【捜査官X】2011年 #金城武 #ドニー・イェン #カンフー映画 #香港映画

とにかく映像が美しい【捜査官X】


2011年 香港・中国合作 監督:ピーター・チャン
ドニー・イェン金城武(出演)
子育てヒロシ的評価=★★★★★

【あらすじ】

二十世紀初頭。まだ辮髪べんぱつの習慣が残る中国南部の田舎町。紙職人のリュウ・ジンシー(ドニー・イェン)は、いつもの朝を迎え、仕事で村の両替商の障子貼りに赴く。そこへ大男・小男の二人組の強盗が入り、店主たちは殴打され、金を強要される。たまたま、物陰に居たジンシーは、そのまま隠れていたが、迷いに迷い、意を決して大男の強盗に体当たりをし、そのまましがみ付いた。引き離されたら殺される。ジンシーは離れまいとして、大男の腰に必死にしがみ付くが、相棒の小男に、刃物で狙われる。しかし、どういった弾みか、小男は箪笥の角に頭を打ち付けて頓死してしまった。大男ともみ合っているうちに、たまたま繰り出したパンチが当たり、打ちどころが悪かったのか、大男も頓死してしまった。
事件後、県の捜査官シュウ・バイジュウ(金城武)がやってくるが、強盗犯の内、大男の方は国内でも五本の指に入る、指名手配の凶悪犯で、武術の達人である事が分かる。小男の方も武術に長けていた。果たして、本当に偶然の重なりで二人は死んだのか? 捜査官シュウに疑問が起きる。リュウ・ジンシーは武術の達人ではないか、達人であるなら、何故、偶然を装うのか? そこまでして、隠し通したいモノはいったいなんなのか? 捜査官シュウの捜査が始まる。

【感想】

昔の香港映画といえば、わかり易い悪とわかり易い正義(悪や正義って、立ち位置で変わるものですが、まあそれはそれとして)という設定で、正直アクションだけという感じでしたが、この作品はストーリーが良くできています。
主人公の、ありふれた普通の人間になりたいという、ひた向きな姿が良くて出ているし、二十世紀初頭の中国南部が妙にリアルに描かれています。(当時の中国南部が、どうだったかは、知りませんが感じとして)
絵が綺麗だし、テーマとして「血」(流血、遺伝子を含む)なんだろうな。という作品でした。
捜査官の金城武の自身の主観と客観的に観ようとする、分離したようなもう一人の金城武の演出も面白かったし、随所に盛り込まれたサブテーマも見逃せませんでした。

【こぼれ話】

●主演のドニー・イェンさんは、確か、84年作「ドラゴン酔太極拳」で、デビューされたと思います。作中で隠し武器の九節鞭くせつべんを器用に扱っていたのを覚えています。その後、余り鳴かず飛ばずだったようですが四十歳頃から、日の目を見るようになったそうです。「捜査官X」撮影当時は、既に四十八歳。しかし、アクションはキレキレです。特に、ラスト付近の村の屋根を飛び回って走るシーンは、一切ワイヤアクションを使ってないというから、大したものですね。因みに「トニー・谷」って最近の人は、知ってるでしょうか?
●強盗の小男を演じていらっしゃる俳優さんは「谷垣健治」さんという日本の俳優さんです。香港では有名なアクション振付師で、映画監督、プロデューサーでもあります。

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