「いじめ(子供間犯罪)」問題を考える① #いじめ #イジメ #学校

イジメと犯罪の原因は、割れ窓理論にあると思います。

あるTV番組で「いじめ」をテーマに、教育評論家と、イジメを受けた経験のある著名人、イジメによりフリースクールに通う様に成った、十代の若者達を交え、討論をしておりました。
我が家の倅にも関係することだし、やっぱり気になるテーマです。
イジメの原因や、どうしたら無くせるか?
についての討論…
話し合う、考え合う事はやはり大切です。
「いじめは何故起きるか?」
イジメの起きる心理にも言及しておりました。
犯罪心理を考えるように、イジメの心理を語り合うことも大切ではあります。
ですが
「何故起きるか?」
については、私見ながら、
「監視の目が行き届いていないから」
に尽きると思っています。
「いじめを無くそう」
という試みに
「いじめは、絶対に無くならないよ」
という意見もありますが、
それって、
「犯罪は絶対に無くならないよ」
と同じ意味だと思います。
人間社会がある限り、犯罪は無くなりません。
だからといって、放っておく訳にも行きませんよね。
イジメも同じです。
イジメを受けて居る子供達にとって、何が辛いのかというと、
「第三者(大人)が介入してくれない」
という事が一番辛いのではないでしょうか?
学校内で行われる各イジメ行為。
大人の社会に置き換えれば
「ハラスメント」(からかい、いやがらせ)
であったり、
「恐喝」(金持って来い)
「暴行」(理不尽に殴られる、蹴られる)
「強要」(オレの荷物持て)
等々、であったりする訳ですよね。
大人であれば「警察」や「家庭裁判所」「弁護士」最近では「コンプライアンス(法令尊守)室」を設けている会社もありますから、それらに頼む等、第三者介入を依頼できますが、子供社会だと、なかなか、この第三者が介入してくれません。(最近ではそうでもないのかな?)
番組中で、著名人のひとかたが、結局は自分で解決する方法を見つけるしかない。
とした内容の事を言われておりました。
仲裁がないために、結局は自己解決力に頼む子供は多いでしょう。
親に相談し難いという点も、大人でも、家族には言い難い場面と似ています。
要は、学校内で「いじめ」と呼ばれる行為も「犯罪」と呼ばれる行為も、なんら違いは無いと思うのです。
そこを「いじめ」という、なんか、得体が知れなくて、つかみ所のない、聞く者によっては「愛らしく」も感じる、曖昧な言葉を使い続けるから、いじめの実態を掴みにくくなって、自殺者が出て、教育委員会&校長の「スミマセンでした会見」に繋がっている気がします。
女性に対するストーカー行為を、実質、放たらかしにし、殺人事件に発展して「スミマセン会見」している警察に似ていますね。
まあ、実際、訴えを真剣に取り合わなかった県警もありましたが、警察が民事介入出来る様に成ったとはいえ、強制力がイマイチ弱い。
加害者にストーカーの自覚を持たせるシステムが確立されて無い。
等の原因もあるとは思います。
「いじめ」も同じ様に、大人(先生)の目が行き届かない。
いじめ加害者に、その自覚を持たせるシステムが確立されていない事に、大きな問題がある様に思います。
アンケート等で対応している学校もあります。
それは、それで、効果を上げていて、決して無駄とは言いませんけど、やはり、日頃、大人達の目が行き届いているか、が重要だと思います。
とはいえ、現行の学校事情で、担任の先生一人に、全てを押しつけるのは土台無理があるとも思います。
授業以外にも、報告書やPTA関連の原稿を書いたり、学校イベントの準備・段取り、個別指導や通知表の入力、等々…
ホント、大変な労力を費やしてらっしゃますしね。
私の倅が通う小学校は、実質、職員室に先生の席はありまん。
各教室に席があって、職員室には基本、教頭先生と学年主任の先生がおられるだけです。
先生同士の情報交換や、会議は必要なので、長テーブルが何本か置かれているだけ。
殆ど、担任が教室に居る。
という、試みは大変良いのですが、それでも、倅の言うには、先生が5~6分教室を離れると、トラブルが起きる事があるそうです。
今の所、気の強い子同士の、小突き合い程度のようですが、先生一人だと、何かと目は行き届きません。
しかも、受け持つ子供は、35~40人と多い。
私個人の考えとしては、教員の数を今の倍にして、担任と副担任二人一組でクラスを見ないと、先生も、そのうち精神も肉体も破綻してしまいそうに感じます。
先生だって相談し合う仲間は必要ですもんね。
極端な話になりますが、都市部等は3~4ブロック毎位に学校を設けて、少人数クラスにした方が、良い教育も出来る様に思うのですけどね。
まあ、あくまで極端な話としてです。
教員や教室を増やせば、お金が掛かる訳ですが、個人的には、教育に関して税金は惜しまないで欲しいと思います。
私は、田舎の生まれで、クラスは少人数。
六年間クラスメートの顔ぶれも変わらないという、小学生時代を過ごしました。
(幼稚園から数えると八年間)
経験上、イジメは全く無かった…。
とは言えませんが、先生の目も行き届き、子供達も、概ね穏やかに過ごせて居た気がします。
今日、明日、に出来る事ではありませんが、現状より先生の数を増やし、いじめっ子に自覚を促せる専門家を、学校に常駐させる形を作って欲しいと願います。
児童・生徒に目の行き届く環境作りから始めれば、イジメの発生件数は、低くなると思うのですが…

割れ窓理論(ブロークン・ウインドウ)

現在では、住宅の窓を例にとって説明されることが多いですが、私が学生の時に教わった話では、アメリカのある大学の実験で、高級住宅街に高級車を放置して様子を見たところ、一週間、誰も手を出さなかった。
次ぎに、同じ高級住宅街で、同じ高級車の窓ガラスを割って放置したところ、あっという間に、車の備品からタイヤ等のパーツまで盗られた。
という話でした。
要は、窓ガラスが割れた等、些細と思える事を、放たらかしにしていると(窓ガラスが割れた事は些細かな?)管理されてない家、監視の目が行き度々居てない街、として、犯罪が起きやすくなりますよ。
という、心理学のお話です。
実際、ニューヨークの地下鉄は、こまめに落書きを消すことで、地下鉄での犯罪が激減しましたし、札幌市も警察が、歓楽街の些細なトラブルや、放置自転車等の撤去など、まめに対応した結果、大きな犯罪も少なくなった。という実例はあります。
 
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