江戸、大坂、名古屋 #呑み会 #飲み会 #割勘

江戸、大阪、名古屋

f:id:kosodatehiroshi:20201128160815p:plain
落語の枕話まくらばなし(本筋に入る前の小話の事)に、こんなのがあります。
江戸っ子と浪速っ子と名古屋っ子の三人が食事に行きます。
食事をしながら、江戸っ子は「ここは、俺が出すしかねぇなぁ」と考えている。
浪速っ子は「どっちに払わせるか、試案のしどころや」と考えているなかで、名古屋っ子は、既に、お礼の言葉を考えていた。

このお話は「洒落」として受け止めて頂くものですが、名古屋の方には不愉快に思う方もいるかも知れません。
f:id:kosodatehiroshi:20201128160838p:plain
年に、一、二度ですが、昔、勤めていた編集会社の同僚達と、集まって飲みます。
コロナ騒動もあるし、同僚や先輩も結構なお年なってしまったので、万一感染でもしたら重症化するかもしれなく、今年の呑み会は中止になりました。

この話は、数年前の呑み会での事ですが、二十年ほど前に「浪人生アルバイト」で働いていた「A」という男も誘いました。
愚痴っぽくて、やっかみ癖のある男で、理不尽な民族偏見もよくクチにする男です。
大口叩くわりに、何もやらない、見栄っ張りな性格もあって、私個人としては嫌いなタイプの男です。
会社が倒産した翌年に、既にウチを辞めて就職していた「A」を一度、呑み会にも誘った事がありますが、それが、図々しい上に不愉快でした。
本人、冗談のつもりなのでしょうけど、面白くないうえに、しつこくて、くどい。
人一倍、飲み食いしたあげく、会計の時は、会社の倒産で収入の減っているみんなに、たかるような真似をしたので、多くの者が不愉快に感じていました。
しかも、酔うと
「フーゾク行きましょう、フーゾク行きましょう」
としつこい。
真面目ぶるつもりはありませんが、私はフーゾクが嫌いです。キャバクラでさえ好きではありません。お金が無いクセに「行こう」というのは、フーゾクの代金も、他人に、たかる積もりなのでしょう。私も気分悪かったので、それ以来「A」を誘うことはありませんでした。
しかし、「A」はバイトで働いていた頃から、どういうわけか、私には懐いていました…
…と言うか、なんとなく、私には「気に入られている」と思っていた節があります。
当時は「A」もまだ二十歳過ぎの若造だったので、やっかみ発言なども、行き過ぎた差別発言等が無い限り、多少は大目に見ていましたが、そういう点も「A」からすると、
「生意気だが、可愛げのある若者…」「面白し、この若者」
と思われている位に、勘違いしていた様な気もします。

結局「A」は大学を諦め、(勉強していなかったから当たり前ですが)小さな広告代理店の営業マンになりました。就職してからも、私には年賀状や電話は寄越してきておりましたが、場の空気が悪くなるので、呑み会にだけは、ずっと誘いませんでした。
しかし、嫌われている事が分かってないらしく、
「飲みに行きましょうよ~」
しょっちゅう、メールや電話が掛かってくる。
カミサンに、
「たまには誘ってあげたら」
と言われ、
「まあ、ヤツも少しは成長したかも知れん」
と思って、その回は誘った訳です。
気がつけば二十歳だった「A」も四十歳のオッサン。
少しは成長しているかと思えば…
歪んだ性格に、拍車が掛かりこそすれ、全く成長しておりませんでした。
居酒屋の店員さんに対しても、
「俺は客だぞ!」
と言わんばかりの、横柄な態度だし、店員さんの中に、隣国出身者が居ると分かると、(最近は多いですけどね)聞こえよがしな民族差別発言を繰り返す。
確かに、日本と隣国との間に、政治摩擦はありますが、国家間の問題と、日本で働く隣国人への中傷は別ですよね。
勿論、日本人の中に「A」の様なガラクタ男も居るように、個人レベルで、どうしようもない隣国渡航者も居るとは思いますが。
こうした発言で、もしトラブルになった時、「A」個人が責任を取るのなら良いですが、小心者でもあるヤツの性格からして、絶対に私達を巻き込むでしょう。
その他にも、書くのも煩わしいくらい、色々あったのですが、主に、相変わらずの偏見発言に対して、とうとう、私も怒ってしまいました。
怒られた事が意外だった様でしたが「お前、ホンマに成長しとらんな」と、どやしました。
「お前、帰れ!…」
と言いましたが、見栄っ張りというか、虚勢を張るところもあるので、ヤツも意地になって帰りません。なんかやかんやあって、元・相棒だった呑み会仲間に、私の飲み代5千円を渡して、私の方が帰っちゃったんですけどね。
今思えば、私が帰る必要は無かったし、その時点の品数から、5千円は多すぎたかな? と、貧乏になった今は思いますけど。(^^ゞ
帰宅してから暫くして、いつもの呑み会メンバーから、
「もう、A君は呼ばないでよ」
というメールがありました。
私が帰った後も、店員さんとかに対する態度は「まるでチンピラ」だったそうです。(私に叱られて気分を害したからもあるでしょうが)
勿論、二度と呼ぶ気はありませんし、本人にも「二度と連絡してくるな」と伝えてあります。
昔から、呑み会で、ヤツは、お金を払う男ではありませんでした。
この回の呑み会でも、精算の時に、
「金、持ってないです」
と言ったそうで、結局、また、たかり…
羽振りの良かった昔なら、ともかく、飲み仲間の中には、もう年金暮らしに入り、収入の少ない人もいるのに「働き盛りの四十オヤジが、そんな人から、たかるか?」と思ってしまいます。
「年収は560万円」
とかうそぶいてたクセに…
独身で年収560万円なら、まずまず結構な収入ですよね。住んでるアパートだって、7~8万円程度らしいし、年収額が真実なら、余裕はあるはずです。

本来なら、
「ここは、私に出させて下さい」
とか言って、サイフを出そうとする諸先輩を制し、お店の人に札びら切って、
「釣りは取っておきなさい。それで家でも建ててくださいな…」
と言い、諸先輩に、
「これは、少のうございますが、お車代でございます」
とか言って、ひとり1万円づつ位包んで渡して、
「ポンポン」と、手を打つと、綺麗どころのおねーさん達が現れて、
「ほんの、寝間着代わりにご用意致しました。どうぞ、お好きな者をお連れ下さいませ…」
と…ここまでやるのが筋ですよね。
「お車代」辺りから冗談ですからね(^^ゞ…(じゃあ「釣り銭で家」は本気なのか?)
まあ、年収が嘘だったとしても、四十男なら、私らの貧乏呑み会ルールに従って、等分のお足位は 出しなさいよ。って感じでした。
「A」ヤツ、店を出た後も、金が無いクセに、
「次ぎ、行きましょうよ」
とか、また、ほざいたそうです。('-^)もう、たかりグセが染みついちゃってるんすかね?

で、最初の枕話に戻るのですが、この「A」。出身は名古屋でこそ、ではありませんが、愛知県の出身でした。なんか、飲みに行くとなると、奢ってもらえるのが当たり前みたいに思っていて、
「あの落語の枕話って、案外、的を射た話なんかなぁ」
と思わされてしまいました。まあ、せめて、性格が良ければ、図々しくても愛嬌になっていたのかも知れません。
お酒
この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
PVアクセスランキング にほんブログ村
子育てヒロシのオフィシャルブログ - にほんブログ村