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ナイト・ドクター 第九回を観終わって

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【ザックリ】何故、日本人は臓器提供に抵抗感があるのか

臓器提供意思表示
深澤医師の妹、「心美」さんが、「臓器提供意思表示」ドナーカードを考え、兄の深澤君が猛反対しました。
ひとつには、妹が長引く患いで「死」をイメージしている。という事への嫌悪ですが、もう一つ、肉親の死後、臓器を奪われる事への抵抗感である事は、ドラマ中で表現されていました。

なぜ、ご遺体になっても、臓器提供に抵抗があるのか

一言で言えば「宗教観」に由来します。
日本を含む東アジア、中国や半島等は、人間が生きる上で快適な地域です。同じように、ヨーロッパも人間が生きてゆくうえで、快適な地域です。
この様な地域の国々では、大雑把には、生きる事が楽しいので、「この世」に未練を残します。
遺体に対しても、この世から去って可哀そう、さぞ無念であったろう、未練があったろう。と考え、遺族は、愛していただけに、余計に遺体に対して思い入れが強くなり、遺体の全てに強い執着を残します。

仏教が伝来しても、遺体に対する思い入れだけは、変えられなかった。

灼熱の国インドで生まれた、「仏教」、或いは「ヒンドゥー教」は、生きている事自体が過酷なので、魂がこの世に未練を残すなんて、とても考えられませんでした。灼熱の環境は、身体の老化を早めます。人は早死にし「生き死に」のサイクルが短かった為に、「転生」という思想が生れます。ツライこの世で、「生きる」という修行を繰り返し、やがて「解脱」して「仏陀」となる考えです。
「肉体は魂の入れ物に過ぎない」と考える、「仏教」「ヒンドゥー教」には、本来、遺体に対する思い入れという感覚はありません。死後の臓器提供に、抵抗感は少ないでしょう。

砂漠の遊牧民から生まれた一神教も基本は同じ

生きる事はシンドイと考えていた、砂漠の遊牧民は、心の逃げ場として「天国」という、現世とは別次元の世界を考え出しました。仏教の極楽等もそうでしよう。
一神教も、本来、遺体に対してはドライな感覚なのですが、ヨーロッパに伝わっても、ヨーロッパ人は、遺体に対する思い入れの強さを、なかなか変えられませんでした。
執着の強さは、或いは、東アジアより強いかもしれません。ヨーロッパ(欧米)では、未だ土葬が主流ですし、生前の姿に拘り、遺体に防腐処理を施して、埋葬する技術が発達しました。

幽霊思想

文化交流の激しい現代。インドなどにも、幽霊文化が輸入されていたりしますが、元々、幽霊も東アジアとヨーロッパにしか存在しませんでした。何故、幽霊思想が生まれたか? 「人は、現世に未練を残す」と考えているからです。
魂は「転生」すると考えるインドに、幽霊思想はありませんし、中東方面にも元来、幽霊思想はありません。

「人」としての賞味期限

実は、私も「臓器提供意思表示」ドナーカードを持っていましたが、もう、役に立たなくなってしまいました。何故ならば、臓器提供は、五十ウン歳が上限となっていて、私は「人として賞味期限」が切れてしまいました。
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