水辺に馬を連れて行くことは出来るが、水を飲ませることは出来ない #習い事 #学習 #馬

習い事のススメ

水辺に馬を連れて行くことは出来るが、水を飲ませることは出来ない

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「馬」が「牛」だったりしますが、教育に関して良く使われる、格言であります。
本人にやる気がないのに、無理にさせても意味はない…
というような意味で、まあ「至言」と言える言葉でしょう。
この言葉を受け取って、塾通いや習い事をさせる事が、あたかも悪事であるかのように、批判される教育評論者も居られます。
習い事をしている子供は、みんな、青い顔して目が死んでいる。可哀想だ。
この様な偏見を持っておられる方も居ます。
無理矢理にやらせていれば、確かに可哀想ですが、何か、習い事をしたい、と思っている子供は意外と多いモノです。
本人が「やってみたい」と思う限り、習い事をさせるのは、悪い事ではありません。
何かを習いに行くことで「段取り力」も身につきますし、「努力」によって、物事が出来る様になった、達成感も得られます。

「そんな事は、遊びの中からでも得られる」

と言われる方も、いらっしゃるでしょう。
しかし、何かしらの先生に就いて、物事を学ぶ事の中には、遊びでは得難い物事が沢山あります。
学校や遊び仲間とは、また違う、カテゴリも生まれて、子供の世界も広がります。
ウチの倅も、かつて、スイミングだけですが、習い事をやっていました。
保育園の頃に、自分から習いたいと言い出しました。
何年も、通っていましたが、練習する事で、出来なかった事が、出来る様に成る事。は、やっぱり嬉しかったようです。
しかし、途中、20級クラスで長いこと、足踏みが続いた事がありました。
私は、てっきり、飽きたんだろうな、と思って、辞めたらどうか? と、促しました。
しかし、倅は「辞めたい」とは言いません。
それから、何回も不合格を繰り返し、10ヶ月もかかってやっと合格。
その後は、毎回合格して、次々と昇級しました。
「意外に、根性あるんだ」と感心させられましたね。
昇級できなかった10ヶ月。
辞める事を強く促していたら、私の勢いに負けて、本当に辞めていたかも知れません。
「やる気がなくなった」
というのは、私の勝手な思い込みで、間違った解釈だったわけです。(^^ゞ
習い事は、本人に、続けたいという意思がある限り、続けさせてあげた方がよいのでしょう。

水辺に馬を連れて行っても、水を飲むかどうかは、馬次第ですが、
「ここに来れば、水を飲むことが出来るよ」
と、教えてあげることは、牧童としての勤めではないでしょうか?

まあ、馬と牧童に例えるのは、不適切でしょうけど、見学など、切っ掛けを与えてあげる位は、親としてやっても良いと思います。
倅のクラスメイトの中に、小学一年生の時から、遊べるのは週一日だけ、という程に、塾通いや習い事をしている男の子がおります。
今から、中学受験を見据えて、親御さんがやらせているのかも知れませんし、本人が望んでやっている事かも知れません。
余計なお世話でしょうけど、いくら本人が望んだとしても、ちょっと多すぎる気はします。
まあ、子供の頃は、個人差が大きいですから、傍目に多すぎる様に見えても、案外、彼にとってはそれが適量なのかも知れませんね。
ウチの倅も、途中、
「空手もやりたい」「サッカーも習いに行きたい」
と言い出しましたが、結局、現在は、割合近所の卓球クラブで卓球をやっております。
我が家の場合は、
「とりあえず、ひとつずつにしよう」
という事にしております。お月謝もバカにならないしね。
ともあれ、習い事は、決しては悪い事ではありませんし、習いたい事があり、経済的にも無理はないのに、やらせないのも可哀想な事です。
本人に、やってみたいという気持ちがあるのなら、出来る限り、やらせてみてあげて欲しい。
という、私の見解であります。


3~12歳対象 英語ペン