うーん、それは誤配でしょ という話 #宅配 #配達 #誤配

うーん、それは誤配でしょ

誤配は気づいた時点で謝りましょう。胡麻化す事が一番いけません

もう、かなり以前の出来事なので、記事にしたいと思います。まあ、それでも、できうる限り、ボカして書いて行きたいと思います。
ある日、仕事から帰ってくると、マンションのエントランス、宅配ロッカーの前で、理事長さん、居住者のシガさん(仮名)、そして「旧赤ふん」宅配便のお兄さんが何やら揉めておりました。
目の合った理事長さんに会釈して家に帰ったのですが、暫くして買い物に出かけようとすると、まだ、エントランスで揉めている。
三人の脇を通り過ぎようとすると、
「あ、子育てさん。宅配業に詳しかったですよね。ちょっと聞いてよいですか」
理事長さんに呼び止められました。
「詳しいって言うか、少しの間(つーても五年近く)ブラックキャッツでバイトしていただけですけど…」
「いや、まあまあ、そう言わずに、実はね…」
シガさんに届くはずの荷物が、なかなか届かず。配達担当をしている「旧赤ふん」に問い合わせると、「宅配ボックスの〇番に配達しております」という返事があったそうです。
ポストに配達票も入っていないし、ボックスに行っても「現在、お客様宛のお荷物はございません」というアナウンスが流れる。
再び「旧赤ふん」に問い合わせると、担当ドライバーがやってきて、「絶対に入れました」と言い張って埒が明かない。
「外部第三者による窃盗」
という騒ぎにもなったそうですが、防犯カメラにそれらしい人物も映っていなかったそうです。
ならば、「ドライバーが配達した時の動画は?」という事になったそうですが、他の方のプライバシーにもかかわるので、ボックスはモニタリングされていない。まあ、そうですね。ボックスの暗証番号とかも観られる事になりますし。同じ日に、他の部屋にも配達があったので、「旧赤ふん」さんが来た事は確かなようです。
兎に角、ドライバーさんは配達完了のタブレット画面を見せて、
「絶対配達しました」
と言っておられる。
…でも、ここに、配達経験者でないと分かり難い、トリックと言うか落とし穴があります。
確かに、画面には、受取人の住所、氏名が表示されていて、配達形態「手渡し」「ボックス」等の項目がある。「ボックス」配達なので何番に入れたかを任意で打ち込んでありました。
この辺り、仕組みに多少違いはあっても、どこの配達会社もたいして変わりません。
配達経験がなければ、「確かに配達している」になりかねない所なんですが…
マンションと宅配ボックスなんて、どこも似たり寄ったりで、ボックスのメーカーも。大半は同じメーカーである事が多い。
他所のマンションで、勘違いして同じ部屋番に配達してしまう。ボックスの形式も大抵似ているので、これも勘違いの元になります。
で、「配完」を上げる時、配達伝票のバーコードをスキャンすると、受取人のデータが自動でタブレットに送信されますが、ちゃんと確認しないままボックス番号を入力してしまうので、その実は、間違えた住所に配達していても、配達人からすると「間違いはない」という事になります。
「ボックスには履歴が残るはずなので、見てはいかがです」と伝えると、
理事長さんは、管理室から履歴を閲覧するための用具を持ってこられ、ドライバーさんが配達したという日を見てみると「預け入れ」の記録がなく、当然「取り出し」の記録もありませんでした。第三者が盗んだにしても、壊さずに開ける事は、まず不可能ですし、開錠方法を知っていたとしても、「預け入れ」「取り出し」の記録は残ります。
「故障してた、という事はありませんか」
ドライバーさんは言いましたが、この時点で、私は、内心(ちょっと、往生際が悪いな)と思ってしまいました。
配達したという翌日に、同じボックスに他社の配達記録があり、受取人が取り出した記録もありました。
普通、配達人って「あ、あそこで誤配したかも」すぐに気づくものです。
このドライバーさんも、多分、結構早い段階で、自分の誤配に気づいたと思いますが、支店長が誤配に対して厳しいのか「配達しました」と言い張ります。
加えて、誤配先が荷物を返してくれなかったのではないか、と想像できます。(そういう意地悪さんはたまに居ますし)
「…気の毒だけど、“未配達”の証拠しかないし、荷物を無くしたということで、弁償という形になると思いますよ」
可愛そうでも、責任はあるので、ドライバーさんにはこのように言いました。よしんば、本当に機械の故障で、たまたまそれを良いことに、盗み出した人が居て。その後に、偶然にも、故障は復旧してしまったとしても、それを証明できなければ、「未配達」でしかありませんね。
納得の行かない表情をしておりましたが、多分、本人も誤配に気づいていたと思います。
にしても、社風なのか個人の性格なのか、往生際の悪い態度ではありました。
私がバイトしていた営業所は、逆に認めすぎな所があって、これはこれで問題でしたが、お客の勘違いにも、直ぐ店長とドライバーで謝りに行っておりましたね。
因みに、自慢なんですけど、私は配達のアルバイト中、自己責任の誤配は一件しかありませんでした。
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