三十年越しに観た寅さんの続き #寅さん #男はつらいよ #映画 #柴又 #葛飾

三十年越しに観た寅さんの続き


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三十年も昔のお話です。
社員旅行の帰りに、バスの中でフーテンの寅さんこと「男はつらいよ」が流されていました。
心を病んだエリートサラリーマン(若き日の柄本明さん)が、電車に轢かれて死のうといたします。
電車は寸でのところで止まり、自殺は未遂となりますが、たまたま乗り合わせていた寅さんは、「また自殺をするかもしれない」と心配し、色々と面倒を見てやります。
夜は、寅さんがテキヤ稼業で度々宿泊しているらしい宿で宴会。
その自由さ、大らかさ、に、すっかり感化された、サラリーマンは寅さんに付いてまわります。
「おめぇは、どっか行きたいところはないのか?」
こう訊く寅さんに
「ウイーンに行きたいです。寅さん一緒に行きませんか?」
と持ち掛けるサラリーマン。
「湯布院か…遠いな…まぁ良いよ」
「ウイーンです」
「知ってるよ。九州の北ん所だろ」

という所で、画面はフッと消え。
―えー、バスは間もなく、皆様の会社のある。新橋へと到着いたします。お疲れ様でございました。この度、旅のお供させて頂きましたのは、運転手○○、ガイドは○○……―
というアナウンス。
なんとなく映画に引き込まれていたので、
「あっ…」
ちょっと残念感もありましたけど、仕方ありませんでした。
男はつらいよ
良い映画だと思います。続きを観たい。とは、思ったんですが、かといってレンタルしてまで見たい程でもないし。「まあ、バス旅で、仲間同士の話に疲れてきたら観る感じ」位に思っていたので、とうとう続きを観ないまま、三十年が過ぎてしまいました。

そんなある日。
つい先日なんですが、東京7チャンネル「youは何しに日本へ」という番組の中で、「寅さん大好きyou」に密着しておりました。
日本在住20年というアメリカ人英語教師。
彼は、子供のころから人間関係の構築が苦手で苦労し、来日してからも中々人間関係に辛い思いをしていたそうです。
そんなある日、日本語の勉強を兼ねて観た映画「男はつらいよ」で、寅さんの生き方、心の自由さに衝撃を受けます。
それから、全シリーズを観、全国の寅さんロケ地を巡るという、ライフワークを重ねていました。
彼が、特に感銘を受けたシーンは、
柴又の駅前で、寅さんを見送る甥の満男。満男は既に、成人していて、大学浪人するなど人生に挫折感を覚えている。
「おじさん、人間は何のために生きているのかなぁ」
訊く満男。
「えーっ? 難しい事訊くねぇ…うーん、まあ、あれだ。生きていれば、たまに、あー、まあ、なんだ。生きてて良かったなぁ、って思う時が何べんかあるじゃないか。その為に、生きてるんじゃないか? お前もそのうちそんな時が来るよ」
寅さん映画に知り合って、アメリカ人英語教師の心は軽くなり、旅先でも他人に話しかけれるようになったそうです。
番組の最後に、48作目のロケ地に泊まった「you」とスタッフは、48作目を鑑賞致しますが、女性スタッフが映画を観終わって「良い話じゃないですか」と号泣。
私も、契約している「Hulu」で、寅さんシリーズが配信されていましたから、48作目を観ましたけど「そんな号泣するほど良い話でもないけど」と思いました。
寅さんはね、お話が淡々と過ぎてゆく所が良くって、余りテーマを重たくしてはならない。と、個人的には思っています。

で、三十年前に観た寅さんの続きなんですが、やっぱりHuluで配信していたので観ました。
サブタイトルは「寅次郎心の旅路」。
ウイーンに渡った寅さんは、現地で日本人観光ガイドの竹下景子さんに惚れて、帰国する空港で振られる。という、まあ、至ってシンプルなお話でした。
でも、なんて言うか、「寅さん」って観ていると、気持が落ち着くというか…私も日本人なんでしょう。日本人の心が集約されているようで、ホッとしますね。
男はつらいよ」は、日本がイケイケ、ドンドンだった昔、日本を研究する材料としてアメリカやオーストラリアのシンクタンクで良く観られていたそうです。
研究と称して、ただ映画を観ていただけかも知れませんけどね。
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