車椅子のおじいさん #車椅子 #ベビーカー

【思い出話】S友デパートにて

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倅が、一歳にもなっていない頃のお話です。
S友のエレベーター内で、車椅子のおじいさんと一緒になりました。
奥さんらしいおばあさんが、押しているのですが、まだ慣れていない感じです。
なんとなしに、二人の会話が聞こえたのですが、どうやら、このおじいさん最近になって、車椅子を使う事になったようでした。
自分の脚で歩いていた頃との、ギャップに落ち込んでいるらしく、
「全くよー、こんなになっちまって…」
しきりと、嘆いておりました。
「まあ、そう言わないで…」
奥さんは、慰めています。

エレベーターの箱の中で、隣り合わせるような形になったのですが、倅はおじいさんの方を見て、
「アッアッ、アッアッ」
上体を揺らしながら、ベビーカートの安全バーと言うのでしょうか、赤ちゃんの掴まるようなバーをバンバン叩きます。
「うん?」
少し不機嫌な感じで、倅を見るおじいさん。
しかし倅は、そんな事はお構いなしに、おじいさんの方を見てはニコニコ笑って、上体を揺らしバーを叩く。
私は、何んだか気まずい気持ちになりました。
ところが、おじいさんは「そうだな、一緒だな」と、言って笑顔で返してくれました。

ひょっとしたら、本当に倅は「僕と一緒だね」とか「僕のは、手を置く所があるよ」とか言ってたのかも知れません。

お二人は、私達とは別の階で降りましたが、エレベーターを降りる時。おばあさんに、
「ありがとうございました」
とお礼を言われました。
「…あ、いえ、そんな…」
倅、本人は自覚してないでしょうけど、
落ち込んでいたおじいさんを、少し元気にしてあげる事ができたのかもしれません。
そう思うと、父親としてはちょっと誇らしかったりして…(^^ゞ

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