倅が保育園に通っていた頃「魔王」
昔話、倅が保育園に通っていた頃「魔王」
ゲーテの詩にシューベルトが曲を付けた「魔王」ってありますね
大抵の方は、中学生位に音楽の授業で、一度くらい耳にしたことのある歌曲です。
歌詞の翻訳は、時代と共に変わるんでしょうか?
現代の歌詞と、私が中学で習った歌詞とは若干違うようです。
♪風の様に、馬を駆り…
私の記憶では、こんな出だしでした。
その日、朝から冷たい雨が降っていました。
雨の日の登園は徒歩でしたが、途中、幼児を乗せたカートを、悲壮な面持ちで押している、おばあさんと、それに傘を差し伸べているおじいさんに出会いました。
カートには雨よけのカバーが張ってあるので、どんな子が乗っているのか、よく判りませんでしたが、見たことある様な子供です。
登園グッズも持っているようだし、多分、同じ園に向かうのだろうと思い、
「おはようございます」
と挨拶しましたが、おばあさんもおじいさんも必死の形相。
ただならぬ雰囲気で、返事も返さずグングン歩いて行きます。
…ま、この光景が、
♪かっぜーのよにーうまーをーかりーデケデケデンデンデン
「なんか、魔王みたい」
に見えただけなんですけどね。(^^ゞ
やっぱり同じ園に行く子供だったのですが、玄関に入ってからも、おじいさんとおばあさんのテンションは、異様な感じで、おばあさんは子供をガッシリ抱きしめています。
よくドラマなんかで、子供を抱えて病院に飛び込んできたりするシーンがありますが、あんな感じ。
この、ただならぬ雰囲気に、園のエントランスに居た、他のお母さんやお父さん方、先生方も、動きを止めて注目。
「何か、トラブルでもあったのかな?」
誰もが、そう思ったろうと思います。
職員室からガラス越しに見ていた園長さんも出てきて、
「あの、どうかなされましたか?」
声を掛けましたが、おじいさんはつり上がった目で。
「○○組はどの部屋ですか?」
「あそこが○○組ですが…」
園長先生が言い終わるか終わらないかのウチに、ズンズン保育室○○組に歩いて行くおじいさん。
「あの、ちょっと…」
追いすがる園長先生を置き去るように、おじいさんは○○組の保育室に行き、引き戸を開ける。
まあ、ココが緊張のピーク。
みんな、固唾を呑んで見ています。
そして、引き戸を開けるやいなや、担任の先生に向かい、
「先生!今日、娘が仕事で孫を連れて来れなかったから、代わりに連れてきたんですが、何を準備したらいいか判りません!」
大音声。
緊張していた周囲の空気が、一気にほぐれて行くのが判りました。
「ああ…なあんだ」
そんな感じで、凍ったバターが溶けるみたいに(個人的イメージ)、みんなザワザワと動き出します。
○○組の室内では、先生の指示に従う、おじいさんの小気味の良い、
「ハイ! ハイ!」という声が響いていました。
多分、真面目な方なんでしょうね?
「娘」
と言っていましたから、ママ方のおじいちゃんでしょう。
登園の代理を快諾したのは良いものの、どーしたら良いかが判らない。
可愛い孫に何かあっては…
なんて心配をなされたのかも知れません。
お孫さんを送って行くだけなのに、メチャクチャ緊張していたんですね。(^^
最近は余り見掛けませんが、こんな真面目な感じのお年寄り、個人的には好きです。
失礼な言い方かも知れませんが、何だか素朴な感じがして良いです。
カミサンが帰ってきてからしてあげるお話は、結構、そこ、ここに転がっているモノです。(^^ゞ
さぁ、始まる、本気のシューベルト
思い出に残る知育,学習、それがベネッセこどもちゃれんじ
子どもが今まで興味がないと思っていた事に夢中になる姿にうれしくなりました。
愛知県 きゅうさん:〈ぷち〉をご受講
お姉さんとしまじろうが歌に合わせて踊るのを見て、まるで自分もその世界に入り込んだかのようにダンス、ダンス!女の子だからか、ままごと遊びなどあまり体を動かさないおとなしめの遊びしかしないことをちょっぴり心配していたので、フン!フン!と鼻息荒く踊りだした姿がおもしろかわいく、ついぷぷっとうれしくなってしまいました。
歌がはじまると私の手を取り一緒にやろうと誘ってくれます。一緒になって踊るとさらに喜んで一生懸命おしりフリフリ。育児の疲れもどこかへ行ってしまうほどに、子どもの姿に癒されています。