我が子を信じる事の難しさ #才能 #拒食症 #親子関係 #天才 #知育

我が子を信じる事の難しさ自惚れやプレッシャーとなることも…

f:id:kosodatehiroshi:20201005183409p:plain
信じる事の難しさ…といっても「ウチの子は嘘つきで信じられない」とか、そういう問題ではありません。

子供の能力、才能を信じてあげる。という事についてです。

子供の才能や能力を、その父親や母親が信じてあげなくてどうする?
信じてあげる事が励みになって、グングン才能を伸ばしてくれれば「信じる側」と「信じられる側」の、それは最も好ましい合致といえます。

私と同郷出身の女性ユニットPerfume(パフューム)の三人も、メジャーデビュー五年目にしてブレイクした際、

「両親の〝この子達はきっと何かやってくれるだろう〟的な勘違いパワーも大きかったです」

売れなくて、秋葉原の街角で、自分たちのライブのチラシを配りながら、不遇の時代も頑張って来られた事に「親の勘違いパワーがあった」とコメントされてます。。
f:id:kosodatehiroshi:20201005183556p:plain
私も、いつか倅が成功して、こう言って貰えれば最高ですね。

所が、厄介なことに、全ての子供にこの「我が子の才能を信じる」方法が通用しない現実があります。

そりゃ、そうですよね。
信じてあげるだけで、どの子もグングン才能伸ばしてくれるようなら、こんな楽ちんなことは無いわけですから…

まず、本人に「これが好き」「これがやりたい」という気持ちがなければ、信じてあげていても、一方通行にしかならない。

子供も一人一人、思いも考えも違うものですが、大別して、次の三パターンの性格が考えられると思います。

先ず、親が子の才能を信じて、子供もそれを励みにしているパターン。

これは、問題ないでしょう。心配があるとすれば、途中どちらかの思いがブレる事位ではないでしょうか?
あくまで、ブレる事なく、頑張れば良いと思います。

次が、才能を信じられたり「頭が良い」と言われると、自惚れるタイプ。

私が、典型的なコレでした。
「天才」だとか「才能あるんじゃない?」とか言われると、そこで満足してしまう。
褒められたから、さらに才能を伸ばそうとしないで、もう達成感を得ているタイプですね。

「天才の俺が頑張ったら、大変な事になるよ」
なんて、本気で思ってる。
なら、頑張りゃ良いのにね…まんま、私は、こうでした。

このタイプは受験の際にも、神社に行ったり、御利益があると言うお守り集めたり、語呂合わせの市販のお菓子グッズを集めたりするだけで、

「やるだけのことは、やった! 後は合否を待つのみ!」

と満足してたりします。……イヤ、ちょっと言い過ぎましたかね?
さすがに、自惚れ屋の私も、そこまで「頭の中は、晴れ続き」ではありませんでした。(^^ゞ

で、問題なのが「親の信じる」を「親の期待」と感じるパターンです。

この場合、親も「信じる」という言葉で、実は、無意識に期待を掛けている。

これをプレッシャーと感じて、深刻な心理的疾患に陥る場合があります。

極端な例ですが、実際あった例です。
ある女性が、高校生頃から拒食症に陥り、みるみる体重が減って行く。

拒食症になる、主なタイプとしては「性格に、生真面目な側面を持つ人」が多く、一見、磊落的性格に見えても、靴は必ず左足から履く、とか、曜日毎に着て行く服は決めている。等。妙なルーティーンが多い。

客観的に観て、適当でよい、と思われる事に拘るところがあります。

彼女の場合、生真面目な性格ではありましたが、どうやら、心理的に別の要素があるのではないか?
という事で、心理カウンセリングを受けたところ、母親の期待に応えようとするプレッシャーがあったそうです。

母親としては、期待を掛けているつもりはなかった様ですが、
「うちの娘には、これこれ、こういう才能がある」と信じていたのは自覚していました。

これを、娘さんは「母親の期待に、応えなくてはならない」と深刻に受け止めてた訳です。

カウンセリングを受けて、堰を切ったように、彼女は母親にこれまでの怒りをぶつけ始めたそうですが、これも、親子の悲しい、気持ちのすれ違いですね。

いやー、難しい問題です。

まあ、親に対して、自分の感情を素直に表現出来る子供であれば、ここまでのすれ違いは、起きなかったでしょう。

余り、感情を表面に出さない。何につけて聞き分けの良い子。
というタイプは、比較的無口な場合が多いですが、心の中では、数万語を費やして、色々な不満を募らせているかも知れません。明るくて、よくしゃべる子であっても、親に対して、妙に聞き分けの良い子は「要」注意です。

子供の何を信じるにせよ。子供に何を期待するにせよ。
よくよく、コミュニケーションの取れる、親子関係でなくてはなりません。

先ずは、我が子のタイプ。性格を理解する事が大切しょう。

余談ですが、歌手の佐野元春さんは、高校生の頃、お父様に、
「歌手になりたい」
と言い、お父様は、
「私に作った曲を聴かせてみなさい」
と言いました。
f:id:kosodatehiroshi:20201005183721p:plain
佐野さんの曲を聴いて、お父様は、
「私を感動させられない曲だったら反対するつもりだった」
といって、佐野さんに「頑張るように」と言ったそうです。

本当に、才能があってこそ、親も信じてあげる意味があり、才能もないのに、親だけが信じるのは、喜劇的であり悲劇的な事です。

この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください

PVアクセスランキング にほんブログ村

まだ、知育教育にムダ金を使いますか?