「君が代」 #君が代 #大学 #国歌斉唱 #入学式

先日、倅の大学の入学式に行ってまいりました

君が代」には、こんな願いが込められている

都心にある大学の入学式なので、某有名館を借りての開催でした。
多少、コロナの影響もあったかも知れませんが、式そのものは割とシンプル。
最初に国歌斉唱がありまして、入場の際に手渡されたプログラムに、歌詞が印刷されてました。
「国歌位、歌詞がなくても歌えるわい」
と思ったのですが、改めて歌詞を見てみると、日本の国歌って短いですよね。

君が代は 千代に八千代に
さざれ石の いわおとなりて 苔のむすまで

たったこれだけ…
「こんな、短かったっけ? 途中、もうちょっとなんか有った様な気がする」 
なんて思ったりもしましたが、元が和歌ですから短くて当たり前です。
まあ、日本の国歌は世界でも一番短く、歌詞も平安時代の「古今和歌集」の和歌から引用されたものなので、国歌の詞としても世界最古になります。
オリンピック等の国旗掲揚でも、国歌が短すぎて、掲揚作業が間に合わないために、一度「君が代」の部分を前奏して「君が代~」と始めています。
それでも、足りないので、演奏そのものも相当ゆっくりなモノになっていますね。

そんな「君が代」を
「侵略の歌」とか「軍国主義の歌」と非難する声もあります。
私の子供の頃よりは言われてない気もしますが「君が代」とは、「君主の世」を意味している。という見方なんだそうですね。
醍醐天皇の勅命で奏上された「祝賀歌」ではありますが、歌に出てくる「君」の意味は、「キ」(男神・いざなきのみこと)と「ミ」(女神・いざなみのみこと)を合わせた「男女」という意味です。

この二柱の神様は、時代を超え、互いを愛し、結ばれ、尊敬し合う。この様な代が千年…八千年…いや、永遠に続きますように。
小さな沢山の石は結束し、一つの巌となりますように。男女が結ばれ生まれる子。その親、親族となる者たちは力を合わせて、団結し協力しひとつとなりますように。
子孫は繁栄し、男女は協力し、絆と信頼のもと永年を費やし成就いたしますように。

ザックリですが、歌の意味はこんな所です。神道の国らしい歌だと思います。「こうしなさい」という教義はなく「願」があるだけ。
歌詞の中に「砲弾」「砲火」だの「奴隷」「血染め」だの「王様(女王)偉い」だのが盛りだくさんの、諸外国の国歌より平等で平和的な歌だと思うんですけどね。
因みに、「苔」は子孫繁栄を表し、「むす」は創造神「タカミムスビ」「カミムスビ」二柱のムスを指しています。「むすこ」「むすめ」の呼称もここから来ています。

「君」(きみ・クン)
幕末辺りから「沖田君」「土方君」「坂本君」等「○○君」という呼び方が流行りましたが、これも、「人皆平等」という考えから使われるようになりました。因みに、こちらは「儒教陽明学派」からの影響ですが、「君」は「男女の公平」も意味しています。
一方で、戦国末期の「淀君」の君は「娼婦」という蔑称で使われていました。
実際、淀殿が娼婦という訳ではなく、敵対する徳川方からの悪口でした。

国歌とは本来
日本のように、非戦争的内容の国歌を持つ国も、幾つか有りますが、殆どの国歌は「指導者」を激賞、もしくは「戦争に勝とう」という内容です。
そもそも、「国歌」とは、兵士、国民を鼓舞させるために作られた物ですから、日本の国歌は、むしろ特異な存在なわけです。
現代でも、どことなく外国の脅威を感じにくい日本人は、国歌で国民を鼓舞させる感覚に鈍かったのでしょう。因みに、他人を罵倒する言葉「卑罵語」は、日本語が世界で一番少ないんだそうです。(テニスのアンパイアは、全世界の「卑罵語帳」なるものを持っていますが、その中で日本の卑罵語が最も少ないそうです)
どうして、卑罵語が少ないか。多分、長年「外国」という脅威に晒されてなかったからだと思います。

一応、主だった各国国歌を載せておきます。
いかに、君が代が短い国歌か解りますね。

アメリ
1.
おお、見えるだろうか、
夜明けの薄明かりの中
我々は誇り高く声高に叫ぶ
危難の中、城壁の上に
雄々しく翻(ひるがえ)る
太き縞に輝く星々を我々は目にした

砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた
ああ、星条旗はまだたなびいているか?
自由の地 勇者の故郷の上に!

2.
濃い霧の岸辺にかすかに見える
恐れおののき息をひそめる敵の軍勢が
切り立つ崖の向こうで
気まぐれに吹く微風に見え隠れする

朝日を受け栄光に満ちて輝きはためく
星条旗よ、長きに渡り翻らん
自由の地 勇者の故郷の上に!

3.
戦争による破壊と混乱を
自慢げに断言した奴等は何処へ
家も国もこれ以上我々を見捨てはしない
彼等の邪悪な足跡は
彼等自らの血で贖(あがな)われたのだ

敗走の恐怖と死の闇の前では
どんな慰めも傭兵や奴隷達の救いたりえず
勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に!

4.
愛する者を戦争の荒廃から
絶えず守り続ける国民であれ
天に救われた土地が
勝利と平和で祝福されんことを願わん
国家を創造し守り賜(たも)うた力を讃えよ

肝に銘せよ 我々の大義とモットーは
「我等の信頼は神の中に有る」ということを
勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に!

イギリス
おお神よ我らが慈悲深き国王を守りたまへ
我らが気高き国王よとこしへにあれ、
神よ国王を守りたまへ
君に勝利を
幸福を栄光をたまはせ
御世の長からむことを:
神よ国王を守りたまへ

おお主よ、神よ、立ち上がられよ
汝と君の敵を消散せしめたまへ
打ち砕きたまへ
彼らが策を惑はしたまへ
彼らが騙し手を挫きたまへ
我らが望みは汝の上に!
神よ我等を救いたまへ

汝が選り抜ける進物の
君に喜びと注がれむことを
御世の長からむことを
我らが法を守りたまひ
絶えず理想を与へたまへ
声無きも声高きも謳ひぬ
神よ国王を守りたまへ
*「国王」の箇所は、女王時代は「女王」と歌われた。


中国
いざ立ち上がれ 隷属を望まぬ人々よ!
我等の血と肉をもって
我等の新しき長城を築かん
中華民族に迫り来る最大の危機
皆で危急の雄叫びをなさん


起て!起て!起て!
万人が心を一つにし
敵の砲火に立ち向かうのだ!
敵の砲火に立ち向かうのだ!
進め!進め!進め!


フランス
1.
いざ祖国の子らよ!
栄光の日は来たれり
暴君の血染めの旗が翻る
戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号
我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり

武器を取るのだ、我が市民よ!
隊列を整えよ!
進め!進め!
敵の不浄なる血で耕地を染めあげよ!

2.
奴隷と反逆者の集団、謀議を図る王等
我等がために用意されし鉄の鎖
同士たるフランス人よ!
何たる侮辱か!何をかなさんや!
敵は我等を古き隷属に貶めんと企めり!


3.
何と、我が国を法で縛ろうというのか!
何と、金で雇われた傭兵共の集団で
我等の誇り高き戦士を打ち倒そうというのか!
我等を屈服せしめるくびきと鎖
我々の運命を支配せんとす下劣な暴君共よ!

4.
打ち震えるがいい、暴君共そして反逆者等よ
恥ずべき者共よ
打ち震えるがいい、恩知らずの企みは
報いを受ける最後を迎えよう
国民すべてがお前達を迎え撃つ兵士なり
たとえ我等の若き戦士が倒れようとも
大地が再び戦士等を生み出すだろう
戦いの準備は整った


5.
我等がフランス人よ、寛大なる戦士たちよ
攻撃を控えることも考えよ
我等に武器を向けた事を後悔した哀れな
犠牲者達は容赦してやるのだ
ただしあの残虐な暴君と
ブイエ将軍の共謀者等は別だ
冷酷にも母体を引き裂いて生まれ出でし
暴虐な虎共には容赦無用なり!


6.
復仇を導き支えるのは神聖なる愛国心なり
自由よ、愛しき自由よ
汝を守る者と共にいざ戦わん
御旗の下、勝利は我々の手に
敵は苦しみの中、我々の勝利と栄光を
目の当たりにするだろう


7.
我々は進み行く 先人達の地へ
彼等の亡骸と美徳が残る地へ
延命は本意にあらず
願わくは彼等と棺を共にせん
取らずや先人の仇、さもなくば後を追わん
これぞ我々の崇高なる誇りなり


ポーランド
ポーランドは滅びず
我等が生きる限り
外敵の包囲
サーベルにて打ち破らん

進め 進め ドンブロフスキ将軍
イタリアからポーランド
汝の指揮の下 国民は団結せり

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