【思い出話】「赤ちゃんは行動を広げようとする」
倅が１歳２ヶ月だった頃、リビングにベビーサークルを置いてありました。
私の書斎から見通せる位置に置いて、午前中、自室で仕事をしていると、ベビーサークルに居たはずの「せがれ」が、
ひょこっ
と、部屋の前に現れました。
どうやってベビーサークルを出たのか、想像は付きましたが、それに続く「せがれ」のリアクションが笑わせてくれました。
私を発見して、喜ぶかと思ったのですが、にっこり笑うどころか、
「ハッ!」
とした表情をして逃走。
これから、楽しい探検を始めようというのに、いきなり厄介なヤツに出くわした。とでも思ったのでしょう。
「こらっ」
追いかけると、乳児のくせに、なかなか素早いモノで、廊下に出た時は、既に和室に逃げ込もうとする、オムツムチムチのお尻が、いままさに襖の陰に消えかかる所でした。
和室の先は行き止まりなので、直ぐ捕獲出来たのですが、抱き上げると、まあ、これが暴れること暴れること、釣りあげたばかりのハマチ並に暴れます。
ベビーサークルを見てみると、やっぱりは繋ぎ目が外されていました。
何度も、私達の見ている前で外したことがあったので、部屋の前に現れた時はそれほど驚きはしませんでしたが、もう、ベビーサークルも当には出来なくなりました。
それも仕方の無いことです。１歳２ヶ月。もうベビーサークルも狭いでしょう。
生物学の先生は「生物は広がろうとする」といいますが、
「赤子も成長と共に行動を広げようとする」
ですね。
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