緊急取調室①と②を観終わって
桃井かおりさんが、五十年も潜伏した元・革命家役でしたね。
政治家の不正を暴く為に、その秘書と共に、政治家の乗る飛行機をハイ・ジャックする計画。現場で秘書が死ぬことで、不正を明るみに出そうとする。(自殺テロ)
まあ、不正を暴くのであれば、そんな事しなくても、他にやり方はありそうですが、物語ですからね…。
しかし、政治家は悪役に仕立てやすいんでしょう。多分、一番苦情も来ないし。視聴者もなんの疑問ももたないでしょうね。
革命家
学生運動。安田講堂とか、学生たちの抗議デモ。
昔は、頭の良い、お兄さん、お姉さんたちが何か難しい主張をしている。と思ったものですが、長じてくると、難しそうな言葉を使って、要するに今の社会が気に入らない。と言ってるに過ぎないと思うようになりました。
かといって、若者の熱い気持ちをバカにしている訳ではありません。明治維新に代表されるように、若者が熱くないと社会を動かすエネルギーにならないとは思います。
幕末、幕府と維新政府、どちらが正しかったのか? 井伊直弼の考え通りに幕府が進んでいたら、「清」と同じように、清政府(幕府)のみが欧米と取引し、帝国内(諸大名)を押さえつける。という形になっていたかも知れません。
しかし、戦争反対の為の戦争だったり、主導権争いで仲間を粛清したり、民間人を無差別に爆殺したやり方には、現実、物事を変えられていないだけに、余計に矛盾と愚かさしか感じられません。
昨今の文化人が、言葉を駆使して、スマホ、AI社会を批判しているのと大差ない。要するに気に入らないだけ。根本は極めて単純な感情論だと思う様になっています。
戦争法案(平和安全法制)反対
前・安倍政権の頃、憲法改正にともなう。「戦争が出来る法案」が問題となり、若者が声をからして「戦争法案反対!」を叫んでいました。久々に、若者のデモ行動を観た思いで、頼もしい気持ちもありました。一概に悪い事ではありません。が、法案があるから戦争になるわけではありません。憲法九条があるから、日本は戦争をしない訳でもありません。彼らが懸念したのは、主に「徴兵制度の復活」だった様に思いますが、法案、そんなもん、有ろうがなかろうが、戦争になる時は戦争になってしまいます。法律があっても、殺人が起きる時は起きるのと同じです。
今の日本が戦争をしていないのは「戦争にならない努力」をしているからにしか過ぎません。
でも、日本の心意気として憲法九条はあって良いと思いますけどね。
鉄道公安官から鉄道警察隊
の頃も、反対運動がありました。この時も「日本が徴兵化する」とか「鉄道警察がかつての特高警察、憲兵化する」という不安が囁かれました。しかし、私は、「そんな事にはならない」と思っていました。
もし、あの時点で、日本が何某かの国と戦争状態になりそうだったら、話は別ですが、理由もなく、締め付け組織を作るほど、どの国もバカではないと思いました。
結果、あれから三十年以上経ちますが、鉄道警察隊が特高や憲兵の様な組織になっては居ません。逆を言えば、非常時になれば、簡単に締め付け組織が出来上がる物だと思います。
となり組化
コロナ禍で、「自粛警察」が横行していますね。私の良く行くお店も(現在は行けません)、嫌がらせを受けた事があるそうです。ニュースを観ていても、役所の人達が、自粛を呼び掛けて、夜の街にプラカードを持って出かけています。
非常事態なので、ある意味仕方のない事ではありますが、あの光景を見ると、戦争中の「欲しがりません! 勝つまでは!」とか「パーマネントは止めましょう」みたいな光景に見えてちょっと嫌ですね。