子供が誤診にあう #斜視 #皮膚病 #赤ちゃん

【思い出話】子供が誤診にあう

倅の背中に円形のはたけのようなものが出来てきたので、掛かり付けの小児科で「麻疹・風疹」の予防接種がてら見て貰いました。
掛かり付けの先生は女性ですが、大変男っぽい人で、なかなか親切な方でもあります。
「ああ、これは銭タムシですね」
と言われ、皮膚病の塗り薬を貰って帰り、先生に言われた通りに、朝晩倅の背中に塗り込んでおりました。
が、容態は悪化するのみで、倅は身体をポリポリ掻きむしるし、眠りながら身体をくねらせて、むずかったりする事もおおくなりました。患部も広がるばかりで、見ていて可哀想でした。
やっぱ皮膚の事は皮膚科で見てもらった方が良いのでは?とカミサンと相談のうえ、掛かり付けの先生には申し訳ないと思いつつも、倅を皮膚科に連れて行きました。
「あっ、これ乾燥湿疹ですよ」
というのが、皮膚科での診断でした。
赤ん坊というのは、皮脂が少ないので、衣擦きぬずれなどで乾燥湿疹を引き起こし易いそうです。ましてや、うちの倅は布フェチだったので、なおさらの事でしょう。
(タオル等に顔を擦りつけて恍惚としている事が多かった)
「タムシの軟膏やベビーローションを塗ると返って酷くなります」
とも言われました。その他、気をつけなければならないのは、薬用石鹸やベビー用ボディーソープだそうで、固形の普通の石鹸が一番良く、湿疹が出たら先ず専門医に診せるべきです。と叱られました。(>.<)
そりゃ、先生のおっしゃるとーりだ。
で、思い出したのが、その前年、九月にポリオの予防接種を受けたときの事です。
既にお子さんが、ポリオ予防接種されたと言う方ならご存じでしょうが、ポリオは集団接種で、決められた日時に小学校の体育館などで行われます。
接種そのものは、スポイトで看護士さんが飲ませてくれるのですが、子供が接種して良い状態かを検査するために、何人かの小児科の先生がいます。
概ね小児科医の先生は良い人が多いのですが、この日、三人居るウチの一番右端の先生があまり感じの良い先生ではありませんでした。
白髪交じりの年配男性医師で「てにをは」の抜けた言葉遣いは、まるで小学生。心づもりの程は分かりませんが、ふて腐れた感じに見えました。
スタッフが状況をみて、予防接種に来た方々を振り分けている。
「あの先生はいやだなー」
と思っていると、その先生に大当たり!
マーフィーの法則ではないけど
「イヤだ、イヤだ、と思っていると、物事は、イヤな方向に進むモノである」
で、この先生、倅の顔見るなり、
「斜視」
と言いやがりました。
「はっ?」
「斜視!見て分かんない? この子目が寄ってるよ。眼科行った方が良いよ」
モノには言い方というものがあります。
「斜視の疑いがありますので、一度専門の病院で検査されて見ては?」
位の言葉遣いはして欲しいモノです。
予防接種が済んで、近所の眼科に電話をし、ボンクラ小児科医に言われた内容を告げて出掛けると、診療室のドアを開けた段階で、
「ああ…それは擬斜視ですよ」
と笑われてしまいました。
擬斜視とは、斜視に見えるという意味で、赤ん坊の頃によく見られるのだそうです。
赤ん坊は目の内側。つまり鼻よりの目頭と言われる部分。ここの皮に幅があるために、目と目が離れて見えますね。
だから、寄り目に見えるそうです。
赤ん坊が横目で物を見る時も、片方が異常に寄って見えるそうで、これが斜視と間違う原因だとか。
斜視かもしれないと思った時は、ペンライトなどをかざしてみると良いそうです。
もちろん灯りを点した状態でですよ。
斜視だと左右の黒目の反射が違うそうです。
「今日は、丁度大学から専門の先生が見えてますから、念のためにもう一度ちゃんと検査いたしましょう」
と言われて別室に。ここでも。
「これは擬斜視と言って、乳幼児期に主に…」と言われ、逆潜望鏡みたいな機械などを使って検査しました。
「正常ですね」
と言われたときは、ほっとしたものです。
「しかし、小児科の先生なら乳幼児の擬斜視くらい分かりそうなものですけどねぇ」
と大学の先生はおっしゃられました。
つまり、予防接種に来ていた医師は、藪医者(?)ということでしょう。
しかし、私ら素人にはどんな医師が良いかなんて、なかなか分かりませんよね。

藪医者:風(風邪)で騒ぐから藪医者。藪に薬草を探しに行く、薬も買えない程の医者は腕が悪い。から転じて腕の悪い医者を藪と呼んだ。等の説がある。

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赤ちゃんは「斜視」に間違われやすい

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