送り付け詐欺
ブラックキャッツで宅配パートをしていた頃
あるお宅に、「代金引換」荷物がありました。
届けに伺うと、
「注文した覚えが無いのよね」
受取人である、七十代位の女性は、困った様に言われます。
「注文して忘れちゃったかな？ 私、ボケちゃったかしら…あ、まあ、お支払いします」
とおっしゃるので、ちょっと詐欺かも知れないと思いました。
「最近、送り付け詐欺なんかもありますし、お心当たりが無いようでしたら、先方に返送致しますけど」
というと、
「ああ、それも、そうですね。お願いできます？」
ドライバーに訳を話し、返送する事になりました
しかし、翌日、同じ荷物が、配達の為に「持ち出し」になっています。
「あれ？ これ、返品になりませんでしたっけ？」
ドライバーさんに聞くと、
「ああ、やっぱり配達する事になったらしいですよ」
というので、結局、もう一度私が行くことになりました。
昨日と同じご婦人が出てこられ、今度は、満面の笑みでこう言います。
「ごめんなさい。それ、娘が送ってくれた誕生日プレゼントだったらしいの」
「ああ、そうだったんですか」
と言いながら渡しましたけど、誕生日プレゼントを代引きで送り付けるのって、サプライズにしても、なんか凄いな。と思いました。
でも、本当の「送り付け詐欺」もあるので気を付けましょう
何年か前、私の母の所に、「注文の何それを送りましたから」という電話が入り、母自身が電話を受けました。
「そんな物を注文した覚えはありません」
というと、相手は、
「あー、だから、メモ取ってて言ったでしょ!」
と切れ気味に言ったそうです。母は、高齢でも頭はしっかりしていたので、
「馬鹿にしないで下さい! 自分で頼んだかどうか位覚えています!」
と返すと、
「ああ、でも、もう送ってしもうた」
と言ったそうです。
「それは、そちらの勝手ですよね」
と言って切ったそうですが、「もう送ってしまった」という荷物は届くことはなかったそうです。
因みにですが、母は決して気の強い方ではありませんでした。
私の場合
詐欺ではなかったかも知れませんが、押し売り的な電話が架かってきた事があります。
「大丈夫ですから」
と言って、切ると、また、電話が架かってきて、
「電話が切れたみたいですけど」
と、白々しい事を言います。
「切れたんじゃねーよ、切ったんだよ!」
ちょっと、乱暴ではありましたが、こう言って切ると、二度と架かってこなくなりました。
いくら、なんでも、言い方が…
と思われる方もいるかも知れませんが、押し売りっぽい電話を遠回しに上品に断ろうとすると、「強く押せばなんとかなりそう」と相手は思います。
しかも、同じ顧客データが市場に回って「ここの家庭は押せばなんとかなりそう」という情報までも回ってしまいます。（これ、本当）
多少、キツイ態度で断ると、その情報も回るので、心理的に架けにくくなるのは、確かなようです。
しつこい、電話には、多少キツメに対応した方が、我が身を守れると思います。
この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
