フーテンの寅さん1作目と50作目を観ました #寅さん #男はつらいよ #映画 #松竹 #渥美清 #吉岡秀隆

フーテンの寅さん1作目と50作目を観ました


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「1969年作」作中に出て来る江戸川の土手も、今とそれほど変わっていませんでした。

初期の寅さんは意外と乱暴者

一作目の寅さんって、妹の「さくら(櫻)」さんに平気でビンタを張ったり、隣家の印刷屋従業員が「さくらさん」と呼んだだけで、「色目を使いやがったな」と、直ぐに殴る。酔っぱらって大暴れはする。等、かなり暴力的な無頼漢でした。
まあ、「時代」もあるでしょうが、「寅さんは、お人よしな自由人」と言うイメージがあっただけに、ちょっとショックでした。
この第一回作品は、同じ山田洋次監督の映画「おとうと」(吉永小百合笑福亭鶴瓶主演)を彷彿とさせます。
しかし、寅さん。二十年も家出して、ブラッと帰って来ます。その間、両親と出来の良い兄が亡くなっている。
実家である団子屋「とらや」は、叔父さん夫婦が切り盛りし、妹の「さくら」の面倒を見てくれています。二十年も離れていたせいでしょうか。「おいちゃん」も「おばちゃん」も、甥っ子の事を「寅さん」と呼んでいました。
先年、閉店した「川甚」が、「博」と「さくら」の披露宴に使われていたのは、あの辺りを割に通る私には、懐かしく思われました。
二作目辺りから、徐々に所謂「寅さん」のイメージになってゆくようですが、山田洋次監督も当初はシリーズにする積りはなかったのかも知れません。二作目は「続・男はつらいよ」となっていました。
何作目か後には、テレビドラマ版で妹「さくら」役を務めた長山藍子さんが、マドンナ役で出ておられる様です。

50作目


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オープニングテーマを桑田佳祐さんが歌っておられましたが、なんか、そこだけ「うるっ」っと来てしまいました。
50作目は、寅さんの甥っ子「満男」を中心にお話は進んでゆきます。
満男は、高校生の一人娘を抱え、新人小説家として生計を立てていますが、六年前に妻を病気で亡くし、両親の住む「とらや」(団子屋は廃業した感じ)で、妻の七回忌を行います。
仏壇には「おいちゃん」「おばちゃん」の写真だけが有り、その横に妻の写真を置きます。
物語の途中途中で、満男は伯父である「寅さん」の事を思い出し、母「さくら」も「メロンを見るとお兄ちゃんの事を思い出すの」といい、寅さんのかつての恋人「リリー」(浅丘ルリ子)も、思い出しています。
ラストで、寅さんを思い出しながら涙を流す満男ですが、誰一人として寅さんが死んでいるのか生きているのかは口に出しません。
あと、年齢的に仕方ない事ですが、やせ細った満男の目が結構怖かったです。

寅さんシリーズ

観たら観たで、それなりに面白いので、ゆっくりと観てゆきたいと思います。
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