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それってパクリじゃないですか?


第一回観ました
芳根京子さんの演技が素晴らしい
主人公の藤崎亜季。真面目で、ちょっとオドオドした感じの人って居ますよね。
それを演じ切った「芳根京子」さんは、俳優さんとして素晴らしいです。
内容も面白いし、基本、一話完結な所も私としては嬉しい所です。
知的財産、特許を題材にした所も面白い
ドラマの中で特許の「先願主義」に触れていました。
先願主義 日本を含む殆どの国、というよりも、米国を除く国がこちら主義を取っています。出願されたアイデアに、どんな背景があるにせよ、特許権は先に出願した者にある。「早い者勝ち」とした考え方です。
先発明主義 米国だけで採用されていて、出願順ではなく、先に発明した者に特許権を与えることで、真の発明者を保護する。他に、「兎に角出願しておこう」的、不要な出願の減少につながるとされています。
「本当の発明者が救われる」
素晴らしい仕組み…の様に見えますね。

アメリカにこんなお話があります。
ある人が、プラスドライバーを考え付いたが、自分ではサンプルを作れない。そこで、鍛冶屋に頼んでサンプルを作ってもらった所、
「これいいなぁ」
と思った鍛冶屋が、先に特許を出願してしまった。という酷いお話。
本当かどうか分かりません。
「+ドライバーのサンプル位なら、鉄棒をヤスリで削って自作出来そうなもんじゃが」
中学生の時、技術家庭科の先生から、このお話しを聞かされながら、思ったものですが、
「ほじゃけぇ、アメリカは先発明主義を取っとるんじゃの」
と、聞いた時は、
アメリカは公正な国なんじゃのう」
と感心したものです。

しかし…で、あれば、何故、米国以外の国々は、不公正な「先願主義」を採り続けるのでしょう?
「先発明主義」は、確かに、一見、素晴らしい考えに見えますが、同時に、後願者であっても、屁理屈でもなんでも、兎に角、発明の事実を捏造し、それが通ってしまえば、先願人の特許を横取りできるという、恐ろしさが隠されています。
1980年代。日本を含む世界の自動車産業各社に、アメリカから、一通のファックスが送られてきます。
内容は「貴社は私の発明した、オートメーションシステムの特許を侵害している」としたもので、アメリカで自分が発明したものである事が認められた。と主張したものでした。
だから「使用料を払え」という訳ですが、これに対し、世界の自動車産業各社は、猛反発…するかとおもいきや、全社素直に従いました。
主張が正しいからでは有りません。異議を唱えれば、民事裁判で何年もの長期戦となりますし、決着するまでオートメーションによる、車の生産は出来なくなります。
しかも、敗訴した場合。多額の賠償金まで請求される。
企業側は、
「であれば、ここは、相手の言い分を聞き入れ、納得のゆかない使用料を支払ってでも、操業を続けた方が得策」
と考えました。
「係争中の操業停止」
企業のウィークポイントを衝き、訴えてこない事を見越した、巧妙かつ強かに特許を奪い取ったという、一番有名な例です。
因みに、この時、
「日本のホンダが米国の特許を侵害した」(わざわざ「ホンダ」と名指しした所がまた巧妙)
当時イケイケ、ドンドンだった日本叩きにも、こんな表現で二次使用されています。

この様な方法で、アメリカは日本やドイツから「これ、イケる」と思われるアイデアを、沢山奪い取っています。お人好しの多い日本の中には、「アメリカはその辺り特許権の公正さは、ちゃんとしている」と思っている人は少なからず居る所が滑稽にも見えます。
因みに、コピー機の特許は日本の「キャノン」が持っていますが、これも、アメリカが「先発明主義」で奪い取ろうとしました。しかし、米国側の情報収集不足から失敗。アメリカの主張する方法には、ひとつ欠けていた所があり、コピーが出来なかったそうです。
アメリカのミスで救われた、キャノンでしたが「カメラ」という別分野の事業がなければ、争うことができなかったでしょう。
パクリの中国
確かに、現段階の中国は、まだ無断で他国のアイデアをパクりますが、アメリカは「これ良いね」と思えば、屁理屈で根こそぎ持ってゆくという、強かさと怖ろしさがありますね。
サブマリン
訴訟問題が、急浮上する潜水艦行動に似ていることから「先発明主義」は、世界中から「サブマリン」と呼ばれていて、「先願主義」に改めるよう求められています。
ともあれ
「それってパクリじゃないですか?」面白そうなドラマで、次回が楽しみです。
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