黒船来航に纏わるお話 #黒船 #ペリー #蒸気船 #幕末

黒船来航に纏わるお話

ペリー提督
幕末舞台は視聴率が上がらないと言われる大河だが

【絵としては「麒麟が来る」より好き】
やっぱり、前回作より力入ってる感じはします。幕末を舞台にすると視聴率が上がらないと言われますが、頑張ってる感はつよいです。
【藍・蓼】
あいの染料は、たで科の藍という植物から生まれますが、藍蓼、もしくは、単にとも言いました。食べると信じられない位、苦い植物ですが、こんな苦い植物にも、虫が付きます。
そこから生まれた諺が「蓼食う虫も好き好き」、死ぬほど苦い草にだって、虫は付く、「どんなブスにも付く虫は居るものだ」という意味の言葉となりました。
藍や青、青紫は、日本では高貴な色とされていました。平安の昔には蓼は、城の中で栽培されていて、蓼の植えてある「廓」くるわの事を「蓼丸」と呼びました。そこを受け持つ者は、大変誉れ高い立場にあって、名前も「蓼丸」を名乗っています。後に、藍も一般化し、蓼丸氏の勢いも衰え、全国では珍しい名前となりましたが、「蓼丸」とは由緒正しい高貴な名前です。
ある、有名女優の本名が「蓼丸」さんなのですが、ご本人が、非公開とされているので、明かすわけには参りません。しかし、良い名だと、個人的には思います。
【因みに】
植物の中で、ニンニクは、虫が付きません。強烈な臭気のせいか、辛みのせいなのか分かりませんが、この為に、日本を含め世界中で魔除けとして(干す意味も含め)軒下に吊るす習慣がありました。吸血鬼ドラキュラがニンニクを嫌うのも、魔除け信仰から来ています。
【さらに因みに】
「ブス」は=トリカブト毒の事で、この毒は神経系統を破壊し、毒の回ったも者は無表情になる。転じて、愛想のない無表情な者をブスと呼ぶようになりました。昔は、愛想のない者は、魅力がなく人気がなかった事から更に転じ、現代では、不美人、不美男をブスと言うようになりました。
モーリー・ロバートソンがペリー】
モーリーさんが、ペリー提督を演ってましたね。

ブラック・シップ

【黒船来航 嘉永6年(1853年)】
アメリカは、蒸気船四隻を日本に派遣し、脅しとも言える形で、外交を迫ってきました。
アメリカの国力を見せつける蒸気船でしたが、当時、世界でも蒸気船の数はまだ少なく、アメリ保有の蒸気船も、日本に来た四隻で全部でした。国を挙げて日本に開国を迫ってたんですね。
【ペリー、小笠原をイギリスの植民地化から守ってくれる】
ペリーは日本にやってくる一年前に、琉球を拠点に日本周辺を調査。その途中で、イギリスが「小笠原諸島を発見した」として、勝手に植民地化、移民計画を推し進めている事を知ります。
この時、ペリーはフランスの書物に「小笠原」は日本では「bunin(ブニン=無人)Island(島)」と呼ばれ、日本領土として書かれてある事を持ち出し、イギリスの小笠原進出を阻止します。
実の所、米英は捕鯨基地として、頻繁に小笠原を利用していましたし、1830年にはハワイ人を含む20名程の米国人で、入植。開拓を開始していました。当時ハワイはまだ米国ではありませんが、この頃に、住み着いた英米人の御子孫達が今でも小笠原に住んでおられます。
そしてペリーは、日本との交渉では、小笠原には日本人が住んでいない事と、既に米国が開拓を開始している事、ヨーロッパで小笠原が日本領である記述がないとして、アメリカの領土である事を主張。日本側は小笠原記述のある『三国通覧図説』さんごくつうらんずせつフランス語版を持ち出し、日本領である事を主張します。この書物は、ペリーがイギリス相手に持ち出した書物そのものでした。この時、本当にペリーは舌打ちしながら「なんだ、持ってたのか」と言ったそうですから、欧米人って油断なりませんね。
『三国通覧図説』さんごくつうらんずせつ1785年、林子平の書いた地理書・経世書。日本に隣接する三国、朝鮮・琉球蝦夷と付近の島々についての風俗などを挿絵入りで解説した書物。後に、パリのオリエンタル研究所からフランス語版が出版された。

林子平はやししへい1738年~1793。江戸時代後期の武士で経世論家。
アメリカは日本に開国を迫ったが】
結局、明治維新には、イギリスとフランスが関わりました。
アメリカは、南北戦争が始まり(1861年~1865年)、日本に関わっている余裕が無くなっていたんですね。
【因みに】
アメリカの小説「白鯨」モビーディック(1851年発表)の舞台は、小笠原諸島です。小説の中には、富士山を遠望する場面も描かれています。



※欧米の古典文学は、本筋に関係ないエピソードが多いので、関係ないページは読み飛ばした方が分かりやすいです。

二十世紀前半の欧米系小笠原島

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