【思い出話】こんな先輩居ました。 #サレラリ #会社 #先輩 #トラブル

【思い出話】こんな先輩居ました。


最初に就職した会社から、本格編集会社に転職してからの先輩に、こんな人が居ました。
年齢は私より四つ上。物静かな感じの人で、言葉使いも丁寧。
私の事を「子育てクン」と呼ぶし、第三者に私の事を言う時も「彼は…」と言います。名前を呼ばない会話でも「君はどう思う…」みたいに言う人でした。
所が…
会話の座の中に、若い女の子が一人でも居ると、
「子育て!」
急に呼び捨て。
「コイツもさぁ」
親指で私を指して紹介。
「お前もそう思うだろ」
みたいな態度に豹変する人でした。
まあ、年上だし、先輩だから別に良いんですけどね。
で、その日を境に、呼び捨てや「コイツ」「お前」呼ばわりを続けてくれれば良いものを、何か知りませんが、女の子が居ない場では、相変わらず「子育てクン」「彼」「君」を通す人でした。
酒癖が余り良くなく、飲み会では、女性陣に対して現代では考えられない様なセクハラを働く人でしたが、翌朝に尋くと「…ぜんぜん覚えて居ないんだよね」という人でもありました。
私、お酒で記憶をなくしたことが無いので、こんなセリフを言う人は、いまでも少し疑っています。

「主任」に昇進した頃

隣になったチームの主任は、結構、年上の男性でした。
背はあまり高い方ではありませんが、なんか爽やか系の人。
…うーん、しかし、この年齢でまだ主任? と思ったのは確かです。
隣だし、そのうち食事なんかも一緒に行く間柄になりましたが、ある時、呑みに行くと、
「俺はね…ハッキリ言ってモテルよ。女の方から寄って来る」
というので、その時は何の気なしに、
「へぇー、それは、羨ましいですね」
と返しました。実際、女の子にもてるのなら、本心から羨ましいと思いましたし。
所が、隣のチームながら観ていると、なんていうか、編集長、副編集長辺りに女の子がミスを叱られて、ちょっと落ち込んでいたりすると、隣チーム主任は執拗な位に慰める癖がある。
正直、「あれでは、ミスの言い訳だけを助長しているだけじゃないか」と思う所は在りました。
本人も段々「自分は悪くない」「責任はない」という気持ちになって行く。
ミスは誰だってするものだし、そのミスを責め続けても仕方ありません。その人の精神面を必要以上に痛めつけるだけでしかないでしょう。
しかし、ミスをした本人が自分の責任から目を背けたり、背けさせようと助力するのも間違いだと思って居ました。
隣の主任は、全てではないにせよ、最終的に、慰めた女の子と淫らな行為に及んでいる事が、なんとなく解ってきました。
なんか、些細なキズをぺろぺろ嘗めてあげ、らせてくれるまで嘗め続ける。そんな風に見えるようになりました。
「…あれは、モテると違うよな…」軽い軽蔑を覚えたものです。
女の子は、現在でいう所の「サレラリ」と似た精神状態に、追い込まれていたんだと思います。女の子もある種の被害者だったでしょう。
サレラリ=浮気をサレたショックで精神が混乱し、所謂ラリった状態からセックスによって支配され胡麻化される状態。
傷ついた女の子を食い物にしているから、要するに、会社からは「チームを纏められないベテラン」と観られていた様で、「だから、良い年してまだ主任なのか」と思う様になりました。

そして、騒動が起こる

ある時、隣のチームに、中途採用の二十代前半の女の子が配属されました。
彼女は、今思えば「パーソナル障害」だったのかも知れません。
トラブル好きで、入社早々に「副主任が何かしら、底意地の悪い陰謀を企てている」と騒ぎはじめ、チームの仕事が滞る様になります。
隣の副主任は、素朴な善人だし、陰謀を企てられるような器用な男ではありませんでした。
私を含め、周りの部署からも、「それは無いって」という声が上がると、同意を得られなかった為に女の子は拗ねる。
しかも、主任は騒動を上手く纏められない。
どころか、既に、騒ぎの中心となった女の子の心の傷(思う様に周囲の同意を得られなかった)をぺろぺろ嘗め上げて、かしましい関係を持っていました。
そんな事があって、隣の主任は降格。女の子は実質解雇されましたが、後に、彼女の転職先から「彼女は、そちらで、どんな様子でしたか」という電話が入ります。
転職先でも、根も葉もないトラブルを起こして、大変な事になったそうです。
とにかく、揉め事の好きな性格の女の子でした。
主任も、降格が屈辱だったらしく、ほどなく退社いたしましたが、なんか、色々勘違いしている先輩だったように思います。
「陰謀を企てた」とされた、隣の副主任ですが、後に私の相棒になり、前期高齢者になった現在も、時々飲みに行く間柄を続けて居ます。
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