思いつくままに…夏至 #夏至 #スイカ #西瓜 #カタツムリ #でんでん虫

思いつくままに…夏至


今日は一年で最も昼の長い「夏至」ですね。
夏至…夏に至る。
ナイスなネーミングだと思います。
昼は、明日から少しずつ短くなって行くのに、本格的な夏は、夏至を過ぎてから。
日照時間は短くなって行くのに、気温は高くなってゆく。
これは、夏になるに従って、北半球の気温がゆっくりと高くなってゆくための、タイムラグから来るものです。
陽が短くなって行っても、地表は八月下旬位まで温め続けられ、九月辺りからゆっくりと「冷え」が始まってゆくわけですね。
そして、日照時間の最も短い「冬至」…冬に至る日から、本格的に寒くなってゆくのも同じタイムラグから来ている訳ですね。
夏と言えば「西瓜」?
…なんですかね?
まあ、夏を代表する野菜というか果物のひとつではあります。
私の実家は元々農家なので、子供の頃はスイカも栽培していました。
イカというのは、「西の瓜」と字を当てるように、西域、北アフリカ辺りから、中国を経て日本にやって来たと言われています。
元々、外来種である為か、西瓜はちょっと変わった性質があって、一度、畑に植えると、三年間は土地を休ませないと、植えても実がなりません(厳密には食べられる程の実に成らない)。
なわけで、もし、昨年と同じ土地で、どうしても西瓜栽培をしたかったら、「かんぴょう」の苗に接ぎ芽をして植えたり致します。
ただ、根が「かんぴょう」だけに、かんぴょう風味の西瓜になるらしく、当然、余り売り物になりません。戦前には、結構この手法で栽培されていたようですが、手間の割に商品価値が低くなるので、私が子供の頃になると、「かんぴょう西瓜」を作る農家は、まあ、ありませんでした。
現在では、品種改良も進み、土壌再生の技術も進んで、毎年でも植えることが可能かもしれませんね。
借りた畑で西瓜を作ってはならない
昔の農村だと、田畑の貸し借りも結構、当たり前に行われていましたが、他所様から借りた畑に、西瓜を植えることは、上記の理由から、タブーでした。
にも、関わらず、我が村の「F田М」宅は、借りた土地に平気で西瓜を植えて、ひんしゅくを買っていたものです。
昔の農村は、なんだかんだで、村民みんなが遠いい親戚でしたが、この「F田М」も、我が家の遠いい親戚筋に当たる家だったようで、空気が読めないファミリーと言いますか、悪気の無い、アウトローな一家でした。
ある家の所有する栗畑で
そこの家人たちが、収穫に向かってみると、「F田М」家の人々が、勝手に栗を収穫している。
「他所の畑でなにしとん?」
というと、
沢山ようけあったけん、貰ろうとった」
悪びれる様子もなく、言ったそうです。
「貰うとった言うて…ウチの商売もんど!」
と抗議されたのにも関わらず、
「拾うてやったんじゃけん、少し寄こせ」
と、恩着せがましい事を言って来たそうです。
そんな「F田М」氏も亡くなり
母がその葬儀に行った時の事でした。
私の幼馴染でもある、息子の「F田S」君が、
「はっちゃんは何歳まで生きたん?」
と母に聞いてきたそうです。
はっちゃんとは、事故で亡くなった私の父の、愛称ですが、
「遠戚のおじさん捕まえ、はっちゃんがあろうか」
と、母は思ったそうです。
「まあ、七十五だったけど」
というと、
「勝った。ウチは七十六」
と言ったそうです。
無邪気といえば、無邪気ですが、ファミリーで無神経な存在ではありましたね。
音痴
このファミリーは、もう一つ伝統的に、超音痴の家庭でした。
歌うと信じられない位に音が外れ、歌かどうかも分からない位の大音痴。
音痴と言うのは、ある意味「遺伝」します。「音程のズレが伝承される」と言った方が正しいですかね?
昔の子供の聴く音楽は、両親の子守歌がメインでしたから、親が音痴だと、子も必ず音痴になります。信じられない位の、音程の外れた子供も結構いたものです。
現在では、スマホからでも、プロの作った音楽を気楽に流せる時代なので、音痴の子供は、ほぼほぼ居ないようですね。
でんでん虫がおらん
「F田S」君は私より二つ年上の幼馴染で、小学生の頃は、学区の子供会会長だった私の兄の引率で、集団登校をしておりました。
季節としては、丁度今頃だったでしょうか? ある朝、集合場所だった、通称「鐘衝き堂かんつきどう」で、急に「F田S」君が、「でんでん虫がおらーん」と、火が付いた様に泣き叫び始めました。
理科の宿題で、カタツムリを採取しなければならなかった様でしたが、それをすっかり忘れていた。
要は「でんでん虫がおらん」のではなくて「でんでん虫を忘れた」だけなんですが、私の兄が何某かの箱を見つけてきて、子供たち皆で、カンツキドウ周辺でカタツムリを集めた覚えがあります。
皆がカタツムリを集めていた最中も、「F田S」君は泣くだけで、採取に参加していなかった事もよく覚えています。
後で聞いた話ですが、学校では私たち学区の子供たちが集めた、大量のカタツムリをまるで親分気取りで、クラスメイトに分けていたらしいです。
夏至」から、思いつくままに書いてしまいました。
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