ジジババは戦いました
精神を病んで、異動したリーダーの仇「パワハラ上司P」を追い落とした顛末を書こうとは思いましたが、読む人が読めば解ってしまうので、出来るだけぼかしつつ大まかに書きたいと思います。
我らがリーダーに精神的暴力を振るいながら、結果的になんのお咎めもない状態で、リーダーの仕事を引き継ごうとする「P」でした。
リーダーがスムーズに仕事をこなしていたので、どことなく「形が出来ているんだから、引き継ぎも楽だろう」と思って居たようですが、「サイコパス型」人間の「P」には難しかったようです。私らジジババや、他のチームリーダー迄巻き込んで迷惑極まりない仕事ぶり。
ジジババの仕事は巡回、点検が主なのに、午前中もしくは13~14時位まで書類作りなどで事務所に縛られ、そこから巡回に出掛けるものですから、夜間作業に近い仕事が続きました。
特に、まだ電気工事の済んでない物件の巡回は、冬場になると四時半でかなり暗くて危険です。
しかし、事務所にいる機会が増えて分かった事は、「P」は社内でも「仕事の出来ない人」として有名な事が分かりました。
実務は出来ないが、他人の弱味を見つけて支配、コントロールしようとするタイプ。
我等ジジババに対しても弱味を握ろう、落ち度を見つけようとする。典型的「サイコパス型」上司である事が分かりました。
私の経験からしても、サイコパス型の部下になると、こっちがボロボロにされます。
現に、社内でも優秀と言われた我らがリーダーがボロボロにされました。
部下の中で一番仕事の出来る人間に寄生するように纏わりつき、その精神を侵し、仕事の美味しい結果だけを持って行こうとする。
ジジババ軍団も、リーダーの弔い合戦的に、一度は、「闘うか?」という勢いを見せましたが、仇討ちするにしても、此方が相手より影響力の大きい背景を持たなければ、自滅するのは目に見えていました。
「あいつが正式にリーダーになったら、皆して辞めるか」
中半諦めていた所に、書類を届けに行ったお得意様から、
「○○ちゃん(リーダーの事)いつ戻って来るの? あのPって人、全然仕事出来ないじゃん。この間も、書類に抜けが見つかって、やり直したし…やり直した書類に、別の抜けが見つかって。御社には申し訳ないけど、○○ちゃんが戻ってこないなら会社を変えたいんだよね」
というお話を頂く事になります。
「…これ、使えるんじゃない?」
と思った私は、他のお得意さんにも、訪問の度にそれとなく聞いてみましたら、やはり「P」に不満を持っている人が多い。
早速、他のジジババに相談し、「我々も困っている」旨をお得意先に相談という形でチクリましたら、大盛り上がり。
年末の「契約更新」の会合の席で、担当の交代を要求。交代が聞き入れられないなら、他社に乗り変えよう。という流れに成りました。
何も知らない「P」は相も変わらず、社内では、仕事がスムーズに流れないのは、「元リーダーのせいだ」とほざき、どうやら自身は安泰らしい空気に浸っている。
「洗礼式の日を見ているがいい」
と言ったのは、映画「ゴッド・ファーザー」のマイケル・コルネオーネでしたが、私の場合「会合の日を見ているがいい」
という気分でした。
そして、思惑通り、会合で「P」は、顧客に相当に吊るし上げられ、会社も人員不足ながら「P」を更迭せざる得なくなりました。
どこに左遷されたのか分かりませんが、社内で「P」の姿は見なくなり、新しいリーダーの元、私たちジジババの仕事も本来の巡回、図面通りに施工されているかのチェックに戻りました。