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「ドラマ」雨に消えた向日葵


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雨になると、ちょっとだけ仕事は暇になります…

ここの所、晴れが続いていたので、忙しい毎日でしたが、昨日迄の予報に反して、今日は雨になりました。
なので、ちょっとだけ暇です。

「雨」で思い出したドラマ

少し前、Huluで観たWOWOWチャンネルの「雨に消えた向日葵」
主演はムロツヨシさん、脇は、コント師、元コント師の方々で固められていて、「少し、軽そうだな」という偏見もありましたが、なかなかに重くて、面白いドラマでした。

あらすじ

埼玉県下。七月の大雨の午後。学校帰りの小学生少女が、傘だけを残し、忽然と姿を消してしまう。
最初、営利誘拐を疑うものの、身代金の要求などなく、事故の線も考えられた。
警察と消防団の協力で、事故の可能性のある河川等を捜索するものの、少女に繋がる物は見つからない。
担当刑事の奈良健市(ムロツヨシ)は、略取誘拐を疑い始める。
捜査本部も解散し、少女失踪から丸二年が経ったある日。ふとしたことから、犯人への手がかりへとたどり着く。

サスペンス物ですが

血なまぐさくない所が良かったですね。
事件被害者家族に対して、ありがちな、無責任な誹謗中傷。心配を装ったマスコミの興味本位な取材なども、良く描かれていました。
2014年~16年に掛けて、誘拐されていた埼玉県下の少女の事件をモデルにしているかも知れません。この事件は、誘拐から二年後、東中野の犯人宅から逃げた少女が、公衆電話から自宅と、警察に連絡をした事で有名になり、公衆電話の必要性と使い方を子供たちに伝えよう。という動きにもなりました。

略取誘拐

誘拐した相手(大抵が少女)が目的なので、厄介です。
営利誘拐であれば、どんな形であれ、犯人は接触してきますが、略取誘拐は犯人が、家族に接触してくる事は先ずない分、手がかりも少なく、質が悪いですね。
2000年。新潟で十年間も監禁されていた少女が保健所員によって発見され、保護される。という事件がありました。やはり、被害者家族に対し、犯人からなんの接触も無かった為に、犯行そのものが、なかなか発覚しませんでした。
こうしてみると、おぞましい略取誘拐事件は、日本でもかなり多いんですね。

しかし、防犯カメラの発達で

2014年に発生した「倉敷・小5誘拐事件」のように、僅か数日で犯人を特定。「刑事部・特殊部隊」の突入で、少女を無事保護しています。
前述の公衆電話から保護を求めた少女と同年に発生した事件ですが、防犯カメラの発達で略取誘拐も難しくなってきているのは、希望の光という感じです。
24年の現在。防犯(監視)カメラの充実で「日本橋高島屋」から金の茶碗を盗んだ男が、窃盗後の経路から自宅の特定に至っていますから、かなり、難しくなっていのは確かなようです。

営利誘拐

最近では、とんと、聞かなくなりましたね。捜査能力の飛躍的な向上で、先ず捕まってしまうそうですが、かといって、消滅したかどうか、私には解りません。
2006年に発生した「渋谷女子大生誘拐事件」は、医師である母親に身代金を要求する営利誘拐でした。犯人たちは位置情報がバレない様に、二台の携帯電を上下逆さまに合わせ、脅迫電話をリレー。更にリレーしている携帯は車で絶えず移動する。という方法を取りました。
しかし、リレーしている電話の位置情報は解るので、そこから犯人全員の逮捕に繋がります。

声紋鑑定

1993年に発生した「甲府信金OL誘拐殺人事件」では、脅迫電話を声紋鑑定した事で、犯人を特定できました。
正確には、犯人の声をテレビで公開。声紋鑑定で分かった、犯人の身長や体格、年齢を公開した事で、犯人の周囲の人たちが騒ぎ始め、「あいつじゃないか?」と気づく形で、出頭を薦め、逮捕に至りました。
当時は、まだ、公衆電話から架電する事の方が多かったものですが、携帯、PHS電話も、音声そのものを電気信号に変換する方式でしたので、電話の音声でも声紋鑑定が可能だったようです。
しかし、現在のスマホでは、コンピュータが一度「01信号」に変換。架電先には「架けた人の声に似た」音声を復元する仕組みですので、電話での声紋鑑定は出来ないんじゃないんですかね?
ちょっと、そこが、心配です。

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