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ビルの屋上に鷹匠さん


会社の事務所が入っているビル。駐車場と道路を挟んで向かいに、背の高いマンションがありますが、ある朝、そこの屋上に、異常なまでにカラスの大群がやって来て、事務所の中の私たちにも聞こえるくらいに、大騒ぎをしていました。
まあ、以前から、屋上にカラスの目立つマンションではありましたが、余りにも異常な騒ぎぶり。
子供の頃に、ちょっと、似た経験もあったので、様子見に最上階の踊り場からお向かいの屋上を覗いてみると、なんと、腕に鷹を乗せた鷹匠さんが立っています。
多分、カラスが巣でも作ったのでしょう。沢山集まって来るから鷹匠さんに頼んで、追い払おうとしてる様子でした。
カラス達は、鷹匠の上空を旋回しながら、カアカア鳴くだけで、襲い掛かろうとする様子はありません。
天敵の鷹が恐いんでしょう。で、よーく、鷹匠さんを観てみると、腕に止まっている鷹がちょっとおかしい。鷹にしては、むくんでいる。
「あれ? 張りぼてじゃない?」
見様によっては、カラスにとって同じ天敵「ふくろう」にも見えますが、遠目にはなんか、紙を貼り合わせて作ったような鷹でした。
鷹匠さんが、身体の向きを変えたりすると、生き物とは思えない感じて、ビヨヨンと揺れたりしますしね。やっぱり作り物っぽい。
しかし、それでも、カラス達には脅威なようで、大騒ぎを続けていました。
「なんか、逆に、カラスを集めていない?」
事務所内でもそんな声が聞かれました。
ところが、効果は翌日から現れます。あれからカラスは一羽もいなくなり、現在でもまったく見なくなりました。
子供の頃
近所に、私より八つ年上の「マサ君」(仮名)という、お兄さんが住んでいました。
地域のガキ大将でしたが、優しいお兄さんで、私の兄達などは、私が遊びに付いてまわろうとすると、「お前は足手まといじゃけん、帰れ」などと嫌いましたが、マサ君は「まー、えーじゃーね良いではないか。一緒に遊ぼうや」と言って庇ってくれたりしました。
子供の頃の私は、年上の子供たちと遊ぶ事が多かったので、体力を要する遊びでは、確かに足手まといではあったでしょう。
村の坂を上った一番奥に、妙に真っすぐに伸びた松の木があって、ここにカラスが巣を作ったことがあります。
マサ君が「カラスのヒナを捕まえよう」と言い始めて、襲い掛かる親カラスを追い払うため、私の兄達が下から竹の棒で援護しつつヒナをゲットいたしました。
カラスのヒナを手に入れたは良いが、「だからどうする」というビジョンもなく、
「取敢えず、鳥籠に入れて、ウチの屋根裏に置いておく」
という事になり、マサ君家の屋根裏にヒナを隠して、皆で近所の神社に遊びに行きました。
神社で遊んでいる時も、何やら、遠くでカラスがカアカアうるさかったのは覚えています。
「マサ君。あんたぁ、カラスになんかしたんか?」
暫くすると、マサ君のお母さんが血相変えてやって来て、
「ウチにカラスが仰山ぎょうさん来とるで! 兎に角、帰ってきんさい」
慌てて、皆で、マサ君家に戻ると、まるでホラー映画の様に、沢山のカラスが屋根に横一列に止まっていました。カラスからすると「仔を返せ~」という所でしょう。
「カラスに何したん?」
「…ヒナ、った」
「早よう返してきんさい!」
また、兄達の援護の下、ヒナを返したマサ君でした。
この松の木、現在でも同じ場所に立っていて、母の三回忌の時に訪ねてみましたが、それほど高い松には感じませんでした。まあ、考えてみれば、子供が竹竿で援護出来た位ですから、当時もそれ程高くはなかったんでしょうね。
ただ、確実に松は逞しくなっていて、ゴツゴツした容貌に変わってはいました。
駅前のムクドリ
日本各地、チョット賑やかな駅前だと、夕方にムクドリの糞害が問題になっていると思います。行政も手を焼いていて、電線に松葉の様な、アンテナ状の針金を無数に括って、ムクドリが止まれないようにしておりますが、ムクドリもその隙間に身体をねじ込む様にして止まるので、なかなかどうしようもありません。
所が、最近、区の職員さんらしい方が、二、三人やってきて、電線のムクドリに向けて、懐中電灯の灯りをユラユラ浴びせることで、追い払っているようです。
効果はあるようで、我が家の近所の駅周辺では、電線にムクドリは止まっていません。
ただ、そのうち、「区職員あいつらは夕方しか居ない」という事を学習して戻ってくるような気もします。
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