因が有る場合が多いようで、
「子宮筋腫」とか「卵巣嚢腫」が原因する事が多いそうですが、
女性の不妊治療の場合は、大抵、薬治療で解決するんだそうです。
ところが、男に原因が有った場合の治療は、大変な事が多く。
地獄の苦しみを味わうそうです。
睾丸に、直接注射針を刺すという治療もあるらしく、
しかも、場所が場所だけに麻酔は掛けられない。
気を失ったり、あまりの痛みに暴れたりする人もいるそうで、
それは想像するだけで、恐ろしいことでした。
(大物ミュージシャンのDさんが、この恐ろしい治療を受けています)
幸い? な事に、私は問題有りませんでした。
「精子自体も、元気ですし異常も見られません。
ただ、精液の量がちょっと少ないですかね」
「精液の量が少ないのは、ビデオのせいだ」
とは言えませんでした。
結局、私ら夫婦の場合。
「卵巣嚢腫が邪魔をしているのではないか?」
という事になり、薬治療だけで、めでたく妊娠とあいなりました。
ついでながら、卵巣嚢種は出産の際についでに、病院側が取り除いてくれました。 不妊症でお悩みの方は、下記アドレスを訪ねてみて下さい。
私らみたいに、意外と簡単に問題が解決するかもしれませんよ。
〔木場公園クリニック〕→http://www.kiba-park.com/