俺の家の話 第二回を観終わって
【寿一めでたく二十八世宗家継承】
大勢の弟子たちの前で「能」を舞、見事認められて、二十八世宗家となりましたね。
しかし「能」って、主役にしかギャラがなく、しかも「ワキ方」とか「囃子方」のスタッフのギャラは主役が払うんですね。室町頃の大昔ならいざ知らず、舞えば舞う程、主役が貧乏になる世界だとは、ある意味落語より大変な世界ですね。
ドラマの中の「オヤジにも褒められたことないのに」というパロディ台詞は面白かったです。
【「志田さくら」の言い分も分かる】
結婚詐欺師を疑われている「志田さくら」(戸田恵梨香さん)は、介護してきた「寂しいお年寄り」が元気になり、余命を伸ばし、その余命を充実させた。その当然の報酬は頂きます。と言いましたが、ある意味納得です。介護はおべっかで出来るモノではありません。トイレの世話などもしますし、体力と精神を酷使する仕事ですから、詐欺目的で出来るとしたら相当な根性が必要でしょう。
【永山絢斗さん】
ドラマで観山家の末っ子、観山踊介を演じていらっしゃる、永山絢斗さん。瑛太さんの弟さんなんですね。初めて知りました。「日本版 コールドケース」の若手刑事役で、初めて意識した俳優さんですが、結構好きな俳優さんです。人見知りで大人しい人柄らしいですね。
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【観山寿三郎 アルツハイマー疑惑】
第一話～二話の中で、人間国宝・観山寿三郎(西田敏行さん)の認知症テストシーンがありました。
最初に、好きな数字を書かせ、野菜の名前を出来るだけ言わせる。最後に「最初に書いた数字は?」と聞く。野菜の名前を上げさせることは、実はそんなに意味はなく「数字を覚えているか」が問題な訳です。
映画「明日の記憶」(渡辺謙さん主演)では、心療内科医役の及川光博さんが「『桜、電車、猫』の単語を覚えてください。後で訊きますから…」と言い、100から7ずつ引かせる質問と野菜の名前を上げさせ「最初に言った三つの単語は何でしたか?」と質問します。
他に、テーブルの上に五つの品物を置いて行き、上から覆いをして「テーブルの上には何と何がありましたか?」と質問したりします。
検査として、いずれも、短期記憶力を見ているのですが、短期記憶が出来ないのは「海馬」という部分が委縮している。という可能性があります。「海馬」とは、パソコンで言えばメモリに当たる場所ですが、睡眠時に、整理して、データを大脳…ハードディスクに落とすさいう作業をいたします。
短期記憶が出来なくなりますから、認知症初期の方は、大脳に収まっている、昔の事は良く覚えていても、数分前の事を思い出せなくなったりするんですね。
頭が疲れて一時的に、短期記憶が出来ない場合もあるらしいので、このテストだけで「認知症」とは言い切れならしく、物忘れが激しいだけでは「うつ病」の可能性もあるそうです。脳のMRI画像や脳内の血流を調べたりとかして、初めて「認知症」かどうか判断されます。
【認知症の初期。他人には分からない】
昔、「認知症を患った方が、新潟で行方不明になり、京都で発見された」という事件がありました。新潟から京都まで、すれ違った人の、誰もが気づかなかったのか? 疑問に思う人も多いと思いますが、認知症初期は、意外に受け答えもシッカリしているので、通りすがりに接触する程度では、分かりません。よくよく見ても「ちょっと、変な人だな」という程度にしか見えないものです。
私も、かつて、とあるマンションのエントランスで、エレベーターを降りるでもなく、乗るでもない。を繰り返す、70代位の女性と遭遇したことがあります。挙動がおかしいので、ちょっと怖かったのですが、表情を見ていると異常な感じはしませんでした。困った様子だったので、思い切って声を掛けると、「いえね。一緒に乗った人が、降りようとしませんの」と言います。一緒に乗った方とは、エレベーター内の鏡に映る、ご自身でした。
私の場合、両親が福祉に尽力していた事もあって、たまたま、この手の、知識はありました。
「あっ、認知症の初期の方だ」と分かったのですが、知識の無い方だと、なかなか分からないと思います。どうしたものか、と思っていると、もう一基のエレベーターが各階止りな感じで降りてきて、娘さんなのか、介護士さんなのか、中年の女性が降りてきて「あら、ここに居たの…ごめんなさいね」と上階に連れて行ってしまいました
認知症の方は、脳の萎縮が進む時間帯といわれる午後。14時位から18時位に、幻覚を見るために行動がおかしくなるそうです。私が、その女性と遭遇した時間帯も14時過ぎでした。
『俺の家の話』2/5(金)#3 家族の気持ちがバラバラに!?【TBS】
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