小倉智昭さん
先日、フジテレビ等で、長くニュースキャスターを務めておられた、フリーアナウンサー小倉智昭さんが亡くなりました。
私なども「朝八時の顔」という感じで親しんだ方でしたし、テレビではお目見えしなくなってからも、ラジオでは極最近まで番組をやられたりしておりましたから、小倉さんの訃報は、やっぱり寂しい限りです。
小倉智昭さんと言えば
昔、私の勤めていた編集会社は、新橋にありましが、会社の極めて近所に、ちょっと珍しい、ちょっと高級な品物を扱う雑貨屋「なってる堂」と言うお店が出来た事が有ります。
店の前を通りかかると、それが小倉智昭さんの店。
客寄せに小倉智昭さん自身が店頭に立っていました。
「どうぞ、寄っててくださいよ」
声を掛けられましたが、打ち合わせに行く途中でもありましたし、特に寄りたいわけでも有りませんでたから、
「あ、はい、後で寄らせていただきます」
なんてお辞儀して、通り過ぎた事があります。
その後「なってる堂」は閑古鳥が鳴きっぱなしで、あっという間に閉店しまいましたが、小倉智昭さんとお話? 出来たのは、あの時が初めてで、そして最後でした。
後に、仕事の関係で民放各局をグルグル取材して回る時が来ますが、生の小倉智昭さんとお会いする事はありませんでした。
小倉智昭さんのポリシー
先日の日曜日。
フジテレビ「ワイドなショー」の中で、小倉智昭さんの訃報を扱っておりましたが、長年「とくダネ」のアシスタントを務められた佐々木恭子アナウンサーが、涙ながらに、
「小倉さんは〝我々は他人のプライバシーを暴くような仕事をしているんだから、隠し事があってはならない〟と、よく言っておられました」
的な事を言ってました。
そんな、番組のオープニングの挨拶で、小倉さんのズラが落ちるハプニングがあった事が有ります。
毎朝、見ていた番組でしたので、この時の事はよく覚えていますが、カツラが落ちても小倉さんは動じる事なく、何事もなかったかのように、番組を進めて行きます。
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このハプニングは、小倉さんの「隠し事があってはならない」という、心意気の現れだったのかも知れませんね。