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経済人は雇用を考えている訳ではない

鶏の仕入れと転売を重ねた儲けとは?
元(?)米大統領のトランプさんが、二度目の弾劾だんがいを受けて居るそうで、なんだか大変な事になっているそうですね。事実上、次期大統領はバイデンさんでしょうが、どちらが大統領になるかは、アメリカの問題なのでどうでもよろしいです。(兎に角、日本に都合の良い人がイイ(^^ゞ)
四年前、トランプさんが大統領に就任する当初、テレビで、ある著名なコメンテーターが、
「トランプさんは、ビジネスマンなので、雇用が期待できます」
と言っていたのを思い出します。
【ビジネスマンは雇用を考えている訳ではない】
これからご紹介するお話は、有名なお話なので、御存知の方も多いと思います。

【問題】

まず、人物A氏から9ドルで鶏を1羽仕入れ、人物B氏に10ドルで売ります。
次に、人物B氏から鶏を11ドルで買い戻し、今度は人物C氏に12ドルで売りました。
「さて、いくら儲けたでしょうか?」
大抵は「最初1ドル儲けて、次にマイナス1ドルで買い戻し、転売でプラス1ドルだから1ドルの儲け」となりますが、経営者ビジネスマンとしては、ちょっと失格。
A氏から9ドルで仕入れ、最初からC氏に12ドルで売っていれば「3ドル」も儲けられた。だから「2ドルの損失」となります。
ビジネスマンとしては、これが正解かもしれませんが、これでは、Bさんにはお金が回っていません。つまり、Bさんは、経済の外に追いやられた。とも考えられます。

【ビジネスマンは、お金を集めるが、循環させる訳ではない】

鎌倉時代後期の武士で「青砥藤綱」という人物が居ました。
「上総の国・青砥の荘」を領していたため「青砥」を名乗っていました。都内葛飾区の京成線にも「青砥」がありますが、何か関りがあるかも知れませんね。(京成・青砥は下総の国)
この、青砥藤綱が、ある日の黄昏時、家来数名を従えて、事実上の首都・鎌倉・滑川の橋の上を通りかかります。その時、たもとに入れていた一文銭十枚を川に落としてしまいます。
藤綱は懐から財布を取り出し、家来一人に「この金で急ぎ松明たいまつを買って参れ」と銭を渡し、また別の家来には「この金で近在の者共を雇って参れ」と命じます。
松明と近在の者達も揃い、家来たちも協力して、川の中から十文を見つけ出しました。
「しかし、殿様。たった十文の為に、松明を買って、人を雇ったのでは、支出の方が多くないですか?」家来の一人が、不満げに言うと、藤綱は、
「確かに、落とした十文をそのままにしておれば、十文の損だけで済んだ。しかし、松明を買い、人を雇って探せば、金は世に廻る。無くしたと思った十文も、ほれ、この通り手元に戻ったではないか…為政者とは、金を私すわたくしる者ではない。常に金を世に廻す事を考える者だ」と言ったそうです。
まあ、この話は、伝説で、お話のパターンも沢山ありますが、私が一番気に入っているパターンを紹介いたしました。
重要なのは、この、青砥藤綱の挿話が真実か否かではなく、鎌倉期もしくは鎌倉期からそう遠くない時代に、日本に「お金を循環させる事が、経済である」という考えが有ったという事です。
これも、労働者階級の親玉、武士が為政者となった証のひとつである。と私は考えています。同時代の諸外国では、依然として、一握りの貴族たちがお金を私していた時代の事です。
【経済】
もともとは「経国済民」といい「国を治め民を救う」と言う意味ですが、明治の日本で、お金の廻る事を「経済」と言い間違えたと言われています。一説には、維新後の政治家「井上馨」が言い間違え、融通の利かない「江藤新平」辺りに間違いを指摘されたのにも関わらず、意地になって使い続けて定着。現在では、中国でも「経済」は、お金の循環として使われています。
まあ、お金が回れば民は救われ、国も治まるから、まんざら間違いで使われたとも言えませんね。

青砥藤綱滑川十文銭探すの想像図

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