ザックリ「ウイルス」の話 #ウイルス #コロナストレス #コロナ

ザックリ「ウイルス」の話

【この記事は「コロナ」ストレスから来る、愚痴と思って頂ければ幸いです。本当にザックリとしたお話なので、参考の参考位に見て頂ければ、それこそ幸いに思います。】

ウイルスの種類

数億種以上に上りますが、その中で人類に脅威を与えるウイルスは30種類程度です。日本には、兎に角ウイルスを集める研究者の方も居られますが、大抵の研究者は人類に脅威とならないウイルスには興味がないらしく、したがって地球上に何種類のウイルスが存在するのか正確には分かって居ません。しかし、数億種類存在する事は確かなようで、私たちの身の回りは、憑りつかれないモノが殆どですがウイルスだらけであります。

ウイルスとは

f:id:kosodatehiroshi:20210505174418g:plain
種類によって異なりますが、大抵は、正二十面体(正三角形を二十枚張り合わせた球状のドーム)の中に、短い十数本~数十本の遺伝子鎖を持つだけの存在です。人類の様な感覚器官を一切持っていません。
天然痘ウイルスのようなDNA型ウイルスも居ますが、殆どがDNAより脆弱な情報媒体RNA型ウイルスです。

RNA (リボ核酸)
f:id:kosodatehiroshi:20210505175030p:plain
RNA一本鎖

今からおよそ40億年前とされていますが、RNAが誕生します。
アデニン (A)、ウラシル (U)、グアニン (G)、シトシン (C)、の四つの塩基で出来ています。
アデニンとウラシル、グアニンとシトシンがたえず対となって、AUGCAUUACGGCUAGC…という風に遺伝子情報を構成することが出来ます。RNAは情報の編集も出来ますし、コピーも出来ます。
生命の基礎は、こうして情報を伝えて行き、ウイルスはこの時代に登場したと言われています。
しかし、RNAは壊れやすく、コピーでもエラーの出やすい器でした。

たった四つの塩基で…遺伝子情報を繋げるのか?

と言った友人が居りましたが、コンピュータは、基本「0」と「1」の二進法の羅列で膨大な情報を処理しています。
【余談、何故コンピュータは「0」と「1」なのか】
十進法だと、10通りのスイッチが必要となりますが、「0」と「1」なら、スイッチのオンとオフで済むからです。コンピュータ…電子計算機の生まれた第二次大戦当時の技術力の限界もありましたが、膨大なパターンをシンプルに置き換えた方が、結局は大量の情報を処理出来る現実があります。

DNA (デオキシリボ核酸)の登場
f:id:kosodatehiroshi:20210505175202p:plain
DNAにはバックアップ機能がある

約35億年前にDNAが登場します。
ウラシルがチミン(T)に置き換わった。丈夫で壊れにくい器で、こちらはAとT、GとCがたえず対となります。RNA同様、遺伝子情報の編集も出来、コピーも出来ますが、何よりエラーに強く、エラーの修復も出来ます。細胞を持つ生物、私たち人類はこのDNAを使って、遺伝子情報を後世に伝えています。

遺伝子とは

「DNA」と言うと、「遺伝子の事じゃないの?」と思う方は意外に多いですが、DNAは遺伝子そのものではありません。「遺伝子=DNA」は「楽曲=CD」と言っているのと同じで、あくまでも便宜上の言い回しです。CDは楽曲等の情報を載せる器に過ぎません。つまり、楽曲が遺伝子CDが DNAとなります。

レトロ(逆行)ウイルス

RNA型ウイルスの事を「レトロウイルス」とも言います。普通、生物はDNAからRNAに一度遺伝情報を転写し、別のDNAに転写し直す。という事を行いますが、レトロウイルスはDNAに一度転写し、RNAに転写し直すという、逆行行動で自己複製をしてゆきます。

★ウイルスは生物か無生物か

「生物」には定義と言う物があります。
(1)進化できるか、
(2)増殖できるか、
(3)生命の入れ物があるか、
(4)自己維持ができるか

になります。
「進化」はともかく、ウイルスは「自己維持」が出来ません。
「自己維持」とは
新陳代謝の事で、私たち人類は他の生物を食べ、分解し、身体に必要な物質に組み立て直して自己を維持しています。呼吸で酸素を取り入れて、ミトコンドリアが膨大な熱エネルギーを作り出し、その老廃物として二酸化炭素を出しますが、ウイルスは感覚器官も一切持たず、短い単純な遺伝子情報しかないので、これら代謝を一切致しません。
この辺りから、生物として微妙な存在となります。
「生命の入れ物」
インフルエンザ、コロナ等、エンベロープ(封筒)タイプのウイルスは、宿主しゅくしゅ生物の細胞を破壊し、飛び出す時、その細胞膜を利用して自らの器を作ります。
この膜を壊すのに、アルコールが有効で、膜を壊されると細胞に憑りつくことができません。つまり「毒を消す」消毒となります。アルコール消毒は、自前の細胞膜を持つ単細胞バクテリアにも基本有効です。ノロウイルスの様に非エンベロープタイプのウイルスは、正二十面体の粒子のまま存在する事ができます。膜を必要としない存在なので、アルコール消毒は効果がなく、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)の様な塩素系でタンパク質そのものを破壊しないと駆逐できません。(細胞膜を壊せるアルコール、タンパク質を破壊する塩素は同時に人間も攻撃しています)
「増殖」…ウイルスは寄生しないと生きて行けない
私たち人類は、雌雄が遺伝子を交換し、他生物を分解しつつ、雌の胎内で子孫を組み立てる事をします。単細胞バクテリアも他者を食って、自身を分裂させ増殖しますが、ウイルスの増殖の仕方は違います。
ウイルスは自力で増殖できません。生物の細胞に入り込み、細胞の複製機能を利用しなければ、増殖することが出来ません。つまり、ウイルスは絶えず、動植物の細胞に寄生しないと生きて行けません。

ウイルスによる人類滅亡はありうるか

私は、あり得ないと思っています。ウイルスは生物に寄生し続けないと、生き残れません。
宿主である人類を滅ぼしてしまっては、自身をも滅ぼしてしまいます。
ウイルスにとっては、生物に憑りついて、適当に自己複製を続けている環境が一番良いわけです。
その為には、宿主にも適当に健康でいて貰い、身体の片隅で自分の複製を作らせてもらう事が得策になります。ウイルスにせよバクテリアにせよ、人間の免疫とのバランスが崩れた時に「発病」という形になります。新型コロナウイルスも何年か後には、人類と折り合いをつけた存在に成ると、私は考えます。

では、何故、コロナ風邪は脅威となったか

最大の原因は、マスコミの繰り返した「未知のウイルス」報道にあると思います。
正直、既存のウイルスが変異したに過ぎないので、「未知」でありませんでした。インフルエンザも毎年変異し、新型になりますが「未知のウイルス」として報道はされません。
そして、いままで自己治癒できる程度のコロナ風邪だったために、大して研究してこなかった事も脅威となった原因だと思います。ワクチンを作った事もなく(あったかもしれないが)、インフルエンザの様に研究もして来なかったことが、脅威に繋がったと私は思います。
インフルエンザは恐ろしいウイルスで、毎年、世界で何万人、何十万人もの死亡者を作り出していました。
(2020年以降はコロナ予防のお陰で、マスク、手洗いが徹底し、結果インフルエンザの感染者も減りました)持病があるために、症状が悪化し、死に至るケースも、コロナと同じですが、インフルエンザに対しては、それこそ「慣れ」もあるのでしょう。人類は毒性の強いインフルエンザには、さほど脅威を抱かなくなっています。

エボラ出血熱ウイルスの場合

人類にとって最恐、最悪のウイルスは「エボラ出血熱」。数種類存在するエボラの中で、最恐は、もっとも強力な「エボラ・ザイール」でしょう。アフリカの森林伐採で人類とエボラは遭遇しました。人類の免疫が全く役に立たず、エボラにとっても必要以上に細胞を破壊し続けるという関係です。筋肉と骨以外、内蔵の全てが破壊されます。人間を宿主にすると完全に破壊してしまうので、エボラとしても戸惑っているかも知れません。ジャングルに隔たれて、今まで、全く接点のなかった両者が出くわし、たまたま人間に憑りつくことが出来たものの、どちらも折り合いが付けられない状態になっています。

それでも、折り合いを付けようとするエボラ

エボラザイールの死亡率は80%とされますが、ちょっと興味深い事実があります。
ザイールの一次感染者は100%死亡しますが、二次感染者は80%、三次感染者になると60%と言う風に、死亡率、毒性が落ちてゆきます。これは、宿主を殺しては生き残れないとする、エボラウイルス智慧なのかもしれません。感染を広げる度に、宿主を殺さなくなってゆきます。

空気感染

近頃では、「空気感染」という言い方はしなくなりました。「空気感染」というと、まるで、ウイルスが気化、ガス化したような誤解を招くからでしょう。
今では「飛沫感染」と言いますね。唾液の飛沫しぶきにウイルス群が含まれ、唾液が乾燥しても「核」塊の状態で、短い時間ながら暫く浮遊します。これを吸い込んだりして感染するわけです。
全てのウイルスが飛沫感染するわけでなく、先に触れた「エボラ」の場合。あくまで現段階では、アフリカ型は飛沫感染しません。東南アジア型は飛沫感染しますが、幸いなことに東南アジア型は人間に感染しても、発症いたしません。

コロナ、インフルエンザウイルスの戦術

コロナとインフルエンザの戦術は、とてもよく似ています。
彼等を包むエンベロープには、細胞に憑りつくスパイクが有ります。細胞に憑りつく鍵とも言えますが、この鍵と細胞の鍵穴が合致すると、細胞は自身に必要な物質として、ウイルスを引き込みます。ウイルスは細胞に入り込むと、先ず、特殊な酵素を出して細胞の免疫機能のスイッチを切ります。そして自身の殻を破り、細胞の複製機能利用して、自分のコピーを猛スピードで作り出します。細胞の内部が、ウイルスで一杯になると、細胞は炸裂(破裂)し、複製されたウイルスが飛び出しますが、その時に細胞膜をちゃっかり利用して自身のエンベロープを作ります。
そして次の細胞ターゲットへと向かう。この一連の作業を驚異的なスピード行います。

ワクチン

f:id:kosodatehiroshi:20210505175547p:plain
友人の中に、抗生物質バクテリアを駆逐する様に、ワクチンそのものがウイルスを撃退すると思っている人が居たので、敢えて書きます。
ザックリ言えば、ワクチンは、
「こういう奴が来たら捕まえなさい」
という、私たちの免疫機能に配布する人相書きのようなものです。
私たちの免疫は、病原体等、異物が入り込むと、それを退治する武器を作り出しますが、見た事ない病原体が入り込んで来ると、直ぐに対応できません。なんか悪さを働いているヤツが居ると思って、色々調べ、そこから武器を作り出しますが、そのタイムラグを利用して、ウイルスは細胞を破壊して回ります。
あらかじめ、ウイルスの情報があれば、事前に武器を用意出来ますし、多少人相が変異していても、それなりに対応できます。そのためにも、ワクチンは重要なのですが、ウイルスの大半が、変異しやすいRNAを利用し続けているのは、免疫をすり抜けて生き延びようとする、ウイルスの強かな戦略なのかも知れませんね。
f:id:kosodatehiroshi:20210505180019p:plain

新型コロナウイルス生物兵器

コロナウイルスが脅威となり始めた頃、英国のウイルス学者が。
「新型コロナは人工ウイルスである」
と発表した事がありました。コロナの遺伝子の中に、エイズウイルスの遺伝情報が組み込まれていたと言います。本当かどうかは分かりません。
中国の武漢にある、ウイルス研究所から漏れ出した説や、中国が世界経済で一人勝ちする為に敢えてバラまいた説、中国の一人勝ちを阻止する為に西陣営が生物兵器説を流した等々、どれも、それらしく聞こえる説が沢山あります。

もし、新型コロナウイルスが人工ウイルスなら死滅する説

こうなると、素人レベルの私としては、お手上げなんですが、人工的に作られたウイルスは自然に反しているために生き残れない。というお話があります。

もし、人類を殲滅するウイルスを作り出せたとしたら

それでも、エボラウイルス同様、ウイルスは宿主と折り合いを付けようと変異してゆくのではないか? と私は思います。
この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
PVアクセスランキング にほんブログ村
子育てヒロシのオフィシャルブログ - にほんブログ村


kosodatehiroshi.hatenablog.com