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「梅雨寒」という現象は東日本にしかないんだって

タツムリは積極的にアジサイに登らない
「梅雨寒」

先日、ラジオを聴いていると、天気予報士の方がこんな事をおっしゃっていました。
「梅雨の間で、寒くなる日を「梅雨寒」と言いますが、これは、東日本で使われていた言葉なんですね」
大体、静岡から東で使われていた言葉らしく、西日本は梅雨時でも、寒くなることは先ずないそうです。静岡以東での気象現象なんですね~。
その気象予報士さんは名古屋のご出身らしく「名古屋に住んでいた頃は全く聞いたことがありませんでした」とおっしゃられました。
私も、西日本の出身ですから、梅雨だからって、特に寒くなった記憶はないし、「梅雨寒」という言葉も、東京に来てから聞くようになった気がします。
実際、関東の梅雨は、大雨こそ、先ずありませんが、肌寒くなる日は多いですね。
梅雨くらい迄なら、炬燵は仕舞わない。という無精な友人も、関東ならでは…に存在します。

お米

今でこそ、品種改良が進んで、寒地の北海道でも稲作は出来ますが、江戸時代頃までは、この「梅雨寒」の為に、東日本での稲作は大変でした。
特に東北地方等は、二、三年置きに冷害に見舞われていたといいますから、会津・百万石桃山時代の上杉氏とか、仙台・六十二万石江戸時代の伊達氏と言っても、実状は半分位の石高だったでしょう。
加えて、商業や貿易も西日本が中心でしたから、東日本はなかなかに厳しかったようです。
東北地方以北で安定的にお米が採れるようになったのも、第二次大戦後からで、北陸~東北が「米処」と呼ばれるようになったのも比較的最近の事です。

アジサイとカタツムリ

梅雨の風物詩の様に、アジサイと言えば、その葉っぱの上を徘徊するカタツムリをイメージする事が多いと思います。
しかし、実は、カタツムリ。アジサイは大の苦手。
アジサイには「青酸配糖体」や「嘔吐性アルカロイド」という、有毒成分が含まれているからで、写真の様に花(実際は花というよりガク)の上にカタツムリが、積極的に上るなんて事は先ず有りえません。
多分、写真撮影の為に人為的に乗せられた、気の毒なカタツムリだと思います。
実験してみる機会があれば、ちょっと可哀そうですが、カタツムリをアジサイの葉に乗せてみてください。寄生虫などに侵されて、頭がおかしくなって居ない、健康な個体であれば、滑り落ちるようにして葉っぱから逃げると思います。
ですから、写真も、「映え」というより「逃げにくさ」の為に花の上に乗せられたのではないでしょうか。

アジサイによる食中毒事件

ある、「御食事処」で、季節感を出そうとして、お皿にアジサイの葉っぱを乗せ、その上に料理を盛り付けて出しました。
アジサイの葉っぱを食べなかった人も居ましたが、「出されたからには、葉っぱも食べられるんだろう」と思ったお客さんも結構いて、食べた人たち全員が嘔吐等の食中毒を起こした事件が有りました。
食べないまでも、葉に傷が入ったりして、毒が料理に移ったりする恐れもあるので、料理される方も、飾り物が安全であるかどうか、を勉強して頂きたいものですね。
【余談】
アジサイの花は小さい。
アジサイって、ボンボリの様な大きな花が咲くように感じますね。でも、花びらに見える所は実は「がく」と呼ばれ、葉を花の様に変化させたものです。
植物にとって、「花」を咲かせる事は、大変なエネルギーを必要とするために、アジサイは、本当の花「実花」の周辺の葉を花ビラの様に進化させました。
アジサイの花は、花びらに見える萼の集まる真ん中の粒の様な所です。
しかも、アジサイの花には雄蕊しかなく、実を結ぶことはありません。まあ、アジサイの種って見た事ないですね。なら、なんで花を咲かせるのか? って所なんですが、それは分かりませんでした。
因みに、アジサイは日本原産の植物で、幕末に来日した、ドイツ人シーボルト(オランダ人と偽っていたらしい)が、ヨーロッパに持ち帰り世界に広まったそうです。

真ん中の粒が本当はアジサイの花

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