台湾 #台湾 #台湾海峡

台湾

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台湾に幸あれ

昔の友人に、台湾からの留学生が居りました。
私の名前を台湾語読みして「ジェイさん」と呼んでくれていて、大変仲の良い間柄でした。
彼は、良く「台湾論」を熱っぽく話してくれたものです。
台湾は大きく分けて三つの民族に分かれている
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先ず、ネイティブ台湾人。
南方から北上してきた、ポリネシア系先住台湾人ですね。
日本でも活躍されていた、ビビアン・スーさんが、先住台湾人出身です。
現在でも、十位の民族に分かれているそうなので、一括りには出来ませんが、先住という事で一つにくくります。
次が、明代末期に、明の圧政に耐えかねた大陸人が、現在の福建省辺りから、大挙、渡って来ました。そして、平野部に住む先住民を山岳地帯に追いやって、「おらが国」を宣言します。
私の友人は、この「おらが国」の子孫に当たりました。
因みに、大陸から明人が渡ってくる前、オランダ人が台湾島を見つけ、領土・植民地化しようとしています。
そして、第二次大戦後。中国内戦に敗れて渡ってきた国民党。
私が子供の頃、まだ、地図上で「台湾」は「中華民国」と表記され、国連の常任理事国でした。
中華人民共和国」は、表記されていても、日本を始め、「国」として国連には認められてない状態でした。後に、政治的配慮から、書き換えられている文書が沢山現れますが、子供の頃は間違いなく件の如しでした。
私の友人が拘っていた事
友人曰く、台湾の国語は「北京語」ではない。「台湾語」が国語である。
友人は、北京語も話せましたが、福建語を基に台湾で独自に発達した台湾語を母国語にしていました。明代末期系統の台湾人は概ね「民主進歩党」(通称・民進党)ですね。
そして、蒋介石とともに逃げてきた人達の系統が、大抵「中国国民党」(通称・国民党)です。
友人の拘りは、当時「国民党」のよく言う「ひとつの中国が、二つに分かれて争っている事は悲しい事だ」という台詞でした。
彼は「台湾が中国だった事は一度もない」という考えです。大戦後、政治戦略として台湾が元々中国だった説等の文書が沢山作られますが、日清戦争の頃まで、いわゆる中国は台湾を「化外けがいの地」(中国の文明・文化・法律の及ばぬ地)として領地としていません。
1871年宮古島島民遭難事件。という事件が起きます。
琉球王朝に年貢を治めに行った、宮古島王朝の使節団の内一艘が遭難。台湾東部に漂着。先住民たちは、平野部に住む漢民族系が迂回して、東海岸から攻めてきたと誤解し、69名が惨殺されます。宮古島王朝は琉球に泣きつき、琉球は清に訴えますが、「化外の地。清の法の及ばぬ所」として取り合いませんでした。そこで、琉球は日本に泣きつき、日本が清に抗議すると、「であるから、台湾は化外の地であって、清の預かり知らぬ事」とします。結局、日本が台湾に兵を進める事となりますが、友人はこれらを以て、「台湾が中国だったことは無い」としていました。
政治工作から、後に様々な解釈、様々な文献が創作されて行きますが、私は親台派として、友人の主張を支持したい気持ちです。
他、仕事上で、台湾のビジネスパートナーと組む事も有りましたが、台湾系は仕事上でも気持ちがよろしいです。あくまで、個人の感想ですけど。昨今、台湾海峡がきな臭い感じになってきましたが、台湾に幸あれと願うこの頃です。
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