四月一日
四月一日というと、「エイプリルフール」ですが、新入社員の季節でもありますね。
今日、仕事帰りに、リクルートスーツに身を固めた、女子の一団を見かけました。
「なんだ、あのリクルートな女の子集団は?」
と思って観てましたが、「あっ、今日は企業の入社式か」と合点がいきました。
新入社員歓迎会でもあったのか、みんな、妙に出来あがってて（とはいっても酔っている訳でもなさそう）互いに「バイバーイ」なんて手を振って、分かれている。
いやー、フレッシュですねー。
なんか、こう、これからって感じで、良かっです。希望と不安に満ちちゃてる感じでした。
コロナ禍で大変な世の中だけど、みんな頑張れ!
【今を去る事十年前】
私が、まだ、フリーのライターをやっていた頃の事です。
五月の連休明けだったと思います。取材に出かけて、その帰りの途中。ニセアカシアの並木の繁道を歩いていました。
後ろから、銀行の自転車に乗ったスーツ姿の女の子が私を抜いてゆきます。
今では、まあ、観られませんが、つい何年か前までは、各銀行専用のデザインの古い運搬用自転車がありました。サドルの前に伸びるフレームに「○○銀行」というエンブレムがぶら下がっていて、銀行員が顧客の間を巡回している光景は、割りと見たものです。
女の子は、私を追い抜くと、並木道沿いの公園に入り、自転車を降りると、ベンチに腰掛けて、缶コーヒーを飲み始めます。
一口飲んで「あー」と溜め息をつくと、眼をウルウルさせていたのが印象的でした。
「何か、辛い事でもあったのかな?」
そう思いながら、
「世の中色々あるさ、頑張れ」
心の中でエールを送ったものです。
今日見た新入社員も、一月後も経てば、あの時の女の子の様に涙ぐむ様な事も有るかも知れませんね。
コロナ禍で大変な門出ですが、頑張って欲しいですね。
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