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落語家の人間国宝柳家小三治さん逝く

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落語家の中では、師匠に当たる「柳家小さん」さん、上方の「桂米朝」さんに次ぐ、三人目の人間国宝の方でした。
2014年に人間国宝となり、翌2015年に米朝師匠が亡くなったので、落語界唯一の人間国宝でした。享年81歳。ファンという訳ではありませんが、やっぱり残念です。

あくまで好みの問題ですが

私は、お笑い全般が好きで、落語も好きです。
江戸前落語も良いんですが、私は上方落語の方が好きで、中でも一番好きなのが、「桂米朝」師匠。
町人、商人、博徒、侍の演じわけや、芝居落語も定評のある米朝師匠でしたが、特筆すべきは、言葉のシンプルさだったと思います。
大阪なので、作家の司馬遼太郎先生とも親交の深かった師匠ですが、単純な言葉で情景の広がりを表現できる方だったと思います。司馬先生の小説も、言葉はシンプルなのに、情景や心情を端的に表現されている感じでそこが好きでした。

落語家に二代続いた名人無し

と言われるくらい、落語は、個人の才能、技量が問われます。
まあ、沢山の脇役(助)が、主役を盛り立てる「お芝居」とは違って、たった一人で演じますから、上手い、下手が一発で分かりますね。
だから、という訳でもないでしょうが、ドラマで役者さんが落語家を演じられると、落語を演じている場面が、下手くそだったりします。
以前、記事にもしましたが、唯一、市川染之介(当時)現・十代目・松本幸四郎さんが、「古畑任三郎 「若旦那の犯罪」」の中で、落語家を演じられましたが、本物の落語家に見えました。
つまり、多分、市川染之介さんは、本当に演技が上手いんでしょう。

紺野ぶるま」さん「落語会にて」

テレビ番組、「すべらない話」の中で、「紺野ぶるま」さんが、エストニアから来た、お笑養成所の女の子が、同じネタを別々の落語家が演じる事に、「これは盗作ではないか」的に怒った。というお話があります。紺野さんは、「落語はそういうものだ」と納得させるのに困ったそうです。
落語の場合、漫才やコントと違って、色んな劇団が、同じシェークスピアを上演するのと同じなんですけどね。
だから、著作権がありません。ただ、新作落語…例えば「代書屋」米朝師匠の師匠・桂米團治さんが、昭和十年頃に作った、新作(?)落語ですが、現在では東京の落語家も演じられます。
著作権はありませんが、演じるにあたって、一応、大阪・桂一門に「演らせてください」的、挨拶の連絡を入れるのが筋なんだそうです。

【因みに】

ユーミンこと松任谷由実さんの歌詞も、私は好きで、「上手い」と感じます。
ルージュの伝言」では「バスルームにルージュの伝言
(バスルームの鏡に書いてあるとは言ってない)
「海を観ていた午後」では「ソーダ水の中を貨物船が通る」
(テーブルに置かれソーダ水越しに、海を渡る貨物船が見える)
「ハルジオン ヒメジョン」では「川向こうの街から宵闇がくる」
(多分、多摩川越に東の街の空が黄昏て行く)
等、間接的表現が、「上手いなぁ~」と感心させられます。
なまなかな詩人だと、細かい説明になりがちですが、シンプルな表現力は、やっぱり才能なんでしょうね。

柳家小三治さんのお話でしたが、変な方向に脱線してしまいました。
獲って着けたみたいですが、小三治師匠のご冥福をお祈りいたします。
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落語は読んでも勉強になります