世界を席巻した英国の事 #イギリス #大英帝国 #植民地 #青天を衝け

世界を席巻した英国の事

私たち国民の手でNHKの民営化を

「紳士」とは品位があって礼儀正しい男子の事

英国は、はたして商売上手だったのか?
幕末、フランスが幕府側に付き、英国が薩長側に付く事になります。
当時は大英帝国の隆盛で、経済的にも世界で飛びぬけて、豊かな帝国でした。
「さぞかし、商売上手だったんだろうな」
と思う所ですが、歴史を紐解いて見てみると、そうとも言えません。
商売下手だった? のに、大繁栄した大英帝国
以前、「ザックリ戦国史ポルトガルからオランダへの移行」」でも書きましたが、戦国末期、日本は、欧州南蛮の交易相手を、ポルトガルカトリック)からオランダ(プロテスタント)へと移行してゆきます。
kosodatehiroshi.hatenablog.com

オランダと一緒に日本との交易権を得たのは、同じプロテスタント国の英国でしたが、オランダの様に、日本で売れる商品を用意できず、日本マーケットから撤退します。
それでも、英国は、世界を席巻してゆきますが、その繁栄とは裏腹に、相変わらず商売は下手だった印象があります。
まず、アフリカで奴隷狩りをして、新大陸アメリカに売りつけるという、人身売買で利を上げます。インドに対しては、民間企業を通じてお金を貸し付け、その債権を大英帝国が買い上げるという形で、インド政府に借金の返済を迫ります。
「おたくの債権が、こっちに回って来とんのじゃい! どないすんねん? 払えんのやったら、身体で返してもらうしかないで!(なんで関西弁)」
返しきれない大金を貸し付けて、インドを植民地化。(現在も、アフリカ諸国をターゲットに、同様の手口を用いている国がある)
「清」との貿易では、「お茶ばかり買わされて、何も買ってくれない」と腹を立て、リピーターを確保しやすいアヘン麻薬を売りつけます。これに怒った「清」は、アヘンの不買運動が盛んになり、反・英国意識が高くなって行きます。
英国は、「清国内の邦人を守るため」を名目にして、清に軍隊を派遣したため、清との間に戦争が起きます。逆らうなら暴力で解決…これが、有名な「アヘン戦争」ですね。
人身売買、債権の取り立て、麻薬売買、逆らえば暴力…やっている事が、ほぼ反社。
英国商法は、伝統的に? 相手が何を欲しているか? を考えません。
国際法整備の緩い時代に、一気に非道なビジネスで利を得た印象があり、第二次大戦後も三枚舌外交で、中東に火種を作り、手に負えなくなると、問題を国連に丸投げするなど、無責任というか何というか…それでも「紳士の国」と呼ばれているのは、なんとも皮肉なところです。
兎に角、「勝ち組に回る」という事には長けている国ですね。
【余談】清には何でもあった…わけではない
アヘン戦争の発端は、清国は何も買ってくれない。という貿易摩擦に起因があります。
英国から何も買わなかった理由に、「清国には何でもあって、わざわざ他所から買う必要がなかった」と解説する、教養漫画などもありますが、同時期の清は、日本や東南アジアから、様々なものを輸入していました。
日本からは、硫黄や刀剣、干しアワビ、干しナマコ、干しシイタケにフカヒレ松前の昆布、等々、島津からの密輸品抜け荷として、ミカン、毛利からの密輸品で樟脳などもありました。
東南アジアからは、伽羅などの香木、タツノオトシゴの干物、生きたアジアアロワナ等の熱帯魚も輸入していました。
以前書いた余談ですが、対・東南アジアの交易基地が香港で、香木の匂いに満ちた港の意味から「香港」と呼ばれるようになっています。
日本や、東南アジア諸国、オランダ等は、清国人の欲しがるものを用意できましたが、英国は用意できなかったわけです。この辺りは、戦国末期に来日した、英国・東インド会社の頃から全く進歩していません。
英国商法は思い込みを押し付けている?
ビジネスマンA氏は、誰も靴を履かない国に行き「この国では靴は売れない」と判断。ビジネスマンB氏は「誰も靴を履いていないという事は、それだけ靴が売れる余地がある」と判断する。このお話は、ビジネスマン啓発本によく書かれています。発想を変えろという程の意味ですが、ビジネスマンB氏も、発想の転換に囚われすぎて、逆に失敗に繋がる場合もあります。戦国末期に来日した英国商人がまさにそうだったのでしょう。
しかし、思い込みも、タイミングさえ合えば、とんでもない大成功を呼ぶ事も有りますね。
【小さい余談】
米国社に「J&J」という日本でも商品展開してる企業があります。「日本文化には匂いという隙間がある」として、匂いを付けた柔軟剤を展開しました。
所が、日本人は微かな香りは別にして、強い匂いは嫌う傾向があります。あっと言う間に、廃れてゆきますが、今でも「30センチ以内の香り」として、往生際の悪い展開を続けています。
英米国は、なんというか、顧客に合わせた商品を展開するのではなく、商品に顧客を合わせようとする傾向がある気がします。
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