夏の盛りにサンタクロースの正体がバレました

~♪そーだったら いいのになぁー
   そーだったら いいのになぁ



サンタクロースをつかまえて
うちだけ まいにち クリスマス



 そーだったら いいのになぁー
   そーだったら いいのになぁ♪~


七時のニュースです。
昨年末から、行方不明だったサンタクロースさんが、無事保護されました。

東京都○○区に住む、会社員宅で監禁されているところを

隣家の住人が、
「夏なのに、トナカイ付きのソリが止まっている」事を不審に思い、
(冬にあったとしても不審)
警察に届け出て、無事保護されました。

昨年すえに、プレゼント配布で訪れた会社員宅で、拘束され、
連日連夜。
連休時には、最長72時間に及ぶクリスマスパーティーを強要される等していました。

サンタクロースさんは110キロあった体重が75キロに減るなど、衰弱がみられるものの、おおむね元気で、今年すえのプレゼント配布にも、強い意欲みせ、搬送先の病院では、見舞いに訪れた同僚達にピースサインを送るなど、持ち前の陽気さをみせていると言う事です。

逮捕された会社員は、
「監禁ではなく、長期滞在を頼んだだけ」
など、一部犯行を否認しているものの、

「子供に頼まれてやった」
など大筋では容疑認め、
「サンタクロースさんと世界の子供達には、大変申し訳ない事をした」

と反省の言葉をくちにしていると言う事です。
 

~♪そーだったら いいのになぁー
   そーだったら いーのーにーなぁー♪~



「そうだったらいいのにな」
井出隆夫作詞・福田和禾子作曲


…と、まあ、長たらしくてつまらない冗談はさておいて、倅が小学一年生の頃です。
その日、仕事が終わったあと、倅を連れて居酒屋に行った、その途中での事です。

倅ヤツが急に、

「ねぇ、おとーさん、サンタクロースって、おとーさんとおかーさんなの?」

と聞いてきました。
白々しいとは思いましたが、取り敢えず、
「えっ? なんで? 違うよ」
と応えましたが、
「でもさぁ、今日、プール(公営)で、Yがサンタクロースはパパとかママだって言ったから」
Y君とは、倅の親友で、夏休みに入ってからも、毎日の様に公営プールで遊んでいる間柄の子でした。
Y君には、当時、六年生になるお姉ちゃんが居て、そのお姉ちゃんがサンタクロースの正体を暴露したようでした。

「そんな事はないよ」
 と言うと、
「だって、どうやって、サンタクロースは、僕の欲しいモノ知るの?」
「…そらぁ…電話が掛かってくるんだ」
「えっ! でも、僕、サンタの電話に出た事無いよ」
「いや、だから、おとーさんに掛かってきて〝今年の倅君の欲しいものはなんですか?〟って聞かれる」
「えーっ? 掛かってきたところ、見た事ないよ~」
「だから、子供が居るときは、〝じゃあ、また後で電話します〟とか言われるんだよ」

 などという話を、冗談半分にくり返しましたが、とうとう倅も、夏の盛りに、サンタクロースの正体を知ってしまいました。

所が、その年の暮れ位から、サンタクロースを信じて疑わなくなりました。
なんとなく「へー、本当に信じてるんだ」と思たのですが、四年生位になると、流石に倅のサンタクロースに対する態度は白々しくなって来ます。
「お前、本当は信じてないんだろう?」
と聞くと、
「えへへっ、ホントはね」
と笑いました。

小学一年生の夏に、やっぱりおかしいと思ったものの、サンタクロースを信じていると言えば、両親からのプレゼントの他に、サンタクロースからもプレゼントと称して、もう一つ貰える。と計算が働いたようです。
なかなか、強かな倅であります。(^^ゞ
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因みに、なんですが、私は子供の頃、サンタクロースは信じていませんでした。
信じてない。と、言うより、
「ウチには来ない」
と思っていました。当時の我が町は、本当に「日本昔し話し」に出てきそうな町。実質は村で、
「この風景に、サンタクロースは似合うまい」
と、思っていました。
桃太郎とサンタクロースがコラボするような、違和感を感じたものです。
それでも、クリスマスには、サンタからとして、お菓子のようなプレゼントは貰っていたような気もします。