この世界の片隅に #のん #能年玲奈 #北川景子 #松本穂香

この世界の片隅に


【おおまかな内容】

主人公・浦野すずを軸に、昭和九年頃の戦前から終戦後の広島市くれを描く漫画原作のアニメ。
浦野すずは、のんびりした性格で、幼少期から絵が上手く空想癖があった。
漫画物語を作って、妹に見せたり、稼業もよく手伝う(昭和40年代頃まで日本の子供たちは良く手伝っていた。というより義務に近い)。
淡々とした、日常を過ごし、昭和十八年。戦争のさなか、18歳になった「すず」に縁談が持ち上がる。
呉の「北條」家の息子「周作」が、広島市内に出かけ、そこで「すず」見初めたという。
呉「北條」家に嫁ぐ「すず」。
呉での新しい生活。
戦争が激化し、軍港のある呉の町も空襲を受けるようになる。
ただの写生を憲兵から、スパイ行動ととられる程に、世の空気も緊張したものになって行く。
そんなある日、幼馴染の青年が「すず」の元を訪れ、近々出征するという…
物語は、広島の原爆投下の後、終戦までを描いている。
原子爆弾もそうだけど、時限爆弾の投下も明らかに一般市民を狙った武器である。

【こぼれ話】

主人公・浦野すずの声を女優の「のん」さんが演っておられますが、実にキャラクターに合った名演技をされています。
私の故郷も広島ですが、指導を受けているにしても、広島弁が完璧でした。
義理のお姉さんが「北條家」に戻ってきて、
「おかあちゃん、聞いてやー」
のセリフは、関西弁のイントネーションでした。
広島弁では「きーてーやー」となります。
登場人物や風景は、いわゆる漫画なのですが、妙にリアルで、空襲を受け高射砲がさく裂する様子などもリアルに感じる仕上がりになっています。
反戦漫画なのでしょうが、何というか、戦争の元で人々はこのように暮らしている。とした、淡々とした表現が返って胸を打つ感じがしました。
声優を務めた「のん」さんは、大変良い仕事をされたと思います。
因みに、「のん」さんの本名は、言わずと知れた「能年玲奈」さんですが、なんか大人の事情で本名を名乗る事が出来なくなっています。ホント、変な話ですね。
「のん」さん、今では、CM位でしか、見られませんが、今度『私をくいとめて』という映画の主演を務められます。
「のん」さんも透明感と言いますか、清潔感のある女優さんですね。大変Likeな女優さんです。
私は、どうやら、清潔感のある女優さんが好き(Like)なようです。

「世界の片隅に」は、過去に、実写版でも描かれました。

2011年に日テレで「北川景子」さんが「浦野すず」を演じられましたが、北川さんのキリッとした印象は、のんびり屋の「浦野すず」には、合わない気もしました。
TBS・日曜劇場では「松本穂香」さんが演じられましたが、イメージとしては「松本穂香」さんの方が合っている気がします。

反戦漫画、反戦アニメとしては「野坂昭如」さんの「火垂るの墓」に並ぶ秀作だと思いますが、タッチが全く違っていて必見の作品だと思います。



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この世界の片隅に」予告編

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