大和男児 #大和 #日本 #万博 #パリ

大河ドラマ「青天を衝け」第二十二回を観終わって

先ず

余計な事だと思いつつ…フランスに着いた一行、「郷に入っては郷に従え」(その国に入ればその国の法に従え)と諭す栄一に、「どこに居ても我らは「大和男児」」と言いますが、多分…多分ですが、あの時点で、まだ「大和男児」という言葉は無かったと思います。

大和男児

確かに、外国…戦国時代の南蛮や江戸時代のオランダとは違う形で、西洋の存在を意識し始めるまで無かった言葉です。つまり、「日本」「日本人」という意識が強く成った時に、初めて「大和男児」「大和なでしこ」「大和魂という気持ち、言葉が生れました。
強く「外国」という物を意識し始めたという事ですが、「大和何某」という言葉がハッキリと生れたのは、第二次大戦頃のはずだったと思います。
それ以前も、あったのかも知れませんが、パリ万博の頃はまだ無かった様に思います。

パリ万博

ドラマでもありましたが、薩摩は「薩摩・琉球」として参加していました。当時、日本からの展示物で一番目を引いたのは「尾長鶏」だったと言います。
それは、ともあれ、パリ万博では現代ではあり得ない展示物もありました。
それが、

「人」

でした。アフリカの狩猟民族を捕らえ、万博会場で、まるで生態を紹介するかのように、展示されていましたから、時代とはいえ酷いものですね。

大君

現在、英語で使われるタイクーン(Tycoon)「権力者」「実力者」の語源です。
1947年、アメリカでジョン・ウェイン主演による映画で「Tycoon」という作品がありますね。(タイ国の映画にも同名の映画があります)
ジョン・ウェインは日本に大変に関心があったらしく、1958年に幕末の日本を舞台にした映画「黒船(黒船と芸者)」で主演しタウンゼント・ハリスを演じています。
この時の、日本人役が片言の侍言葉を使って面白いです。
他、ジョン・ウェインは日本の赤鬼・青鬼は、ヨーロッパ人ではなかったかという推測の元に、自らが「酒呑童子」を主演する映画を計画していましたが、実現前に亡くなっています。
因みに、タイフーンやツナミも日本語由来ですね。

日本を連邦国家と見たフランスの新聞

正しかったと思います。将軍は天皇から任命された、官位にしか過ぎませんから、国家元首ではありませんし、将軍を始め諸大名は、基本、天皇陛下の家来という立場でした。ですから徳川昭武を皇太子とする事は、本当はおかしいんですね。政治の便宜上、皇太子としたのでしょう。
しかし、この日本の連邦国家体制が、大坂表で商業の競争体質を産み出し、ヨーロッパに近い物流感覚を産み出したと私は思います。物流経済は識字率も上げました。
この仕組みを作り出した、往年の豊臣秀吉はやっぱり偉かったと思います。

パン

パリに向かう船の中で、渋沢栄一らが西洋式食事でパンにバター(多分バター)を塗って食べるというシーンがありました。
以前も、書きましたが、日本で、初めてパンを焼いたのは、渋沢栄一らの渡欧より十年以上前の、韮崎代官・江川太郎左衛門でした。
フランスのナポレオン軍の強さの秘密は「軍隊食としてパンを携帯させているからだ」と考えたからです。因みに、私も下手ですが、パンを焼けます。(自慢)
それまでの、日本軍(まだ、正式な日本軍はありませんでしたが)の携帯食といえば、主に握り飯でしたので、遠征では腐敗しやすいものでした。
戦国の昔であれば、栄養価の高い乾燥携帯食「兵糧丸」等もありましたが、それでも、基本は、一人一斗の玄米を背負って遠征し、遠征先で炊飯する事が基本でした。
その意味で、パンは携帯しても軽いし、握り飯よりは日持ちもしました。戦場での炊飯する手間もいりません。しかし、パンといえども、ひと月も保つわけではありません。精々一週間だったでしょう。それを日持ちするように進化させたのが、現在でも非常食として売られている「乾パン」ですね。
ナポレオンは、パンよりも、瓶詰を進化させた人でした。もちろん、命じただけで、考えたのは技術者ですけど、軍隊の遠征には、既に調理済みの食品を腐らせずに運ぶことだと思ったわけです。
技術者は最初、ジャムと同じ製法で瓶詰しましたが、瓶だと輸送中に割れてしまうことが続出しました。そこで、考え出したのが、缶詰でした。
他に、ナポレオンはマーガリンも発明させました。牛乳から作るバターは、乳牛不足に陥ったことがあり、「なんとかバターに似たものを作れないか」と命じます。
そして、生まれたのが、主成分が植物油という「マーガリン」でした。
現在のマーガリンは、バターよりヘルシーに作られているかも知れませんが、軍隊食として作られた初期のマーガリンはバターより高カロリーに作られていたそうです。

パンはお手軽食品なのか?

昨今、「パンの方がお手軽だから」という事で、朝はパン食という方も多いですね。
お店で買ってくれば、パンは手軽に食べる事は確かですが、しかし、パンを小麦から作るとなると、知識と大変な労力が必要になります。私もパンは焼けますが、売り物に成る程のパンは作れません。出来合いの物を買ってくれば、確かにお手軽ですが、それは、お惣菜やお握りを買って来るのと変わりません。作る手間を他人に預けてこそ、パンは、はじめて「お手軽」になるわけです。

「米」という特殊な穀物

私たち日本人と、東アジアの中部から東南アジアでは、米が主食です。米は同量~1.5倍位の水を加える事で簡単に炊飯出来ます。
日本人にとって、当たり前に思える米の炊飯ですが、数ある穀物の中でこんな事が出来るのは、「米」だけです。
麦は世界の穀物の中でナンバー2の存在ですが、水分が少ないために米の様に炊飯が出来ません。
焼いても食べ難く、粉にして水分を加え、焼いてパンにするか、麺にするしかありませんでした。しかも、小麦粉を生で食べると死にます。
小麦を粉にし、パンや麺に仕立てるには、知識と経験が必要になり、日常的にパンを作るには「プロ」という存在が必要になりました。フランス等では「街1ブロック毎に、パン屋が最低一軒はなくてはならない」という法律がある程です。それだけ、パン屋プロの存在は生活に重要な訳ですね。
米穀通帳が廃止された現代日本で、町ひとつに米屋が無くても、スーパーなんかでも買えるし、プロの腕が無くても、水加減の知識があればだれでもご飯が炊けます。
「小麦を否定し、米が偉い」と言いたい訳ではありませんよ。米という存在に恵まれた事の幸いを言いたいだけです。米は麦よりも遥かに沢山の実を結びますし、玄米は完全食品なので、戦国時代等は玄米だけを持って遠征できましたし、兵糧丸の材料の一部として使われてもいました。
しかも、米は、よく噛めば生食も出来ます。が、胃腸の弱い現代人は止めた方がよいでしょう。

稲は人類を救う

この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
PVアクセスランキング にほんブログ村
子育てヒロシのオフィシャルブログ - にほんブログ村



私はNHKの民営化とBSチャンネルからの即時撤退を願います