脳の不思議 #読書 #脳 #文字

脳の不思議、脳が「必要ない」と判断した情報は削除されてゆく?

f:id:kosodatehiroshi:20201015064621p:plain

内容的に一部、以前書いた「読書をすすめる理由」と被りますが

大人に成って思うことですが、子供の頃に習ったこと、経験したことって、どれ位覚えているだろう?
私の場合、算数~数学とか、国語など、授業で教わった事などは、ザックリ覚えておりますが、算数の「百分率」位辺りから「あれ?どうやるんだったっけ?」と直ぐに思い出せません。
自転車は、倅が二~三歳位になるまで、十数年間も乗っていませんでしたが、ちゃんと乗れました。
いわゆる「身体が覚えてる」というヤツですが、これも本当は脳がプログラム化して、覚えているわけです。
所が、小学校時代に読んだ本の内容となると、殆ど忘れてしまっています。
読み返せば「あー、そうだった」と思い出すかも知れませんが、忘れ方では「百分率」以上に忘れております。
何歳になっても、忘れていない事と、すっかり忘れてしまっている事があるのですが、何故、こんな事がおきるかというと「脳は必要ない」と判断すると、その情報を削除して行く性質があるからだそうです。

なんか、脳って、一度見たモノ、体験したモノは本当には忘れてはいない。

と、私の様な素人は、思いがちなんですが、脳科学的には、脳は絶えず、容量を広げようとして、余計な情報、或いは、必要のないと判断した能力は、削除して行くのだそうです。
だから、大人に成っても忘れない事と、すっかり忘れてしまっている事が出てしまう。
自身が「必要ない」と自覚して忘れてしまう事もあれば、脳が独自に判断してしまうこともあるそうで、例として、第二次大戦後、捕虜としてソ連に連行された日本兵が、

「もう、日本には帰れまい」

と覚悟しはじめてから、どんどん日本語を忘れていったそうです。
帰国は望めないから、今後、日本語は必要ない。と脳が判断したんでしょうね。
逆に、生涯をシベリアで過ごしながらも「いつか、必ず日本へ帰る」と思っていた人は、結局、シベリアで生涯を終えても、日本語は忘れなかったのだそうです。
楽しい事よりも、嫌な出来事の方を忘れないのも、次回、同様の身の危機が訪れたときの為に、必要な情報として残して置くそうですが、その経験が、余りにも心に傷を残すような場合は、逆に脳の崩壊を防ぐ為に消去してしまうこともある。
子供の頃に、文字や数字(数字も文字ですが)、計算や読書をしていないと、脳は、その能力を削除して行きます。
差し詰め、使わないアプリケーションソフトを、PCやスマホが勝手に削除している様なモノです。
削除までの期限は、二十歳位。ギリギリで二十五歳といわれていて、古今東西の偉人達が、読書や学問の基礎は、二十五歳までに済ませておけ。
と言っておりますが、これは、脳化学的には正しいのだそうです。
主要経済国の識字率は、99%以上で、文盲と呼ばれる方は殆どおりませんが、それでも、希に特殊な事情から、文盲として成人してしまった方が居られます。
米国人男性(A氏)は、ある事情から幼少期に学校へ行けず、文字を教わらないままに成人してしまいました。
文字が読めないから、書類なども読めないし、その作成も出来ない。
仕事上の伝達処理が出来ないから、経済社会に参加する事が出来ない。
大抵、この様な場合、他人の財産を奪う、強盗の様な犯罪者に陥りがちなんですが、A氏の場合、成人してからそのハンデを背負ったまま、車のセールスマンになりました。
書類の読み書きが出来ないし、メモも残せないので、全て丸暗記。
書類が必要な時は、口頭で事務の人に書いて貰ったりしたそうですが、やはり、限界は出てきます。
文字が読めないという事は、当然数字も読めない。
数字が読めないから、簡単な足し算や引き算も出来ない。
英語圏なので、文字はアルファベットのわすが26文字でしか無いのですが、幼少期に文字を教わっていないと、このたった26文字でも、文字として認識出来ないのが、人間の脳なのだそうです。
文字、数字、計算、等は、物事を数値化、座標化した、デジタル情報ですが、もともと、人間の脳はこのデジテル情報には弱い。
だから、幼少期に教えることで、文字を認識し、計算も出来る様になる訳です。
余談ですが、人類の歴史…原人時代を除いて、約100万年前に現代人とほぼ同等の脳を手に入れましたが「言葉」を発明したのは、なんと二万年ほど前でしかありません。
さらに、文字に至っては、僅か数千年前の発明なわけです。
親から、言葉や文字を教わっている現代人からすると、話せて当たり前、文字が読めて当たり前ですが、最初の発明は、それこそ産みの苦しみだったでしょう。
そんな訳で、子供のウチに文字の読み書き、計算を学んでおかないと、大人に成ってからはなかなかに難しくなるわけです。
あと、色々と習い事をさせるにも、本人が興味ない事を無理にやらせても、まあ、まず、大人に成ってすっかり忘れてしまうかも知れません。
ただ、親の喜ぶ顔見たさに頑張ってる子もいるかもしれません。
最後に、書き忘れそうになりましたが、たまに、下記のような簡単な計算が出来ない大人が居ると思います。
例えば…2425円の買い物をし、小銭を出来るだけ無くしたいから、一万円札と430円を出す。おつりは8千5円なのですが、この計算が出来ない大人。
おつりが少なかったり、逆にべらぼうに多かったり…
(最近はレジスターが計算から、おつりも出してくれますが)
これも、子供の頃に、文字や数字は教わっていても、加減乗除の訓練をしていない。
もしくは、おろそかにしていると、起きる現象と言われています。
読書も同じで、一応文字が読めても、読書の習慣づけで、繰り返し訓練してゆかないと、文章を読み解けない大人になって行きます。

思い出に残る知育,学習、それがベネッセこどもちゃれんじ



この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください

PVアクセスランキング にほんブログ村