静岡県知事・川勝平太氏の職業差別訓示に批判 #偏見 #川勝県知事 #静岡県 #職業差別

静岡県知事・川勝平太氏の職業差別訓示に批判


県庁新規採用職員への訓示でやらかしましたね。
「毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかとは違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方。それを磨く必要がある」
川勝平太氏は七十五歳。世代的にもありなん、な発言です。
あの世代のだからではなく、あの世代は、物を作ったりする人は、頭を使わないという偏見教育を受けている方が多いです。
勿論、現代っ子でも、親から同様の偏見教育を受けている子はいるでしょう。
職人は、先人からの技術を踏襲し、ただ漫然と手先の器用さを磨いている程度に考えている。しかし、学校に取り入れられている勉強だって、先人からの技術を踏襲しているに過ぎません。
両者の何が違うか? 
「試験に採用された学問であるか否か」
そんな所なんですけどね。
それに、「物つくり」は料理ひとつを例に挙げても、ただレシピが有れば出来る物ではありません。「味の計算」頭を使わなくては出来ません。
単純に学校の偏差値で観るのではなく。本当に頭の良い人、優秀な人を探す方法は1980年代頃に英国を中心に、一応の確立を見ました。しかし、そうなると、今度はテストする側が「答え」を探すことになるので、その作業が大変、大量の人間を精査することが困難になります。
そこで、やっぱり、従来の「予め用意された答えに辿り着く者」を採用する事に落ち着くわけですが、これだと、受験者は試験に出る問題しか学ばなくなるので、「これで、頭が良いというのもどうか?」という疑問が、やはり生まれたりするわけです。
脳科学者の中野信子教授は、世界で2パーセントしか居ないという、高知能指数団体「 MENSA メンサ」に、かつて、所属されていたそうですが、やはり、答えの用意された謎々のような問題を解くだけで、「高知能」と判断されることに疑問を持たれ、「2パーセントは、50人に1人も居る。これで天才というのもどうなんだろう?」と思われて退会されたそうです。しかも、入会テストも練習して臨めば、かなりの人が合格できそうな内容だったそうです。
とはいえ、何だかんだ、東大卒でMENSAのテストにも合格している中野教授だから言える事でしょう。
しかし、機転が利く、工夫が出来る、変化に対応出来る、物事を相対的に判断できる等の、頭の良さは、確かに偏差値式学校テスト、従来のエリート方式では、見つけ出しにくいでしょうね。
私の経験でも、輝かしい学歴の割に、機転が利かないというか、仕事の出来ない人は、確かに、まあまあ、結構いました。勿論、学歴優秀で仕事もできる人も居ましたげと。
エリート方式は、盆暗が上に立つリスクも高いですが、同時に、本来能力のない人にも、出世出来るチャンスにもなりますので、一概に悪い仕組みとも言えませんね。
科挙
古代中国で生まれ、朝鮮半島でも取り入れられた、世界初の試験制度の事で、元々は、「貴族からだけでなく、市井からも優秀な人材を拾い上げよう」という目的で始まった画期的な制度でした。所が、「答え」が用意されている試験の為に、受験者は科挙に出る問題しか勉強しなくなります。時代が下るにつれ、本当に、これで優秀な人材が採用されているのか怪しい制度になってしまいます。
この記事が面白いと思ったら、ブログ村プロフィールをポチしてください
PVアクセスランキング にほんブログ村
子育てヒロシのオフィシャルブログ - にほんブログ村