ノーベル賞雑談 #ノーベル賞 #ダイナマイト #ノーベル

ノーベル賞雑談

f:id:kosodatehiroshi:20211008145516p:plain

ノーベル賞

ご存じ、アルフレッド・ノーベル氏が設立し、1901年から始まった世界的に名誉な賞ですね。
ニトログリセリンの運搬、運用等で、暴発事故が相次ぐ事を憂いた、ノーベル氏は珪藻土ニトログリセリンを染み込ませる事で、暴発事故を軽減させました。
これを「ダイナマイト」と言います。しかし、扱いやすくなった事で、軍事兵器としても使いやすくなり、それを嘆いた、ノーベルが平和を願い「物理学、化学、生理学・医学、文学、平和」など顕著な功績を残した人に、捧げる賞として財団を設立しました。
…と、私が子供のころは、教わりましたが、実情は少し違ったようです。

死の商人「ノーベル」

ダイナマイトが軍用に使われることによって、ノーベルは巨万の富を得ました。
彼は、嘆くどころか、嬉々として、さらに高性能の爆薬TNTを開発し、銃砲に使われる無煙火薬を開発しました。
そんなある日、実兄が他界します。その翌日の新聞には「死の商人ノーベル逝く」の文字が躍っている。兄とアルフレッドを取り違えた誤報でしたが、ノーベルは大変なショックを受けたと言います。
「私は、世間からこんな目で見られているのか」
そこから、死後、歴史の中で、自分がどのように扱われるかを恐れたノーベルは、イメージを払拭する為に、ノーベル賞を設立したといいます。結果は、成功といえるでしょう。

もし、自分の悪行を反省したのであれば

ダイナマイトや無煙火薬の封印をしたはずです。しかし、しておりません。
それどころか、ノーベル賞設立後も、新しく兵器会社を立ち上げ、現在も稼働しています。無煙火薬も未だ、70パーセントのシェアはノーベル系の会社が製造しています。
ノーベル賞で平和を願いながら、軍用火薬は製造し続ける。という矛盾を抱えていますね。

北里柴三郎

破傷風の研究者として、第一回「ノーベル医学賞」候補にあがりましたが、受賞したのは、共同研究者のベーリングのみでした。しかも、彼は、中途から参加した共同者であったようです。
ノーベル賞は権威的学者の推薦があって、初めてノミネートされるそうなので、当時の欧米の学者の中には、北里柴三郎さんの研究を高く評価する人も多かったのでしょう。
欧米の世論も「人種差別が働いているのではないか」との見方も多かったようですが、ノーベル賞財団としては「ベーリングが別個にジフテリアの論文も提出していた」という事を理由にしています。だったら、ジフテリアの件でノーベル賞にすればよさそうですが、破傷風の研究で受賞しています。

農林〇号

農林何号だったか、はっきり思い出せませんが、兎に角、現在世界で最も栽培されている麦の品種です。
戦前の日本の農学者によって生み出された品種で、従来の麦より多くの実を結び、環境の変化にも強い。戦後、進駐軍と共にやって来た、米国農学者が、この「農林〇号」の苗を見つけ持ち帰ります。そして、品種の優秀さから、世界中に広め、ノーベル賞を受賞。
その授賞式で「実は、この麦の品種を作り出したのは私ではない」と言い始め、日本人学者によるものである事を明かします。
受賞後、米国新聞に本当の発明者とノーベル賞の盾を持った写真が載せられました。
美談といえば、美談なのですが、米国人農学者はノーベル賞は辞退しなかったようです。
ただ、発明者である日本人農学者「ノーベル賞よりも、世界の人々に私の研究が役立った事が嬉しい」とコメントしております。偉いなぁ…私だったら文句言うかも。

そして今回

米国籍ながら、日本人の真鍋淑郎さんが、ノーベル物理学賞受賞が決まりました。
「温暖化議論の科学的基礎を築いた功績」らしいですね。日本人として21人目。
しかし、一方で、二酸化炭素による温暖化に疑問を呈する学者さんもおられます。
邪推になりますが、なんか、権威付けと言いますか、政治的な利用目的から受賞が決まったように、思えなくもありません。ごめんなさい。

地球環境

確かに、地球の温暖化が進むと、人類にとって住みづらい星になるとは思いますが、二酸化炭素の排出の問題とは関係なく、「氷河期」の終焉という見方もあります。大体十万年単位で、氷河期と温暖期が入れ替わり、現在の氷河期も、その十万年を終えようとしている。との考え方もありますね。

氷河期

念のために申し上げますと、氷河期は地球の大半が、氷におおわれている時代。ではありません。氷河期とは氷河のある時代、という意味です。グリーンランドや南極に氷の河があるので、現在も氷河期です。
ただ、氷河期の中で、一万年周期で、氷河期寒期と氷河期暖期が交互に訪れ、現在は氷河期暖期に当たります。ただ、二酸化炭素が溜って、氷河期が終わり、二酸化炭素が減少する事で氷河期が始まる周期を繰り返しているらしいので、真鍋淑郎さんの研究は、多分、間違いのない事なのでしょう。
ともあれ、ノーベル賞受賞おめでとうございます。
kosodatehiroshi.hatenablog.com

この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
PVアクセスランキング にほんブログ村
子育てヒロシのオフィシャルブログ - にほんブログ村