コミックと実写ドラマは、別物と見た方が良い…のかも?
どちらも面白くオススメです。
「村上もとか」さん原作の漫画「仁(JIN)」TBS日曜劇場でドラマ化されました。
大筋は原作と変わりませんが、演出と言うか「橘咲」という女性を中心に「愛」をテーマに描かれています。
とりあえず、腫瘍をホルマリン漬けにし保管するが、身元不明の患者が意識を取り戻し、数種の医薬品とそのホルマリン漬けの腫瘍を持って、逃走しようとする。南方仁は非常階段で患者をみつけるが、患者の落としたホルマリン瓶を取り損ねそうになり転落したしまう。
そして、目覚めると、辺りは暗い森の中、提灯の明かりの中で、複数の侍たちが斬り合っている場面に遭遇する。
巻き添えで斬られそうになる仁。助けてくれた侍は額を斬られ重傷に…
現代から、幕末の江戸にタイムスリップしてしまう医師・南方仁の物語。
特別出演の「武田鉄矢」さんの「緒形洪庵」と、「内野聖陽」さんの「坂本龍馬」は、メッチャ、イメージでした。
全編に渡り、感動する内容なのですが、第八話の、南方仁の作りだしたペニシリンの権利が、悪徳・中条流 中絶医師に盗られそうになった話で「橘恭太郎」の必死の活躍「私には、あれしか出来なかったのでございます」のセリフは、泣けました。
橘恭太郎さんは、それから二、三年後に本当に大変な事になるのですが、そろそろ復活できそうですね。(2017年に、香港映画に倉田保昭さんと出演されてました)
※ドラマの中絶医師は、男性でしたが原作では女性です。
橘恭太郎の妹・咲を「綾瀬はるか」さんが演じてらっしゃいますが、ひた向きな感じが良く出ています。
母親役「麻生祐未」さんも、一見、冷たく厳しい感じですが、文字通りどこの馬の骨とも分からぬ、南方仁を「恩人を外に立たせているとは言語道断!」娘を叱る…という形で受け入れたり、コロリ騒動では「戦って、勝って、三人で帰っていらっしゃい」等、愛情ある優しい人物として描かれていました。
【こぼればなし】
ヒロインの「綾瀬はるか」さんも、私と同じ広島出身ですが、本名は公にしていません。
偶然、本名を知ってしまった事があるのですが、現在ではちょっと珍しい御苗字です。
個人的には隠すこともなかろうに、と思うのですが、ご本人は嫌なのでしょうね。
平安時代に栄えた由緒ある御苗字です。
綾瀬はるかさんは、同郷という事もありますが、やっぱりLikeな女優さんの一人です。
【さらに、こぼれ話】
綾瀬はるかさんが、デビューされて間もない頃。確か二十歳になったばかりに、故・筑紫哲也さんのニュース番組で、特集のレポーターをやられてた事があります。
綾瀬さんのおばあ様が、原爆被爆者で、おばあ様から話を聞きつつ、原爆について取材するという内容でした。
綾瀬さんは、綾瀬さんなりに、ひとつの考えを持たれたようだったのですが、スタジオでは筑紫哲也さんが、
「こう、思ったでしょ?」
「こう考えなければいけませんね」
「はい、ご苦労さんでした」
綾瀬さんに一切意見を言わせず、話をまとめたのは、贔屓とは関係なしに「筑紫さんは随分失礼な事をする」と思ったものです。
当時、綾瀬さんも、二十歳になったばかりで、なんか丸め込まれた感じで気の毒でした。