国盗り物語(全四巻) #司馬遼太郎 #織田信長 #染谷将太 #長谷川博己 

国盗り斎藤道三織田信長の生涯を描いた秀作

f:id:kosodatehiroshi:20200923214647j:plain
国盗り物語 全四巻

子育てヒロシ的評価=基本★★★★★+★

ともすれば「斎藤道三」とか「織田信長」或いは「道三と信長」みたいな、タイトルになりがちですが「国盗り物語」としたのは、流石に司馬遼太郎先生という感じです。応仁の乱後、日本が混沌とし、小さな豪族が割拠していた時代の事も、良く分かる内容です。この手の本は、出来るだけ若いうちから読んで欲しいです。勿論、大人になって読んでも良いですが。

【あらすじ】

国盗り物語」前編(一)(二)

松波庄九郎(後の斎藤道三)は、京・妙覚寺で「智慧第一の法蓮坊」と呼ばれていたが「国主」になるべく一念発起。還俗し、京の豪商、奈良屋(油商)の身代を乗っ取る。潤沢な財力を背景に狙いを着けたのは、東西の交通の要所である「美濃の国」だった。権謀術数の限りを尽くし「国盗り」への道を邁進する庄九郎。「蝮」の異名をとった斎藤道三の生涯。

国盗り物語」後編(三)(四)

「美濃の国」の太守となった斎藤道三は、同盟国として選んだ、尾張織田信長に「美濃国譲り状」を残し、嫡男・義龍の謀反に倒れる。天下統一の夢を託された信長は、西上してくる今川義元桶狭間に破り、舅・道三の仇討ちに挑む。美濃攻略の前に、仇の義龍は病没するが、明智光秀木下藤吉郎陪臣またもの竹中半兵衛らを得て、岐阜城を拠点に天下の国盗りに邁進してゆく。天下をほぼ手中にした信長。しかし、京・本能寺で重臣明智光秀の謀反に倒れる。織田信長本能寺の変までの生涯を描く。

【こぼれ話】

近年、斎藤道三の国盗りは、一代ではなく、親子二代によって成された。という見方が主流になっています。松波庄九郎の父の代から、美濃・土岐家に近づいたという説です。この説の出所は、南近江の佐々木氏(通称・六角氏)に身を寄せていたある公家の日記。というか、口述記録によるものです。現代と違って、情報の大半は口伝だった時代。その、お公卿の勘違い、という事もあるかも知れません。一代で国盗りを成し遂げた方が、ドラマとして面白い事もありますが「三度目の入道=道三」という理由は、親子二代だとちょっと矛盾する所もあります。

「蝮」の異名。

斎藤道三は「蝮の道三」との異名をもっていました。「業の深い道三」というような意味ですが、毒蛇の蝮は卵胎生の為に、母親の胎内から直接産まれてきます。猛毒があり狂暴、尚且つ母親の腹を食い破って産まれてくる。昔の人は、これを業の深さに結び付けたんですね。

麒麟が来る】

今年の、NHK大河ドラマ麒麟が来る」コロナ騒動、他、諸事情で切れ切れにオンエアーされてますが、明智光秀の生涯をドラマにしています。お話は、足利義昭が朝倉氏に身を寄せる直前に来ておりますから、ここから史実に基づく明智光秀のお話になって行くでしょう。光秀の前半生は謎につつまれていて、ドラマ等では斎藤道三の家来だったとされていますが、それらも実際は不確かなお話です。明智光秀が「本能寺の変」を起こした理由も、実際の所ハッキリ分っておりません。万事用意周到な光秀であるにも関わらず、事を起こして、細川藤孝筒井順慶らに味方に付くよう書状を送っている所を見ると、発作的犯行であったことは間違いないと思われます。

織田信長グッズ

平幹二朗高橋英樹 主演 大河ドラマ 国盗り物語 総集編 全2枚

NHKスクエア限定商品】
子育てヒロシ的評価=★★★★★

平幹二郎さん(斎藤道三)、高橋英樹さん(織田信長)のNHK大河ドラマ。幼少だった私は、原作より先にこのドラマを見ていた。原作の方が面白いですが、ドラマはドラマで面白かったですよ。若き日の高橋英樹さんは男前ですね。

この記事が面白いと思ったらブログ村プロフィールをポチッとお願いします

PVアクセスランキング にほんブログ村