シロツメクサと浮世絵 #ゴッホ #モネ #葛飾北斎 #広重 #浮世絵

シロツメクサと浮世絵

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葛飾区「山本亭」脇の江戸川土手に「シロツメクサ」が群生していました。
シロツメクサ、私が子供の頃、女の子たちが、これを使って冠や首飾りを作っていましたね。
昔は、田んぼに「蓮華」も植えていたので、蓮華で作ってたりもしていました。
シロツメクサ
原産地のヨーロッパでは、クローバーと言います。…日本でも、クローバーの方が馴染ですかね?
江戸時代。オランダが磁器、ガラス製品を日本に輸出する際、その緩衝材として詰め込んだのが、このシロツメクサ(クローバー)です。「白い花を結ぶ詰め物草」だから「シロツメクサ」と日本では呼ばれました。
シロツメクサ…クローバーは、オランダでは主に羊の牧草として使われていました。土に塩分の多いオランダでも、比較的繁殖しやすい性質だったようです。他、踏みつけに強く、再生する力も強い。写真の様に群生するので、土の浸食を防ぐ草として、ダムの多い…というか、ダムによって作られた国、オランダにとっては土木に役立つ草でもありました。
【ダム】
日本で「ダム」といえば、河川上流の貯水施設としての「ダム」をイメージしますが、この「ダム」(堰き止め施設)はオランダ語発祥です。「アムステルダム」「ロッテルダム」「スケーダム」等、オランダには「何々ダム」という町が沢山あります。海岸線に海抜マイナス地帯が連なるオランダは、ダムを作って、海に向かって領土を広げていった歴史があります。
アムステルダム」日本で言えば「黒部第四ダム」が、そのまま町名になったようなものでした。
【オランダ名物風車】
オランダと言えば、風車が名物のひとつですね。
ドン・キホーテ(キホーテ親方)」が、怪物と思い込み、挑みかかるお話も有名です。愛馬ロシナンテに跨り、家来サンチョ・パンサ(太鼓腹のサンチョ)の忠告も聞かずに風車に挑みかかります。
この風車、何故オランダに多いかと言うと、元々海だった土地に、しみ出してくる海水を風力によって汲みだす為のものでした。
シロツメクサと浮世絵】
緩衝材として来日したクローバーは、日本で帰化植物となり、現在、特定外来種のそしりもかわして、生息しています。日本から磁器陶器等をオランダに、輸出する際に使われた緩衝材が、浮世絵の描かれた「破れ紙やれがみ」でした。浮世絵は、版画でしたので、日本では大量に出回っていました。緩衝材として渡欧した浮世絵でしたが、ヨーロッパの画家たちには大きな影響を与えた事は有名ですね。ゴッホやゴギャンも影響を受け、広重画等を模写しています。
【西洋画家は浮世絵の何に影響されたか】
一番には「構図」でした。それまでの西洋画といえば「ハイ、ポーズ」という感じの肖像画、風景画でしたが、浮世絵は日常の風景を切り取った、現代写真のような一瞬を捉えた風景画が主流でした。要するに「動き」「躍動感」のある構図です。有名な所では、葛飾北斎の「神奈川沖波裏」がありますが、波の先端は実際にあんな風になっているそうです。葛飾北斎は他にも、猫のくしゃみ(正確にはくしゃみではないが)や、風に翻る芥子の花を描いていますから、カメラの様に一瞬を捉える目を持っていたと考えられています。

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神奈川沖波裏

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ゴッホが模写した事で有名な広重画

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広重、北斎の構図をモネがマネ…なんちって

左:広重 右下:北斎 右上:モネ
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