子供にはお手伝いをさせてみましょう
【私見】子供にお手伝いをさせる意味
これから書くことは、私の単なる私見にしか過ぎません。
ですから、参考程度に読んでみてください。
何故、子供にお手伝いをさせるのか?
単に「家の事だから」だけではなく、「段取り力」を身に着けさせる為。と私は考えています。
それと、生活に必要な行動を経験させる事。
どんな事でも、実際に経験させてみない限り、段取りする力は身に着かないと私は思います。
例えば、季節柄「こたつ」をセットする事があるとします。
先ず、「こたつ」をセットする場所を決め、清掃。カーペットを敷くなら敷く、こたつ本体をセット、掛布団を掛け、汚れ防止のシーツを掛け、こたつ板を載せる。
こうした、簡単で、当たり前の様な事でも、経験しなければ、「どうすれば、こたつをセットできるか」という「段取り」は出来なくなるものです。
以前、「昔の寿司職人」の記事にも書きましたが、簡単な事でも経験していない事は、出来ないし、想像が及ばないのが人間だと思います。信じられないかも知れませんが、沸騰している水は熱いという事も、経験してないから知らないという人が、現実居たりします。
所謂「物を知らない」という人間に育っている訳ですね。
単に頭の良し悪しの問題ではありません。私の古い友人にも、子供のころに勉強に集中させるために、両親が一切の家事をやらせなかった。という例があります。彼は、学歴優秀なのに、薬缶に水を張って、沸かすことが出来ませんでした。
kosodatehiroshi.hatenablog.com
お手伝いに、無理に自主性を促す必要は無い
よく、教育本等に、「子供に命令しないでください」という文言があります。
「お父さん」或いは「お母さん」「手伝ってくれたら、嬉しいなぁ、楽だなぁ」なんて、言った方が良い。なんて、書いてあったりしますが、あまり意味はないと思います。
「命令する」=「命令を待つ人間になる」
人間は、そんなに軟な存在ではないと思います。以前にも書きましたが、幼少期から、親が、高圧的な態度で接していれば、話は別です。しかし、平均的な親子関係であれば、「何それをやって」と言ったくらいで、親に対して心が硬直するような事は、先ずないでしょう。
「お父さん(お母さん)一人じゃ大変だから、手伝ってよ」で、全く問題ないと思いますし、場合によっては「やりなさい」でも良いと思います。
問題になるのは、親子間で言いたいことが言えない関係になる。という事だと、私は思います。
かと言って「遠慮会釈ない」関係を作るのとは、違います。いくら近しくても、言ってはならない事はあるでしょう。例えば、親が子供に対して、一時的な感情であったとしても「お前は本当にクズだな」なんて言って良いわけではありません。(言ってしまったら、誠意を以て心の底から謝りましょう)
色んなお手伝いをする事で、段取り力が養われ、色々な課題をクリア出来る下地が出来る…と思います
私の経験でも、仕事の出来ない人の多くは、「どうすれば、このミッションをクリアできるか?」という、計画、「段取り力」の欠如にあったように感じました。
例外も…あるかも知れません。しかし、まあ、自分の身の回りの事が出来ない人に、本当の「仕事」は出来ないと思います。ですから、子供のころから、家の手伝いで「段取り力」を養う事は、重要だと思っています。
平成前期位までの社会構造なら、上司が、高圧的に駄々をこねて部下にミッションを丸投げし、手柄だけを持ってゆく、というパターンは結構ありました。しかし、パワハラ問題がやかましく、AIも発達してゆくこれからは、本人の能力が問われる世になるように感じます。
段取り力のある者が上に立ち、上の者こそ段取り力を問われる時代が来るかもしれません。……多分ね。
【余談】
ピアノを習わせると、段取り力が身に着くと言われます。勿論、効果はそれなりにあるとは思いますが、ピアノだけで、段取りの全てが身に着くか? という疑問はあります。
ピアノ以外にも、子供時代には、家事を色々と経験させてあげた方がよいでしょう。
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