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玄米にまつわる話


炊き方にもよりますが、私は玄米ご飯は結構好きです。
しかし、
「不味い」「食べにくい」
という方は結構多いですね。
美食漫画「美味しんぼ」の中で、合宿で玄米食を強要される女子柔道部員が、
「玄米は不味くて食べられない」
漫画主人公の山岡士郎に泣きつく回がありました。
士郎は
「おかしいな。玄米は本来甘くて美味しいものなんだが」
不味いのは、ぬか部分に残留する農薬のせいだ、とし、しかも「体に良い訳がない」と括ります。
連載頃の時代背景もあるでしょうが、農薬も大昔に使用されていた、生けるものすべてを屠り去る様な「DDT」から、安全性能もかなり上がっているので、そんなに目の敵にする必要も無いのでは? と、個人的には思いますが、偏見はなかなか抜けないのでしょう。
しかし、不味いと感じる人が多いのは、果たして残留農薬だけのせいなのでしょうか?
米食
戦国時代の終わり頃まで日本人の殆どは、米といえば玄米で食べていました。経験的にせよ、玄米は身体を養うに足りる「完全食品」である事が分かっていたのでしょう。
ところが、江戸時代に入ると、京や大坂、江戸等の大都市に住む人たちは、玄米をついて、わざわざ白米にして食べるようになります。
副食は殆ど香の物だけ、それで大量の白米を食べるので、当然ビタミンB1が欠乏。
所謂「脚気」になる人が、都市部で増えてゆきます。
大坂病おおさかやまい」とか「江戸患えどわずらい」とか言われましたが、明治になると白米食は全国規模になってゆき、脚気は国民病の様に広まります。明治43年(1910年)鈴木梅太郎博士により、世界で初めてビタミンB1が発見され、食生活の改善から脚気は少なくなってゆきますが、それでも大正時代一杯位まで脚気流行病はやりやまい感染症ではありませんが)のひとつだったようです。
こうした白米食の歴史を見ても、多分農薬は使われていなかったであろう江戸時代でさえ「玄米を食べる事は辛い」と感じる人は多かったということですね。
美味しんぼ」にしても「玄米が甘くて美味しい」のであれば、わざわざ精米をする必要はないのではないか、という事になります。
余談ですが「米」偏に「康」こう・すこやかと書いて「糠」。「米」偏に「白」と書いて「かす」。という漢字を見ても、昔の人「多分、揚子江以南の人達」は、糠にこそ栄養素がある事が分かっていたのでしょう。
因みに
玄米は健康に良くても、やはり消化は悪いので、現代人は毎食しない方が良いそうです。
私も、日曜日に二合ばかり炊いて、四分割して冷凍。一日置きの朝食でしか食べないようにしています。


農薬への偏見はなかなか抜けるものではない
害虫を殺すのだから、人体にも良いわけがない。という考え方が一般的ですね。
農薬と言えば「DDT」みたく、生物皆殺し薬のイメージが付きまとっているのでしょう。
しかし、近年の農薬の考え方は大分違っています。例えば、マムシの毒。マムシに咬まれて死んだネズミ。雑菌やウイルス、寄生虫等を除外して、仮に食べたとしても、身体に害はありません。マムシの毒は毒と言っても、消化酵素なので、食べても害はなく、酵素の働きでむしろ消化吸収を助けます。
現代の農薬の全てが…ではないかもしれませんが、こうした考えから、害虫には効くが人や他の動物には影響はない薬が研究されています。
一例ですが、水を超噴霧状態にすることで、害虫の体の持つ撥水性を奪って、水面や地上落下させて結果駆除する方法も現在ではあります。
【余談】抗がん剤の話
現在、病院で使用されている抗がん剤は、癌細胞を攻撃してくれますが、同時に健康な細胞も攻撃しますので、投与されると吐き気を覚えたり、頭髪が抜けたりの副作用があります。
所が、日本で癌細胞のみを破壊する方法が発見されました。
ラジオで聞いた情報でしたので、お名前や大学名は失念してしまいましたが、ある医学博士。
抗癌剤をなんとか癌細胞だけに働きかけるように出来ない物か…常日頃から考えておられたそうです。
「兎に角、まず癌細胞と分かる様に、色を付けられるようにしてみよう」
と工夫を凝らしましたが、細胞に色が付く前に癌の細胞膜が破壊されてしまいます。
何度やっても、着色前に細胞膜が破壊されるので、「失敗か…」落胆されたそうですが、
「あれ? 癌の細胞膜だけが破壊されるんだったら、それで良いんじゃない」
という訳で、ピンポイントに癌細胞だけを破壊する抗癌剤の発見に至りました。
ノーベル医学賞確実の大発見ではありますが、実用化には、まだまだ多くの臨床実験が必要なので、賞も実用化ももう少し先の話になりそうです。
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