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大企業が高学歴者を採用したがる理由

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塾の三者面談がありました

我が家の倅の通う塾は、テレビCM等でもお馴染みの、大手学習塾です。
教えてくれる先生方も、現役の有名国公立、私立大学生~それら大学を卒業された高学歴な先生方ばかりです。
先日、三者面談があって、塾長の先生が、倅に向かって言いました。
「有名企業が有名大学の学生を採用したがる理由って何だと思う?」
倅が、ちょっと困った様子だったので、先生の方から、
「会社に入ると「エッ?」と思う程の仕事量を任されることがある。それをちゃんと処理できる能力があると思われているから…事実、処理もできる。仕事が出来るからなんだよ」
と、おっしゃられました。
倅の横でそれを聞きながら、正直、私はマスクの下で笑っていました。

お前が言うな

倅の通う塾の先生。塾長をはじめ、好意的に見てあげれば、そそっかしい人が多い。まあ、時々「大丈夫か」と心配になる事があります。それでも、勉強見てもらえれば良い。と割り切って、倅を通わせています。
今の塾長が異動して来た時も、各家庭に、挨拶の電話をして回ったようですが、我が家には二回も架かってきました。
「あれっ? ご挨拶なら先ほど頂きましたけど」「ああ、そうでしたか」なんてやり取りがあって。
他、生徒全員に連絡事項のメール出し忘れて、謝罪の電話をしまくっていたり。倅の担当の先生が体調不良でお休みの時も、連絡を忘れて、倅が塾に行ってはじめて、塾長が「ああ、そうだった。○○先生、体調不良で今日休みだったんだ。連絡忘れてた。ごめん」とやっている。
こういうのって、一般企業では「仕事が出来ていない。という括りになるのでは?」と考えていました。数字の辻褄を合わせる仕事を優秀とするならば、多分、これからは、AIが取って代わるでしょう。機械的な仕事は、それこそ機械にやってもらった方が確実です。
採用の実態は、「ブランド」や「学閥」だと思いますけど…

高学歴者を一概に否定はしませんが

経験上、学校の勉強が出来るからといって、頭が良いとは限らない。と思っています。
勿論、勉強もできて、尚且つ頭もよいという人物も沢山います。しかし、学歴は素晴らしいが、根本の頭が悪いんじゃないかな? という人間も、現実、沢山居ます。

昔、私の部下で

新卒ではありませんでしたが、某有名大学を卒業した男性が入社して来たことがあります。
語学に堪能だったので、翻訳の仕事をして居たらしいのですが、思ったように収入にならない為に、幾らか親しみのある、編集業界に転職して来たといっていました。
正直、私も彼の学歴には、当初こそ、期待していたのですが、機転が利かないというか、仕事に先手を打てない。後手後手に回っていつもアタフタしている。アポをちゃんと取れていない。取材もポイントが抑えられていない。著作権に引っかかるかも知れない、等の配慮の欠如。裏付けも取らないで、情報に飛びつく。文章の切り口も、誰でも言いそうな事しか書けない。教えても教えても、上手にならない。
勘が鈍いのか、彼の仕事を見ているとハラハラさせられて、任せられる仕事がなくなって行きました。
そして、三年経った頃、
「僕には編集の仕事は向きません」
といって、辞めてゆきましたが、あの状態で、よく三年も持ったものだと思います。
他にも、高学歴なプライドばかり高くて、仕事の段取りの出来ない人…というか、仕事が変化するともうお手上げ。「怒る」という形で、投げ出してしまう人もいました。仕事も生き物なので、状況の変化に対応出来なければなりません。学生アルバイトの方が、よっぽど柔軟に対処していた例もありました。

三者面談の帰り道

倅が「勉強できるからって、仕事が出来るとは、限らないんだよね」とボソっと言ってきました。
我が子ながら、「物事の本質を見ている」と思ったのと同時に、先生の言葉に、うまく洗脳されて、勉強好きになってくれれば良かったのに。という、父親としては、ちょっと複雑な思いもありました。簡単に洗脳される子だったら、返って心配でもあります。
実際、ネットゲーム(社会的に認知されていない)の達人だからって、会社の仕事が出来るとは限らない。同じように、学校の勉強(社会的に認知されている)が出来たからって、会社の仕事が出来るとは限りません。

倅の得意科目「数学」

数字嫌いの私と違って、倅は数学が得意です。得意と言っても、突出して優秀という訳でもなく、いつも、平均点よりは良い点数を獲ってくる。という程度です。
他、絵が得意で、物の形は正確に捉えている絵を描きます。私も、多少「絵」を学んだクチなので、デッサンが正しいか狂っているかは分かります。全くの素人でも、絵の天地を逆さまにして観るか、裏返して透かして観ると、デッサンがくるっている絵は歪んで見えるので、直ぐわかります。
まあ、絵も数学も、突出しているという程の代物では、ない、のは残念ではあります。

科挙かきょ

以前、別の記事で少し触れましたが、古代中国で一般からも、優秀な人材を発掘しようとして、始まった制度「科挙」。世界最古にて初の試験制度でしたが、直ぐに、実践から離れた「教養」を重視する内容に変わってゆきます。
勿論、教養もある程度は必要でしょうが、後付けで大丈夫なものです。
ですが、先ずは「教養」という順番になりました。
現代のテスト制度に似ていると思います。野球の才能を見極めるなら、野球に関係するテストをやらせてみなければ、判らないだろうにと思うのですが。

しかし、現実、立ちはだかる学歴の壁

出版、編集会社も、大手になると四大卒が絶対条件となる会社が殆どです。例外的に大手出版社ながら、「僕は高卒です」という編集マンの居る会社もありますが、やはり、狭き門。
才能があっても、先ずは、仕事内容とは直接関係のない、「学歴の壁」が立ちはだかるのも、事実です。だから、倅も勉強嫌いのクセに、自分の意思で塾に通っているんですけどね。

私は、「歴史」「天文学」「哲学」「科学」「生物」等、雑多に興味がありますが、これらの勉強の前に、「先ずは数学が出来なきゃダメ」なんて制度だったら、多分、学べなかったでしょう。
歴史に、数学力が、どうしても欠かせないモノとは、思えないからです。

現在のテスト制度…

私が小中学生のころから、そのあり方が「おかしい」と世界中で言われていました。しかし、システムとしては楽なんでしょう。倅の世代になっても、ほとんど変わって居ません。
しかし、学校の勉強は、一番、身に着けやすいスキルとも言われても居ます。才能の無い人にとってのチャンスツールと言えるかもしれません。
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