犯罪者家族は許されないのか 映画「手紙」 #加害者 #被害者 #犯罪

犯罪者家族は許されないのか 映画「手紙」

考えさせられる映画「手紙」 主演:山田孝之

俳優・山田孝之さん繋がり…でもないんですが、東野圭吾原作、映画「手紙」を観ました。
両親の居ない兄弟。兄は運送屋で働き、優秀な弟を大学に行かせようとしていた。
腰を痛め、それが為に失業。弟の学費欲しさに空き巣を働くが、家主と鉢合わせる。裁ちバサミで防戦しようとする家主ともみあううちに、ハサミは家主に刺さり死亡。事件は一転して強盗殺人となる。
兄は、無期懲役。弟は犯罪者の家族として、後ろ指さされ、どこに行っても兄の事が知られる。
事情を知っている高校からの友達と、お笑いユニットを結成し、テレビに呼ばれるまでになるが、再び、犯罪者の弟である事がバレて、ネット上に晒される。
お笑いも辞め、大型家電店で働くが、やがて、ここでも兄の事が知られることとなる。
際限のない「加害者家族」への差別。それでも、少数の理解者を支えに懸命に生きてゆく主人公。いっそ兄と縁を切りたいという想いと、切り難い兄弟愛も泣かせます。
号泣しながら、「何も空き巣を働かなくても、奨学金という選択肢もあったろうに…優秀な学生なら返済義務も免除されるんだし」とも思っていました。
因みに運送業で働いている方で、腰を痛める人は多いです。職業病とでも言いますか、多いですね。みんな、整形外科に通いながら、コルセットのお世話になりながらも働いています。

主人公が余りにも可哀そう

号泣したのは、年齢のせいもあるかも知れません。
有る犯罪者が居て、その家族がどれほどの責めや差別を受けるのか、今の私には、なんとも解りませんけど。
「世間は、あそこまで、徹底して責め続けるものなのか」恐ろしくもありました。
実際、有る殺人者が時効ギリギリまで逃げ続けた末、逮捕される。服役後病没しますが、それでも尚、未だ実名で再現ドラマが作られたりしています。
あれを観ていると、やっぱり、定期的に加害者遺族を晒しものにしている感は否めません。
繰り返される再現ドラマのせいか、加害者遺族も就職は難しかったのかも知れません。
お子さんは、自身で起業し、入社する社員全員に自分はあの逃亡犯の子供である。という事を告げるそうです。
家族、親族に重罪人が居ると、世間から当たり前の様にバッシングされるのは、何も日本を含めた東アジア、儒教的文化圏だけの話では在りません。
欧米でも、殺人者の親族というだけで、容赦ない差別は受けるそうです。
日本人は「欧米がそうなら、正しい事」と思う人が多いので、念のために書きますが、だから、犯罪者家族も責めてよい訳ではありませんよ。
ただ、欧米では苗字名前を変えて、それなりに身を守る事は出来るようです。

因みに

私の古い仕事仲間で、ある事件の「被疑者」になった人が居ります。
当時、テレビでも騒がれた事件ですが、本人は無実を主張。
私も、人となりを知っているだけに「あの人が、事件を起こすなんて、有り得ない」と、思いましたし、今でも思っています。
良く知りもしない人々は、ネット上で無責任な誹謗中傷をしていて、どうしようない状態でした。
そして、その方は、無実の主張が通らず有罪となって服役。刑期を全うして、今は社会に戻ってきておられますが、旧い伝手を頼って、今でも、時々、ラジオ番組等で無実を訴え続けています。
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