モンスターペアレントの定義って何?

モンスターペアレント、という言葉が生まれて久しく、既に定着した感じがあります。
教育者の「向山洋一」氏が命名したとされる和製英語で、直訳的表現をすれば「怪物の親」まあ「理不尽な要求をする親」という意味なのだそうです。
略して「モンペ」なんて言うそうですが、ギリ私の世代で「モンペ」と言えば、農家のオバサンの作業ズボン、というイメージがありますね。
確かに、給食費などで「義務教育なんだから国が負担すべきだ」みたいな、「義務」の意味をはき違え、理不尽な要求をする親御さんは、今でも結構いらっしゃいます。
「義務」=【人が人として、あるいは立場上、身分上当然しなければならないこと。責務。】
私が中学生の頃も、
「うちの子供が、家で食事マナーが悪い。学校はどんな躾けをしているのか?」
と学校に怒鳴り込んだ親のことが、新聞で話題になったことがありました。
この様な、筋違いなクレームを付ける親は、確かに「モンペ」と言えるのでしょうが、
一方で、
「要求を繰り返すことがあっても、当該の要求が常識の範囲内にあり、かつしかるべき理由を明示してくる場合はモンスターペアレントとは呼ばれない」
とされているのに、筋の通ったクレームをも「モンスターペアレント」と表現される事もあるようです。
子供がイジメに遭っているらしいので、対応して欲しい。など、事態が改善されていないため、繰り返し要求したりした為に、モンスターペアレント扱いされた。という例も有るようです。
その意味で、モンスターペアレントの定義の実態とは、その時、その時の、さじ加減次第で決まる。様な観も否めません。
かなり以前、テレビで有名教育評論家が、
「PTA役員が、その連絡網の電話代をPTAに請求した」
という例をモンスターペアレントとして、紹介しておりました。
でも、この電話代を請求した人の気持ち、分からなくもないんですよね。
倅が一年生の時、私も、役員の一人でしたが、副会長から、しょっちゅうメールが送られてきて、各学年、各クラスの委員さんたちに、メール及び架電しまくっておりました。
今ほど「ライン」が浸透してなかった事もありますが、何より私が2020年(今年)の春までガラケーでしたし。
で、携帯の請求額が「ゲッ!」と思うくらい高くなった時期がありました。
PTAに請求こそしませんでしたが、
「経費として認めて貰いたいなぁ」
という気分はありましたね。
もし、あの時、
「すみませんが、通信費もバカにならないので、経費として認めて貰えませんか」
なんて、言ってたら、私がモンスターペアレントとして、テレビで取り上げられていたかも知れません。
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