レジェンドは奪われ、歴史はすり替えられる #スティーブジョブズ #伝説 #ソニー #盛田 #歴史

小学校歴史こうしてレジェンド(伝説)は奪われ、歴史はすり替えられる

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使い捨てカイロの特許は誰が持ってる?

かなり前ですが、東京4チャンネルの再放送番組の中で、スティーブ・ジョブズを扱った、伝記的再現ドラマを放映しておりました。

スティーブ・ジョブズと言えば、アップル社の創始者で、知らない人の方が少ない位、有名な方です。

氏は膵臓ガンを患て他界されました。
膵臓ガンは発見が難しく、発見された時点で既に手遅れ。
という程に、大変な病だそうですが、ジョブズ氏の場合は、手術すれば完治も可能な、神経性某というタイプであったそうです。

しかし、東洋哲学に傾倒していた氏にとって、肉体を切り開く行為は、その美学に反するとして、手術を拒否。
漢方や禅によって治そうとし、結局手遅れになって死亡されたました。

儒教思想では、親に貰った肉体に傷を付けることは、最大親不孝のひとつと考えます。
日本を含む儒教の影響を受けた国では、刺青を嫌う傾向が強いのも儒教的影響が関係しています)

ビジネスに秀でていた事は認めますし、あれ程、商品デザインに優れた感覚の持ち主は、そうそう出てこないだろう事も認めます。

しかし、頑固というか、私の様な凡人からすると、大変な変わり者に思えてしまいます。

まあ、たがらこそ、伝説的ビジネスプロデューサーになれたのでしょう。

そのジョブズ氏のエピソードの中に、音楽プレーヤーiPodを薄く、軽量化する事を技術者に求め、
「もうこれ以上は無理です」
という技術者達に対し、ガラス花瓶の花を抜き、iPodを沈めて見せる場面がありました。

沈められたiPodからは、泡が出るわけですが、それを指して、スティーブ・ジョブズは、
「泡が出ると言う事は、隙間があると言うことだ」
つまりは、その隙間分小さく出来るはず。

というのですね。スゴイ…

でも、この話、二十数年前。
ソニーの故・盛田会長(当時社長)の話として、聞いた覚えがあります。

ウォークマン誕生直後の事。
携帯用プレーヤーとして、より薄く軽くある必要を求め、
「もうこれ以上薄くする事は無理です」
という技術者達に対し、盛田社長は、
「バケツに水を張って持ってこい」
と言い、ウォークマンを沈め、出てくる気泡を指して
「泡が出ると言う事は、それだけまだ隙間があると言うことだ」
と言ったという話でした。

実際は、こんな突発的にバケツを用意させたわけではなく、事前に隙間を見つける方法として、水没を考え、疑似カセットテープを詰める等して、用意周到に水に沈めたようです。

ウォークマンは1979年の発売ですから、2001年発売のiPodより、はるか昔になります。

実際、数年前に米アップル社の広報の方が来日した際、携帯プレーヤー発祥の日本での販売戦略が、最も緊張した。
と、FMのラジオ番組でコメントしていた事があります。

偶然スティーブ・ジョブズ氏も同じ結論に達したのかもしれませんが、がん治療中の酸素吸入器でさえ、デザインがダサイとして着けなかった位の人なので、氏のデスクに花瓶が置いてあったとは思えません。
恐らく、再現ドラマの構成上、盛田会長のエピソードを拝借したのではないでしょうか。
(盛田会長のエピソードも、誰かから拝借したものだったりして(^^ゞ)


また、こんな話もあります。

「使い捨てカイロ」

この発明者。
現在では某大手お菓子メーカーが、脱酸素剤を考えているときに偶然発明し、使い捨てカイロとして発売した。

となっておりますが、やはり、二十数年前、東京5チャンネル(当時10チャンネル)で
「使い捨てカイロの本当の発明者」
として、当時、埼玉県に住んでいた方を取材しておりました。

特許を申請したが、日本では、化学反応を利用したモノには、特許を認めて貰えない為に、件のお菓子メーカーをはじめ、大手企業がバンバン真似をした。

というものでした。

ちなみに「歯を白くする歯磨き粉」も同じ理由から、同様の憂き目を見ています。

で、近年、急に、その某大手お菓子メーカーが
「我が社が発明した」
と言い始めたのは、本当の発明者が他界したからではないか?
と勝手に想像しております。

しかも、この情報を取り扱った局も同じ5チャンネル。

発明者と言われている方は、テレビに出ておられた時で、もう結構なご高齢でしたしね。

前述二つのエピソードとは少し異なりますが、もうひとつ。

フォークソング歌手…現在ではロック歌手と言われる事もある、大変有名な、Nさんのエピソードです。

Nさんが、あるフォークソングフェスティバルの会場で、自分の出番になった時、会場から一斉に「帰れコール」が、
沸き上がりました。

最近、観たテレビでは、
「会場は、吉田拓郎さんのファンばかりだった為に、帰れコールが起きた」
としておりましたが、当時を知る年齢である、私には、違う記憶があります。

当時、Nさんは、アイドル歌手だった「I」さんと離婚された後で、
「Iちゃんを泣かせた」
という、彼女のファンが会場に大勢やってきて、Nさんの出番で「帰れコール」を行った。

と記憶しております。

そんな話は、どうでも良い事…なのかも知れませんが、吉田拓郎さんのファンが「帰れコール」をしていなかったとしたら、彼らに対して失礼な、番組構成ではありますよね。

中年と呼ばれる歳まで生きていると、
結構「えっ?当時はこうじゃなかった?」
なんて話は沢山出てきますね。

まあ、すり替えられた歴史なんて、他にも、ウジャウジャあるんでしょうけどね。

そして、私も、何かしら、すり替えられた歴史や伝説をそのまま信じている者の、一人なんでしょう。

ま、こんな感じで、伝説は奪われ、歴史もすり替えられているのでしょうね。(^^ゞ